2018年1月12日金曜日

紹鴎棚 地袋の柄杓・蓋置を使う 薄茶 炉

紹鴎棚を使っている時、
濃茶の終りに、柄杓と蓋置を地袋の左袋戸の中に飾り残すことがある。
この飾り残した柄杓・蓋置を使って薄茶を始めるには、普段あまりしない様な手順を踏むので、ここに記してみた。

紹鴎棚 飾り残した柄杓・蓋置を使って薄茶の点前を始める場合、

茶碗を水屋から持ち出し、棚正面に座る。
茶碗を勝手付きに仮置き。
直ぐに立って、水屋に戻る。

建水を持って出て、棚正面に座る。(柄杓・蓋置は入っていない)
建水を左膝横少し下がった所に置く。

左袋戸のツマミを右手で摘まんで7分目程開け、左手に替えて戸袋を開け切る。

右手で蓋置を取って、左手であしらって、右手で建水の中に入れる。

柄杓を右手で取って、左手で建水の上に置く。
(建水を持ち出す時と同じ格好、柄杓の合は落とさない)

左袋戸のツマミを左手→右手と使って、戸袋を閉め切る。

身体を右戸袋の前まで移し、左手→右手と使って、右戸袋を開ける。

水指を手前に出して、
身体を棚正面に戻す。

右手で中棚の薄茶器を取り、棚前正面の中央少し右寄りに置く。

仮置きした茶碗を、右手で取り、左手で薄茶器の左横に置き合せる。
(建水が左膝脇にあるので、茶碗は右手で取る)

左手で柄杓の柄を少し持ち上げ、
右手で蓋置を取り出して、
柄杓を元に戻す。

左手に蓋置を受けて持ち、身体を居前(外隅中心)に廻す。

蓋置を炉の横定所に置き、
左手で柄杓を取り、右手で蓋置に引いて、「お楽に」の挨拶をする。

この建水から蓋置・柄杓を取るやり方は、男女同じである。

以降は、いつもと同じ。

袋戸ツマミを摘まむ時の親指は、上から摘まむ。
横からは摘ままない。



2018-1-26 2行追加


このページ最下部の「ホーム」をクリックすると、私のブログのホームに飛びます。

2018年1月3日水曜日

炭点前 炭を挟む 炭をつぐ 炉

炭点前で炭をつぐには、
炉の胴炭以外は、火箸で炭を挟んで炉(又は風炉)の中に入れる。
炭の上三分の一位~四分の一位の所を挟む。

炉と風炉では、胴炭の位置が違うので右側に入れるか、左側に入れるかで炭の扱いが少し異なる。



火箸は、写真の様に右手で握る訳だが、
人差し指と中指と親指で握る火箸を「第一の火箸」、
薬指と親指で押える火箸を「第二の火箸」と仮に名付けて説明をする。

炉では、(胴炭は炉の中の手前側に置いている)

炉の右側に炭を入れる場合、
「第一の火箸」を炭の右側に当て、「第二の火箸」を炭の左側に当てて、炭をはさむ。
必然的に、手を普通にして炭を挟んでいる。

丸ギッチョを炉の中に入れる時には、炉の中の奥の方から、胴炭に向かう気持ちで、炭の右側に当てた「第一の火箸」を炭の左側になる様に少し手を動かす気持ちで、入れる。
炉の中のどこに入れるかで異なるので、稽古で練習する事。

割りギッチョでは、割れている側を「第二の火箸」で当てて、炭を挟む。
割れている側は、左を向いている。
炉の中に入れる時は、炭の右側に当てた「第一の火箸」をそのままの形で、ないしは炭の左側になる様に手を少し動かす気持ちで、入れる。

丸管では、丸ギッチョと同じだが、炉に入れる時には、炭の右側に当てた「第一の火箸」を炭の左側になる様に手を動かして入れる。

割り管では、割れている側を「第一の火箸」で当てて、炭を挟む。
炭斗に組んだ状態のままの割り管で、割れている側は右を向いている。
炉に入れる時には、丸管と同じに、炭の右側に当てた「第一の火箸」を炭の左側になる様に手を動かして入れる。

点炭は、炉の右側に入れるか、左側に入れるかではなく、
管炭のどちらから立て掛けるかによって異なる。
管炭の右側から立て掛ける時は、炉の右側に入れる場合と同じにし、
管炭の左側から立て掛ける時は、炉の左側に入れる場合と同じにする。

炉の左側に入れる場合、
「第一の火箸」を炭の左側に当て、「第二の火箸」を炭の右側に当てて、炭をはさむ。
必然的に手を逆にして炭を挟んでいる。

丸ギッチョを炉の中に入れる時には、炉の中の奥の方から、胴炭に向かう気持ちで、炭の左側に当てた「第一の火箸」を炭の右側になる様に手を動かす気持ちで、入れる。
炉の中のどこに入れるかで異なるので、稽古で練習する事。

割りギッチョでは、割れている側を「第二の火箸」で当てて、炭を挟む。
割れている側は、右を向いている。
炉の中に入れる時は、炭の右側に当てた「第二の火箸」をそのままにした手の形で、入れる。

丸管では、丸ギッチョと同じだが、炉に入れる時には、炭の左側に当てた「第一の火箸」を炭の右側になる様に手を動かして入れる。

割り管では、左側(割れている側)を「第一の火箸」で当てて、炭を挟む。
炭斗の中で、割れている側を、左に向く様に動かしておく。
炉に入れる時には、丸管と同じに、炭の左側に当てた「第一の火箸」を炭の右側になる様に手を動かして入れる。

枝炭については、丸管と同じ扱い。


このページ最下部の「ホーム」をクリックすると、私のブログのホームに飛びます。