2020年7月30日木曜日

風炉 花(木槿、芙蓉、水引) 切り方

風炉の時季の花 留意点

1.風炉の代表 「木槿」
ムクゲは一日花と言われるが、実際は一日半咲いている。
朝、ムクゲの花を取りに行くと、昨日の花か今朝咲いた花か区別がつかない。
昨日の花であれば、お昼にはもう萎れて来る。
明日の朝、花を切ろうと思ったら、今日の内に次の事をやって置く。
明日の朝咲く可能性のある蕾の周りに咲いている花を落としておく。

2.「芙蓉」
フヨウは本当の一日花である。朝咲いて夕方しぼむ。
フヨウは、切られた傷口を自分で修復しようとする。
フヨウを切って水につけずにそのまま放っておくと、
翌日 前日の蕾が開いて花になる。
切られた傷口からゼリー状の液が出て、傷口からの水の発散を止めるからである。
茶花として使う時、それが逆に邪魔になる。
水につけてもゼリーが邪魔をして、水揚げをしないからである。
フヨウを使う時には、切った後、水につけておき、
時々切り口を指で拭ってゼリーを取ってやる。
3~4回取ってやると、ゼリーが出なくなる。
それだけ留意すると、萎れることがない(少ない)。
それでも萎れる場合があるので、予備も含めて2~3本取っておく。
傷口を焼けば良いらしいが、私はやった事がないので、焼き方は分からない。

3.「水引」
ミズヒキも水揚げが難しい。
ミズヒキの先端が萎れて垂れ曲がってくる。
ミズヒキの茎には節があるが、そのフシの部分を切ってやると、水揚げしやすい。
高さの調整が難しいが、仕方がない。

利休所持 唐金鍔つば細口花入 写し