2014年12月30日火曜日

紙釜敷 炉 風炉


紙釜敷は、小奉書又は美濃紙(20〜30枚)を四つ折りにして用いる。

小奉書  1尺1寸 X 1尺5寸5分
美濃紙  9寸 X 1尺3寸

結構綺麗な紙釜敷も市販されているので、広間ではそれもよいでしょう。
自分で作るより見栄え良く折られているが、過ぎたるは及ばざるが如しとも言う。

紙釜敷を置いた時、ワサは、
短辺は釜付に、長辺は自分の方に向く。

炉の場合

釜をのせる時
出し帛紗の折目の向きと同じ様にして懐中しておく。
釜に鐶を掛けてから、
出し帛紗を取出す様に、右手で紙釜敷を取出し、
右手親指を左手に合せる様にして、左手に取り、
左手親指を上にして、常の所に置く。
後は同様。

釜を炉に下ろす時
釜を炉に掛けてから、
紙釜敷を左手で取り、炭斗の上で釜跡を右手で払って、釜跡を身に向けて右手で懐中する。
その後、釜の座りを修正して、鐶を炭斗に戻す。

女子は、
紙釜敷の上に灰器をのせて持出す。
ワサは、短辺は右に、長辺は自分の方に向く。
常の様に、下座ヘ斜めに向いて座って、膝前に仮置きする。
灰器だけを勝手付の常の所に置く。
紙釜敷を右手で取り、右手に持ったまま炉正面に向いて、左手で常の所に置く。
後は羽箒を下ろす等同様。

釜を炉に下ろす時
釜を炉に掛けてから、
紙釜敷を左手で取り、炭斗の上で釜跡を右手で払って、左膝横の元の所に置く。
その後、釜の座りを修正して、鐶を炭斗に戻す。
羽箒で釜の蓋を掃いた後、左手で紙釜敷を取り、下座ヘ斜めに向いて膝前に置き、右手で灰器をのせて、退出する。


下記も参照

2015年1月7日 「炭台 炭その他の配置
2015年1月7日 「炭台 炭点前 炉
2016年1月11日 「炉 長板 諸飾り 炭点前
2016年12月18日 「瓢(ふくべ)炭斗

2022-1-9 紙釜敷を仕舞う順序を追加

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2014年12月29日月曜日

煙草盆の煙管(キセル) 使わざるべきか?

腰掛と薄茶に出る煙草盆には、キセルが付いている。

このキセルは、当然煙草を吸う為に置いてある訳だが、実際に使うには少々問題があると思う。

昔この煙草盆のキセルを普通に使っていた頃には、
キセルを使った後、礼儀としてキセルを掃除して返したそうである。

懐紙でコヨリを作り、吸い口と雁首を掃除して、元に戻したらしい。

掃除の方法を私はよく知らないが、
キセルの掃除方法を知らない現代人は、煙草盆のキセルを使って煙草を吸わない方が無難だと思う。

つまり、現代では煙草盆は「気楽にどうぞ」の合図の道具と思っていた方がよい。

キセルの掃除方法を知っている人は、次の様にするといいらしい。

キセルが2本付いている場合、

正客は手前のキセルを取って、煙草を吸う。
次客はもう一本のキセルで煙草を吸う。
正客次客共に吸い終わった後、懐紙でコヨリを作ってキセルを掃除した後、キセルを煙草盆に戻す。
煙草盆を三客に送る。三客以下も同様。
末客は煙草盆を下座に預かっておく。

寄付の煙草盆にはキセルは付いていない。
貴方のキセルを使って煙草を吸って下さいと言う事。

尤も、煙草盆に付いている刻み煙草は、結構古い煙草が入っていると思われるので、吸っても美味しくないのではないだろうか?



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2014年12月19日金曜日

金属の花入 使う前

金属の花入は、

一度濡らして、良く拭ききってから使う。

水洗いをしないと、細かいホコリが付いていて、白っぽく見える。




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手水鉢の柄杓

蹲(つくばい)の柄杓は、杉木地。

合を横向きにして、斜めに置く。
利休型は大型。






雪隠手洗いの柄杓は、檜木地。

合を伏せて、斜めに置く。




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客 入口の手がかり

次に何処に進めば良いか、客に判る様に、入口には手がかりを切ってある。

躙り口、襖などの手がかりの切り幅は、

「指三本では広すぎる」 と

六代 覚々斎は言われている。


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2014年12月11日木曜日

畳 京間

畳の寸法(京間)

京間では、
1間は、6尺3寸 (約190.9cm)
半間は、3尺1寸5分(約95.5cm)

畳の長辺は、6尺3寸。短辺は、3尺1寸5分。

茶室は、1間 6尺3寸で作る。

畳を敷きつめた外に柱を立てる。
四畳半であれば、柱と柱の間は、正味1間半となる。
1間半 = 6尺3寸+3尺1寸5分

但し、表千家家元祖堂に付属している「啐啄斎好み二畳敷」の小間は、1間 6尺で作られている。

上等の畳では、畳目 二目が、1寸(約3cm)となる。
畳に座った時、膝前を8寸(約24.2cm)とるので、膝前の畳目は16目となる。
しかし、一般的な畳では、畳目が少し狭いものもあるので、8寸が17目位になる場合もある。

2021-1-15 修正


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2014年12月7日日曜日

月の色々の名称

十四日 ・・ まつよひ 待宵
十五日 ・・ もちづき 望月
十六日 ・・ いざよひ 十六夜 既望
十七日 ・・ たち待の月
十八日 ・・ い待の月
十九日 ・・ ね待の月

旧暦8月15日の月
芋名月、十五夜、前の月、中秋の名月、良夜、今日の月、今宵の月、望月夜、三五夜、三五の月、名立ちたる月

旧暦9月13日の月
栗名月、豆名月、十三夜、のちの月

旧暦10月10日 ・・ 十日夜



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花を切るには

花を切るには、

ハサミで切るより、

小刀で切る
又は 
指の爪先を使って折る

方が水揚げし易い。

小刀で切るには、
花を左手で水平に持ち、右手の小刀を茎に当て、親指を使って刃先で茎を折り、右斜めに引いて切る。


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2014年12月2日火曜日

吊り棚(左隅) 小間 本勝手 柄杓と蓋置

小間(本勝手) 左隅に吊り棚

柄杓と蓋置を飾り残す場合

柄杓を左壁際に縦に飾り、その右に蓋置を飾る。





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2014年11月29日土曜日

天下三肩衝

楢柴、初花、新田

楢柴肩衝
足利義政 ----→ 島井宗室 → 秋月種実 → 豊臣秀吉 → 徳川家康 → 明暦の大火で焼失

初花肩衝
足利義政 → 村田珠光 ----→織田信長 ----→徳川家康 → 豊臣秀吉 ----→徳川家康 → 松平忠直 → 徳川将軍家

新田肩衝
新田義貞?----→ 村田珠光 → 三好政長 ----→織田信長 → 島井宗室 → 大友宗麟 → 豊臣秀吉 → 大坂城落城で灰の中 → 徳川家康 → 水戸頼房

三肩衝の全てを所持したのは、豊臣秀吉と徳川家康の二人だけ。

                  新田肩衝           初花肩衝






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釜の湯 煮え音

煮え音の移り変り

魚眼(ぎょがん)→ 蚯音(きゅうおん)→ 岸波(がんぱ)70℃ → 遠浪(えんろう)100℃ → 松風(しょうふう)80℃ → 無音(むおん)



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2014年11月23日日曜日

竹台子 一つ飾り

竹台子  村田珠光好み
桐木地、竹の四本柱

諸飾りで使うものであったが、七代 如心斎により、一つ飾りが工夫された。

如心斎好み・・地板中央に鳳凰風炉、富士釜を置く。

但し、竹台子は風炉の一つ飾りだけに用いるものではなく、風炉、炉いずれの季節にも使用する。

竹台子一つ飾り

薄茶器は、天板客付三分の一。
茶入は、棚前右寄り、薄茶器より少し右になる。
「三分の一」とは、中央(風炉釜の位置)を少し外すとの意味で、物理的な1/3ではない。

蓋置を地板の風炉の前左に置き、蓋置に引いた柄杓は、風炉の中央になる。

蓋置の正面は右向き、蓋置正面に右手親指を掛けて置く。
女子の場合、蓋置を左掌の上で正面が右向きになる様に持ち直しても良い。

仕服は、天板勝手付き手前に載せる。

水指は、細水指を台子左端手前に、居前に向けて斜めに飾る。

点前の終わりには、
柄杓を、地板の上勝手付きの方に左手で縦に置き、
蓋置は、正面を手前になる様に直して、柄杓の右側に節に三分の一位かかる位置に右手で置く。
柄杓・蓋置を飾り残す為、蓋置は竹でなく、少し侘びた焼物などを使う。
竹の蓋置は飾り残さない。
中仕舞にはしない。

拝見がある場合、
柄杓・蓋置を地板に飾ってから、
茶碗を動かす時は、膝前に取り敢えず仮置きして、茶入(又は 茶器)を拝見に出し、
さらに、茶杓・仕服を出した後、茶碗と茶入を置き合せていた位置の中央に、
膝前の茶碗を戻して、建水を持って水屋に戻る。





下記を参照。

2014年10月13日 「風炉 中置 濃茶(拝見に出す時の茶碗の仮置き)
2014年10月13日 「風炉 中置 濃茶(始まり)
2015年10月18日 「風炉一つ置 茶器仮置き
2016年5月11日 「風炉 炭点前 炭斗動かす 羽箒
2016年5月11日 「風炉 大棚、長板


2016-09-01 修正
2017-10-07 修正(拝見がある時の茶碗の仮置きを追加)
2017-10-11 修正

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2014年11月19日水曜日

腰掛 煙草盆 円座 扱い

腰掛の煙草盆などの置き方と扱い

腰掛の下座側(正客座の反対、お詰の側)に、必要数の円座を重ね、
その円座の上に、煙草盆の正面を横にして(正客の方に向けて)、置いてある。

正客は腰掛に来たら、先ず正客と次客の間に、煙草盆の正面を正客の方に向けて置いて、
自分の円座を置いて、そのまま円座に腰を下ろす。
又は、
先ず円座を並べて、正客の円座と次客の円座の間に、煙草盆の正面を正客の方に向けて置いて、自分の円座に腰を下ろす。

正客に円座や煙草盆を扱わせたら失礼だと思われる場合には、次客以下の誰かが、正客に断って、円座や煙草盆を正客に替って動かす事。
例えば、自分の師匠(先生)のお供で茶事に連れて行って頂いた場合などが、これに当たる。

席入りする場合には、お詰が円座と煙草盆を、初めに置いてあった通りに戻しておく。
お詰以外の客は、夫々の円座を、座っていた腰掛の背中に立てかけてから、蹲に向かう。

腰掛の上座側は、茶室に近い方にある。

寄付に出す煙草盆には、キセルを付けないが、腰掛・茶室内に出す煙草盆にはキセルを付ける。


2016年3月3日 「腰掛 円座 煙草盆 手あぶり 茶事」を参照のこと。





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2014年11月17日月曜日

秋の七草

秋の七草

萩・尾花(ススキ)・葛・撫子・女郎花・藤袴・桔梗


山上憶良(西暦700年前後の人)に二首の歌がある。

秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花

萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝貌の花

一首目は、「五・七・五・七・七」の短歌で、
二首目は、「五・七・七、五・七・七」の旋頭歌。

「朝貌の花」は、諸説があるが、
一般的には「キキョウ(桔梗)」を指すとするのが有力な説。

山上臣憶良詠秋野花二首
 秋野尓 咲有花乎 指折 可伎數者 七種花
 萩之花 乎花葛花 瞿麥之花 姫部志 又藤袴 朝皃之花



覚え方
「ハギ・キキョウ / クズ・フジバカ / オミナエシ / オバナ・ナデシコ / 秋の七草」




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2014年11月13日木曜日

羽箒 羽根 炭点前

炭斗に仕組む羽箒には、右羽根と左羽根がある。
鳥の羽根を3枚重ねてある。「三羽」(みつばね)と言う。

一般的に、風炉の羽根は右側が広く、炉の羽根は左側が広いと言われている。
しかし、風炉と炉で羽根を替えている訳ではない。

炭点前の始まりで、炭斗から羽根と火箸を下すと、

風炉では、
風炉に近い方に、火箸を置き、並べて羽根を置く。

炉では、
炉に近い方に、羽根を置き、並べて火箸を置く。
炉に火箸が落ちない様に、羽根を炉に近い方に置くと思われる。

羽根の置き方は、
火箸の側に、羽根の狭い方を向ける原則がある。

よって広間の場合は、いわゆる風炉の羽根、炉の羽根と言われる通りに、羽根が使われる。

但し、向切(本勝手)の場合は、
炉の左側に炭斗を置くので、羽根の左側に火箸を並べる事になる。

火箸の側に羽根の狭い方を向ける原則があるので、羽根は広間で風炉に使う羽根を用いる事になる。
向切の場合の羽根は、いわゆる風炉の羽根である。



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中仕舞 炉 濃茶 風炉 薄茶 広間

中仕舞(なかじまい)には、2種ある。

1.炉の濃茶の中仕舞

濃茶を正客が一口飲んで、亭主が服加減をお訊ねした後、釜の蓋を閉め柄杓・蓋置を建水に畳んで、客付に廻る事。

2.風炉・薄茶・広間の運びの中仕舞

広間の(水指)運び出しの時、点前の最後に、膝前に茶碗・茶器を置き合わせる事。

茶杓を帛紗で拭き、そのまま帛紗を左手に持たせて、右手で茶碗を膝前左に寄せ、茶器も右手で左に寄せ茶碗と置き合わせる。

その後、建水の上で左手の帛紗の茶を払い帯につける。

女子は、
茶杓を拭いた帛紗を帯に付けた後、茶碗を右手だけで左に寄せる。次に茶器を右手で茶碗と置き合わせる。

左手は膝上に置いたまま、左手で茶碗をあしらう事はしない。
男が右手だけで茶碗を左に寄せるので、女も右手だけで寄せるのだと思われる。


2014年11月13日「本仕舞 点前の終わり」 を参照。


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本仕舞 点前の終わり

本仕舞 (ほんじまい)

点前が終わる時、最初の運びつけの位置に、茶碗と茶器を置き合わせる。

小間では、本仕舞。


2014年11月13日「中仕舞 炉 濃茶 風炉 薄茶 広間」 を参照。



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2014年11月12日水曜日

溜塗 春慶塗 掻合塗 漆

溜塗(ためぬり)

表層に透明漆を塗ったもの。
下層の漆が透けて見えるが、下層の漆の色より少し鈍く落ち着いた色になる。
新しい時には木地の木目は見えないが、時間の経過により紫外線の効果で漆が落ち着いて、木目が見えて来る。



下層の色によって、様々な溜塗が存在する。

「朱溜」(しゅだめ)
最も一般的な溜塗の色。
下に朱漆を塗った後に、透漆(すきうるし)で仕上げると、あずき色になる。

「木地溜」(きじだめ)
木地に漆を染み込ませて固めた後、下地で木の肌を隠してしまわず、木地の上にすぐ透漆を塗ると、表面から木目が見える。


春慶塗(しゅんけいぬり)

木地を目止めした後、黄色または紅色の染料で下塗りし、木目がよく見える様に、その上に油を加えた漆を塗り、その後透漆で仕上げる。
木地の木目が透けて見える。
柿色を原則とする。

春慶塗も木地溜の一種。




掻合塗(かきあわせぬり)

柿渋を数回塗り重ねた後に、一二回漆で仕上げる簡素な方法。





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2014年11月10日月曜日

薄板 丸香台 花入

丸香台を使う花入は、

土物花入
竹置き花入
稲塚 七代 如心斎好み
立鼓花入

2015年10月1日 「立鼓の花入 覚々斎」 を参照のこと。







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2014年11月9日日曜日

島台茶碗 如心斎 重ね茶碗

島台茶碗

本歌は、七代 如心斎手作り。
大振りの茶碗。
下 ・・ 1尺1寸5分 (約34.8cm)
上 ・・ 7寸5分 (約22.7cm)

如心斎手作りの本歌は、如心斎から川上不白へ与えられた。
利休辞世の掛物を江戸冬木家から如心斎にもたらした功による。

楽七代 長入の写しがある。

十代 吸江斎は、10歳の時紀州徳川家に初出仕し、十代治宝公にお目見えした。
翌月、初めて治宝公にお茶を差し上げたが、
その時の茶碗が、如心斎の本歌を楽十代 旦入が写した小振りの島台茶碗。

十二代 惺斎が、如心斎好み島台茶碗の小を大として、楽十二代 弘入に焼かせた好みの島台茶碗がある。

現在使われている島台茶碗は、惺斎好みが基本となっている。

吸江斎が紀州治宝公に差し上げた島台茶碗については、「十」が重なっています。
十代 吸江斎 10歳 文政10年10月 初出仕
十代 治宝公
十代 旦入


如心斎手作り島台茶碗写し 七代 長入作


小は、内 金箔。 大は、内 銀箔。


下記も参照のこと。

2015年12月23日 「重ね茶碗 島台茶碗 客の作法
2015年12月23日 「重ね茶碗 島台茶碗 亭主の点前 炉
2016年12月12日 「重ね茶碗 茶事 今と昔


2016-12-12 修正


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煙草盆 小奉書

煙草盆には、小奉書を折って下敷きとして敷くが、

丸い煙草盆の小奉書は、八角に折る。

敷板のある煙草盆には、紙は敷かない。








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2014年11月4日火曜日

黒木 大原女

黒木 くろき

生木を一尺程に切り、燃え易いように、かまどで黒く蒸して、薪にしたもの。

京の八瀬・大原の黒木を頭に載せて売り歩いたのが、大原女。

黒木が軒下に積まれるようになると、冬の到来。



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2014年11月3日月曜日

仕服の紐 緒縒

茶入や茶碗などを入れる袋を「仕服(袋)」と言う。

仕服の口を縛る為の紐を、「緒(お)」と言う。
細めの糸を撚って作る。

緒を通す為に、袋の口の周囲にかがり付けた細めの紐(細めの糸を撚った物)を、「縒(つがり)」と言う。

緒を結んだを所を、「打止め」と言う。

緒と縒を合わせて、緒縒(お つがり)と言う。



二種類の裂地で作った仕服を「片身替り」と言う。


2014年10月13日 「茶入の仕服 ひだの数」 を参照。


2017-01-10 追加



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2014年10月30日木曜日

茶入・茶器・茶碗等の格 扱い

道具の格により、扱いが決まる。

「茶入」と「茶碗」を並べて置く時、
格の高い「茶入」を客付に置き、「茶碗」を勝手付に置く。
本勝手では、茶入が右(客付)、茶碗が左(勝手付)になる。

「薄茶器」と「茶碗」の場合も同じく、
格の高い「薄茶器」を客付に置き、「茶碗」を勝手付に置く。

又、 「薄茶器」と「茶碗」を持ち出す場合も、
格の高い「薄茶器」を右手に持ち、「茶碗」を左手に持つ。

格の高い「茶入」や「薄茶器」などは、特別の理由がない限り、右手で扱う。

帛紗を右手に持って茶器を取る時、茶杓を右手に持って茶器を取る時以外は、茶器は常に右手で扱う。

格は下がるが、「香合」や「蓋置」も単独で扱う時は、右手を使う。

お茶をはく時、蓋を置く位置は、

本勝手では、
「濃茶入」と濃茶にも使う「棗」類の蓋は、茶碗の右(客付)に置く。

雪吹以下の「薄茶器」の蓋は、客付には置かず、茶碗と膝の間に置く。
茶入と薄茶器の格の差を表している。

逆勝手では、
茶入の蓋を茶碗の客付(左)に置き難いので、茶入も含めすべての蓋を、茶碗と膝の間に置く。


ご三器拝見の時の茶入の扱い (格の違い)

茶入は、客付に廻って清めてから出す。
茶杓・仕服は、居前のまま出す。

ご両器拝見の時の薄茶器の扱い (格の違い)

薄茶器は、客付に廻って清めてから出す。
茶杓は、居前のまま出す。

女子の場合は、女性らしさの表現の為に、格の違いが分からなくなっている。


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君台観左右帳記 足利義政

君台観左右帳記 くんだいかんそうちょうき

書院飾りの秘伝書。

能阿弥が足利義政の道具を格付けし、嗣子 義尚に献上した。
のち、相阿弥が増補。

君台観 ・・ 君のご覧になる
左右 ・・ まで  (左手 ゆんで、右手 めて、左右 まて(まで) )



足利義政 (第8代将軍) 1436年~1490年 (将軍在位 1449年~1473年)
足利義尚 (第9代将軍) 1465年~1489年 (将軍在位 1473年~1489年)


2016-12-13 修正


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2014年10月29日水曜日

茶事 灯り 小間・竹檠 広間・短檠

小間の灯りに「竹檠」(ちっけい)を使い、広間の灯りには「短檠」(たんけい)を使う。

小間の灯り「竹檠」は、侘びたものである。
但し、不審菴は小間ではあるが、短檠を使う。





広間の灯り「短檠」は、通常貴人畳の勝手付に置くが、掛物が油煙で煤けるのを避けて掛物を省略する時は、短檠を床に上げる。


下記を参照
2015年8月14日 「雀瓦 照明


2016-12-15 修正
2017-08-02 修正

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利休作 竹花入 小田原の陣 韮山

北条氏の小田原城を秀吉が攻めた時、利休は韮山の竹で花入を作った。

竹は真竹

1.尺八
 逆竹、中央より下に節がある
 秀吉へ献上

2.夜長
 二重切
 自ら使用

3.園城寺
 一重切
 二代 少庵への土産
 筒裏に「園城寺 少庵」とある。利休の判(花押)なし。

4.音曲
 一重切
 古田織部に送る



2016-11-16 修正



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2014年10月28日火曜日

炉 濃茶 中蓋


点前の始めに、茶碗を温め、茶筅を柔らかくする為に、茶筅とおしをする。

その時、現在の濃茶では、お湯を汲んで茶碗に入れた後、釜に蓋をする(中蓋)が、

六代 覚々斎は、中蓋をした ・・ 「湯が丸くなる」と言われた

八代 啐啄斎は、中蓋をしなかった ・・ 「中蓋をすると、釜に動きなし」と言われた





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炉 五徳の爪の向き

炉 五徳の爪の向きは、炉の切り方によって異なる


向切、隅炉 ・・ 一本の爪を向こう側に、手前に二本の爪

四畳半切、台目切 ・・ 一本の爪を床付きとする。一本爪は横側に収める。




表千家 不審菴・残月亭・九畳敷の古図面(如心斎の頃)





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茶事 初座 迎え付 覚々斎

六代 覚々斎は、茶事に於いて

子息 七代 如心斎を初座の迎え付に出すことがあった。

この時は、中立でドラを打たず、亭主 覚々斎自身が後座の迎えに出た。








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2014年10月26日日曜日

利休七哲

利休七哲

四代 江岑の「江岑夏書」に「利休七人衆」として、

蒲生 氏郷、高山 右近、細川 三斎、芝山 監物、瀬田 掃部、牧村 兵部、古田 織部

とある。


蒲生 氏郷
 キリシタン大名、1556年生~1595歿、墓所 大徳寺黄梅院

高山 右近
 キリシタン大名、1552年生~1615歿、マニラで歿、右近の死後家族は日本への帰国を許される

細川 三斎
 忠興、1563年生~1646歿、墓所 大徳寺高桐院、正室 明智玉子(ガラシャ)

芝山 監物
 生歿不明、現存する利休の書簡は監物宛が最も多い、利休最後の手紙も監物宛

瀬田 掃部
 1548年生?~1595歿、豊臣秀次に連座処刑

牧村 兵部
 1546年生~1593歿、文禄の役に朝鮮で病死

古田 織部
 1543年生~1615歿、墓所 大徳寺三玄院、豊臣氏と内通したとして大坂落城後切腹




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2014年10月24日金曜日

懐石 終わり 箸を落とした後

懐石の終わりに、客が箸を落とすと、

亭主は茶道口(または給仕口)を開けて、「粗末な事でした」等の挨拶をするが、

客もその時、「美味しく頂戴しました」等とお礼を言う。

客から亭主へのお礼の挨拶は、正客がする。
次客以下は、お礼は言わなくて宜しい。

次客以下は正客の相伴である事を心得て置く事。


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懐石 初め 膳を出す

懐石の始まり

亭主が膳を運び出し、先ず正客へ手渡しする。

亭主は、手渡しする膳は、高く掲げて客へ手渡さない事。
畳に近く、低くして渡す。

客は、それを受けて、軽くお辞儀をするが、膳を受けた時より高く上げない様に用心する。
高く上げて、亭主の顔に当たらない様に用心をする。
むしろ少し低くする気持ちで膳を受けて、お辞儀をする。

茶事の経験が少ない人は、特に注意する必要がある。




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2014年10月21日火曜日

柄杓と蓋置 扱い

蓋置は、柄杓に添った物である。

柄杓と蓋置が別になる事はない。

棚に柄杓を飾って、蓋置を持ち帰る事はない。
柄杓を飾ったら、蓋置も飾る。

参照
2021年6月19日「竹の蓋置


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稽古 煙草盆と菓子器の運びだし お辞儀

稽古に於いて

煙草盆と菓子器を運び出す時には、

煙草盆を置く時は、お辞儀を省略して、
菓子器を正客前に置く時だけ、お辞儀をする。

重菓子器と干菓子器を運び出す時には、
重菓子器を正客前に置く時だけ、お辞儀をする。
次に持ち出した干菓子器を正客前に置く時には、お辞儀は表略する。


但し、茶事の薄茶の前に、
煙草盆と菓子器を運び出す時には、
煙草盆を置く時、お辞儀を省略するのは難しい。
煙草盆でも、正客に何か声を掛ける事になる。


下記も参照されたい。
2016年06月27日 「稽古 お辞儀 総礼 茶事
2015年03月14日 「お辞儀 一礼
2015年4月1日 「菓子と黒文字 茶事
2015年2月6日 「お茶と菓子
2014年10月13日 「菓子器と蓋 扱い
2014年10月13日 「菓子を頂く時の懐紙の使い方




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2014年10月20日月曜日

大海茶入 濃茶 胴拭き お茶をはく 茶杓

大海茶入

大海茶入は、胴拭きをしない。

平棗と同じ様に左右の手で扱い、大海茶入から適量のお茶を茶碗にはいた後は、他の茶入と同じく茶杓を茶碗に預ける。






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懐石 始まり 飯椀と汁椀 銚子

飯椀と汁椀

膳を客に手渡した後、亭主は襖を閉める。
正客は「ご一緒に」など連客に声を掛けると、次客以下は「お相伴します」など答えて、


1.飯椀と汁椀の蓋を同時に取り、重ねて膳の右横に置く。

2.箸を取り上げ、飯を一口、その後汁を吸う。

3.飯は一口残しておき、汁は吸いきってしまう。

汁を吸いきってしまうのは、この後汁替えがある為。

汁椀は、飲まない時は蓋をしておく。

飯碗は、食事をしている間は蓋を開けておく。
自分の食事が終わったら蓋をする。 食事が終わったとの合図になる。

全員の飯椀、汁椀の蓋が閉まった所を見計らって、
お詰は、飯器や銚子、鉢その他を茶道口(又は通い口)の前に返す。

その後、吸物椀(箸洗い、小吸物椀)が持ち出され、八寸を持ち出す盃事になる。

銚子

客が汁を吸いきった頃を見計らって、亭主は銚子・盃台を持ち出す。




2016-12-29 修正


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2014年10月18日土曜日

花台 とじ目

花台には、とじ目が付いている。

通常は、とじ目を向こう正面にして使う。
底板の木目は、横になる。

しかし、利休形の花台には、とじ目が四方に付いている。
 
脚を左右にして使う。
底板の木目は、同じく横になる。



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2014年10月17日金曜日

建水 持って退出 回り方

点前が終わって、建水を持って水屋に下がる時、客に後ろを見せて左回りに回るが、

六代 覚々斎は、

「こぼしが左にあるから、左に廻る。
水が汚れているからではない。」

と言われた。


汚れた水が入った建水を持って右回り(客に前を見せて回る)に回ると、道具畳正面に飾っている道具の上近くを建水が通る事になるから、とも考えられる。



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耳付き茶入 濃茶 お茶をはく

耳付き茶入

耳付き茶入から、お茶を茶碗にはく時、
耳にお茶がこぼれ落ちない様に、
耳を正面に回して、耳のない所から茶杓を通して、茶碗にお茶をはいても宜しい。

当然、回さないでお茶をはいても宜しい。

胴拭きは、出来る限り行う。
耳の下を胴拭きすれば良い。

女子の拭き下しも耳の下を拭けば良いが、拭き下さなくても良い。




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2014年10月16日木曜日

風炉 土風炉 炭点前 終り

土風炉 炭点前

広間

炭が終わり、客の香合の拝見も終わり、亭主が香合を取りに出て来た時、

棚がない時は胴拭きをするが、棚があれば胴拭きはしない。


小間

胴拭きをする。


参照
2018年4月21日 「後炭 準備 茶事
2016年7月6日 「後炭 釜に水 茶事
2015年12月17日 「釜に水を足す 炉・風炉


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懐石 器 返す

懐石で、客が器を返す場所は、

茶道口(又は給仕口)の襖(又は太鼓襖)の前で、室内側に返す。
亭主が襖を開けた時、目の前にある様に置く。

八寸の前(亭主相伴の終り)や重菓子の出る前(お湯が出た後)に、客は器を茶道口に返すが、
亭主が取り込みにくい物を、取り易い所に置く。

飯器は、真ん中に置く。
炉の杓子は、炉の飯器の右真横に掛けて蓋をしておく。
湯桶の様な手が付いた物は、手を亭主の方に向けて置く。
銚子の様な手が付いた物は、手を縦にして置く。




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2014年10月15日水曜日

風炉 釜の高さ

釜の羽落は、風炉の上端から5分程下にある。

5分とは、少々と言う事。 寸法としての5分(1.5cm)の意味ではない。

風炉の上端より上に出る位なら、もっと(5分より多く)下がっている方が良い。



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2014年10月13日月曜日

茶入の仕服 生地 利休

茶入の仕服について、利休は、

唐物茶入には、純子

国焼茶入には、金襴

と言っている。

唐物には、地味な仕服、
国焼には、派手な仕服 と言う事。



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大棗 お茶のはき方 利休

大棗にお茶をはく。

利休は、
「茶を掃くには、かすかにせよ。たっぷり入れるは不束なり」
と言った。


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茶入の仕服 ひだの数

土田友湖の仕服

仕服のひだは、片側6つ。

老松茶器の仕服のひだは、7つ。


2014年11月3日 「仕服の紐 緒縒」 を参照。



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風炉 敷板・風炉・釜 向き

風炉と釜の向き

本勝手 (風炉が左側にある時)

1.敷板は、正面向き
 
2.風炉は、右向き
 
3.灰は、正面向き。前瓦は灰の峰に平行。
 
4.五徳は、右向き
 
5.釜は、正面向き
 
6.蓋は、左向こうを切る

風炉・五徳・蓋が、右に振れている。


2022-12-14 前瓦の向きを変更した。

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茶事 寄付 半東の案内

茶事に於いて、



半東は、お湯を出した後、案内する事等があれば、案内を言い、
最後に手洗いの案内をする。 

手洗いの案内は、必ずする。



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茶事 話題

茶事に於いて、

自慢したい事を亭主が言える様に、客は話題をもっていく。



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菓子器と蓋 扱い

器の蓋は、身の後から付いて行く。

例えば、喰籠の蓋が身より先に廻る事はない。

蓋をした後に廻す方が良いが、別々に廻すのであれば、黒文字を載せた身を廻し、その後に蓋を廻す。

大寄せで、喰籠の蓋が先に廻っているのを見る事があるが、
蓋を先に見せたいのか、理由は判らない。
身を廻した後に、蓋を廻せばよい。


下記も参照
2015年4月1日 「菓子と黒文字 茶事
2015年2月6日 「お茶と菓子
2014年10月21日 「稽古 煙草盆と菓子器の運びだし お辞儀
2014年10月13日 「菓子を頂く時の懐紙の使い方






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風炉 香合の位置 炭点前

炭点前で、

香合を置く位置は、風炉の敷板の左手前隅に置く。

敷板の線より奥に入らない。





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茶事 つくばい 柄杓 後座入り

茶事で、

後座入りが終わったら、

亭主は、蹲踞から柄杓を外しておく。




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道具 高さと直径 筒物

筒物 (筒茶碗など)

高さを 直径×80%にすると、
直径と高さが同じに見える。

筒が少し長く見えるには、直径×85%



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運び 濃茶 茶入 水指

運びの濃茶の時、
水指を運び出さずに、前もって飾っておく理由は、

客が席入する前に、
茶入を点前座に置きつけておく必要がある、
つまり、水指の前に茶入を飾っておかねばならない、
からである。

よって、
抱清棚で茶カブキを行う時は、
濃茶入を茶カブキ盆にのせて、棚の上に飾っているから、
水指は運び出す事になる。

抱清棚 茶カブキ 始まり



通常の棚(写真は丸卓) 茶カブキ 始まり






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花入と花の量

名物の花入には、花は少なめに入れる。

到来の花は、花を多目に入れる。



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茶事 客 手がかり

寄付に客が全員揃ったら、

最後の客は、手がかりの空いていた戸・障子は全て閉めきっておく。



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懐石 亭主 給仕口を閉める

茶事の懐石で亭主が給仕口を閉めるのは、3回。

1.膳を持ち出した時

2.亭主相伴の時

3.お湯を出した後

しかし、暑さ寒さにより、適宜状況に合わせて、基本の3回以外でも閉めてよいし、開けても良い。


2016-12-12 修正



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道具と季節感

道具に季節のこだわりを持つのは、三代の元伯頃から少しづつ始まった。

七代 如心斎以降、こだわるようになった。


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客 正客 座る位置 貴人畳

貴人畳などの畳、通常客が座らない畳に正客が勧められて座った時、
正客の上座(右側。上座床の場合)は一人分席を空けておく。

遠慮する心。

残月亭の床前の2畳にも通常客は座らないので、同様の動きをすればよい。


2016-12-11 修正



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風炉 花 陰暦9月

陰暦9月頃の花入の花は、

残花と言われ、普段より幾分多目に入れてよいとされている。


風炉の終わりの時季。名残の時季。

陰暦(旧暦)9月の別名は、
長月、季秋、菊月、菊見月、晩秋、暮秋などなど。

新暦では、9月下旬頃~11月上旬頃に当たる。
平成28年では、新暦10月1日~10月30日。

9月9日は、重陽の節句(菊の節句)。 
菊花酒(菊の酒)を飲む習慣があった。
重陽前夜に菊の花に綿を被せ、露が浸み込んだ綿で重陽の日に長寿を願って身体を拭う習慣もあった。被綿(きせわた)と言う。


2016-12-11 修正


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濃茶 茶入 胴拭き

茶入の胴拭き (男子)

出来る限り茶入は胴拭きをする。

耳付き・口付きの茶入でも、耳・口の下部を胴拭きする。


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風炉 中置 薄茶 仕舞い

中置の薄茶では、中仕舞いはしない。

運びであっても、棚がある時と同じ様に仕舞う。

水指は左にあるが、茶碗・茶器は右の方に置く。
茶碗・茶器を置き合わせる位置は、本来水指がある位置の前。

風炉大板の薄茶でも、同じ様に中仕舞いはしない。

下記も参照。

2014年11月13日 「中仕舞 炉 濃茶 風炉 薄茶 広間
2014年11月13日 「本仕舞 点前の終わり


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風炉 中置 釜の蓋

中置の風炉の釜の蓋は、向こう正面を切る。

体(居前)の正面に釜があるから。

柄杓も当然真直ぐ手前に引く。

通常の体の左側(勝手側)に風炉釜がある場合は、蓋の左斜め向こうを切る。



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風炉 中置 濃茶 (拝見に出す時の茶碗の仮置き)


中置で、茶入・茶杓・仕服を拝見に出す時の茶碗の仮置きの位置

1.膝前に茶碗を仮置きする。

2.茶入・茶杓・仕服を拝見に出す。

3.茶入・茶碗を置き合わせていた位置の中央に、仮置きの茶碗を移す。

4.柄杓・蓋置・建水を持って、水屋に下がる。


薄茶の拝見の場合も同じ。


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風炉 中置 濃茶 (始まり)

風炉の中置は、小間では行わない。広間で行う。

敷板は小板や敷瓦。
大板で中置はしない。

水指を置きつける位置は、正面を少し右に振って、風炉の敷板の勝手側空きの左右の中心。
敷板に水指が1/3程掛かる所。

茶碗の仮置きは膝前。

茶入を飾る位置は、本来水指がある位置の前に飾る。
茶入の前後の位置は、仕服をぬがせて茶杓を載せたとすると、櫂先が風炉の敷板に掛からない位置。

通常風炉を左(勝手側)、水指を右(客側)に置き、水指前に茶入を飾るが、その通常の茶入を飾る位置に中置の場合も茶入を置く。

1.茶碗を持ち出す。

2.茶碗を膝前に仮置き。

3.茶入を右に移す。

4.茶碗を茶入と置き合わせる。

蓋置は、水指の手前左側。
蓋置にのせた柄杓は、柄を膝の前に寄せて引いておく。

ぬがせた仕服は、釜の右横で畳の左右の空きの中央。



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菓子を頂く時の懐紙の使い方


懐紙は、男子用(これが本来の懐紙の大きさ)と女子用がある。
寸法は、二つ折り状態で
  男子用 : 約5寸8分×3寸5分
  女子用 : 約4寸8分×2寸9分
1帖30枚。二つ折りにして、最低1帖を懐中する。
使う時は、二つ折の折った方を手前に置く。

1.客畳では、畳の縁(へり)から膝まで8寸開けて座る。

2.膝前の空きの真中に懐紙を置く。
  二つ折りの折り目が手前。



3.懐紙を動かさずに、菓子を取る。
    干菓子器に2種の菓子が載っている場合は、
    向こう、手前の順に取る。
    向こうに大きな干菓子、手前に小さな干菓子が、載っている。

4.菓子は、干菓子は当然だが、重菓子類も手でつかんで食する。
  一人一人に黒文字を付けて出された時はそれを使えば宜しいが、
  持参の楊枝を使う事はない。

基本的に懐紙は清浄な物であるので、1枚目を裏返して折って重ねた上に菓子を取る事はしない。
持っている懐紙をそのままで使う。
表面が毛羽立っている様な懐紙なら、1枚目を捨てて2枚目を使えば宜しい。

水分が多い菓子等は、懐紙の1枚目を取って重ねて使えば宜しい。


下記も参照
2015年4月1日 「菓子と黒文字 茶事
2015年2月6日 「お茶と菓子
2014年10月21日 「稽古 煙草盆と菓子器の運びだし お辞儀
2014年10月13日 「菓子器と蓋 扱い


2016-12-27 加筆


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2014年10月7日火曜日

風炉 中置の水指運びの足さばき

風炉の中置では、細水指を風炉の勝手側(左側)に置く。
水指の位置は、 風炉の敷板の勝手側(左側)空きの左右の中心。敷板に水指が1/3程掛かる。
水指正面は、少し右に振る。

1.水指を持ち出す時
両手で水指を持って、踏込畳から道具畳へ、畳の左右中央を進む。

水指を置く事が出来る位置まで進み、左斜めに向かい座って、水指を置きつける。


立ち上がって、右足→左足と斜めに下がり、右足を左足にかぶせて道具畳の端(左右は畳の中央)迄進む。
左足で踏込畳に進む。

2.水指を水屋に引く時
持ち出す時と同じように進み、同じ様に座って、水指を両手で持ち上げる。

立ち上がり、持ち出す時と同じ足さばきをして、水屋に戻る。

(注)進む=前進する。 下がる=後ろ向きのまま下がる。



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