2017年7月26日水曜日

扇子 膝横に置く 客

稽古の時、
正客は、茶室に入り、床や道具を拝見した後、自分の座にすわるが、
詰(末客)が入室し、襖を閉めてから行う、正客に向かっての挨拶が終わるまでは、
正客は、扇子を右膝横に縦にして置いたままにしておく。
膝前に扇子を置いて、詰の挨拶を受けた後に、お尻の後に置きなおす。

茶事の後座でも同じ。

茶事の初座では、
正客・連客共に、
亭主との最初の挨拶がすむ迄は、右膝横に縦にして置いておく。
亭主は、席に入ると正客から順に「よくお出で頂きました」等の挨拶をする。
客は、その時扇子を前にして挨拶を返すが、その挨拶が終わったら、扇子をお尻の後に置きなおす。

扇子の先(要(かなめ)の反対側)を、
正客は、次客の方に向ける。
次客以下は、正客に向ける。


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2017年7月23日日曜日

干菓子 季節に合わせた銘

色々な銘が付いた干菓子が全国各地にあるが、季節季節に合わせて出したくなるものである。

盛夏ともなると、季節に合わせると言うより、正反対の冬季の銘がついたお菓子の方が好ましい場合もある。

冬季の銘が付いた干菓子も種々あるが、一例として下記のようなものが全国的にも知られている。

薄氷(小矢部、五郎丸屋)
寒菊(長崎、梅寿軒など)
越乃雪(長岡、大和屋)
御所氷室(京都、鶴屋吉信)
笹の雪(能登、長生堂)
雪だるま(岐阜、奈良屋)

この様なお菓子が出て来ると、名前を聞いただけで涼しさを感じる。
これらの銘のお菓子は、冬季の物と言うより盛夏の物ではないだろうか。

季節に合わせるのではなく、季節と正反対の銘の菓子を出すのも好ましい。

なお、「霜ばしら(仙台、玉澤)」の様に、冬季限定で販売していて、冬にしか使えないものもある。


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