2015年3月14日土曜日

お辞儀 一礼

茶事とは言わず、濃茶・薄茶を頂く時でも、お辞儀(一礼)する事がよくある。

客も亭主もよくお辞儀をしている。

一度、何の為に、誰に対してお辞儀をしているのか、考えてみるのも悪くない。

例えば、
客が濃茶を飲み回した後、亭主に茶碗が返って、亭主の膝前に取り込まれた時、一礼する。

これは、
客から、「美味しい濃茶を頂戴して、有難うございました」と、亭主に向かって一礼し、
亭主はそれを受けて、「飲んで頂いて、有難うございました」と、返礼している。

それを理解していると、この場合、客より先に亭主が礼をする事は考えられない。

亭主と客が揃って同時に一礼(総礼)する事はない。
誰か(甲)が、誰か(乙)に向かって一礼し、それに対して、乙が甲に礼を返している。

「ハイ、ここで総礼」と先生から言われて、お辞儀ばかりしていたのでは、起き上がりこぼしと同じだ。

お茶を知らない人から、「どうしてか知らないが、お茶では黙ってお辞儀ばかりしている」と言われる所以である。

出来れば、何の為にお辞儀をしているのか、口に出してお辞儀をした方が良い。

良く考えるべきだろう。

但し、稽古の始まりと終わりには、稽古の亭主と客が一緒に礼をする。
これは稽古だからしている事である。


下記も参照されたい。
2016年06月27日 「稽古 お辞儀 総礼 茶事
2014年10月21日 「稽古 煙草盆と菓子器の運び出し お辞儀


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2015年3月9日月曜日

煙草盆 火入 炭

煙草盆の火入に用いる炭は、

火入の寸法によるだろうが、普通の火入であれば、
風炉の丸ギッチョを半分に切って使えば宜しい。
炭は細いより、ある程度太い方が見栄えがよい。

火入に炭を入れる前に、火入を十分温めて、灰の湿気を取る事。
温め過ぎる事はない。

事前に十分におきた炭を火入に入れて、灰を乾かす。
毎日使っている火入であれば、それ程する必要がないかも知れないが、月に1~2回しか使わない様な火入の灰であれば、火入が炭の熱で熱くなって触れない位迄温めた方が良い。

火入に炭を入れる前に、灰を下から上まで火箸でよくかき混ぜ、温めた後にも、更によく灰をかき混ぜて、灰に十分に空気を含ませてから、用意の火を点けた炭を入れる。

炭は、下から火を点けた方が良い。
火入に炭を入れて、灰を押さえた後、炭の表面は未だ黒いが、下の方から赤い火が見えているのが、美しい。

炭を切るノコギリの目は、出来るだけ細い物が良い。

私は、ステンレスの薄板を切るノコギリの刃を使っている。
普通のホームセンター等で売っている、幅1cm長さ26cm位の一般的な安い物で十分役目を果す。

今は刻み煙草を吸う人は殆どいないし、刻み煙草も一種類しか売っていないので、比較のしようもないが、
江戸時代には、高級な煙草もあれば、安物の煙草もあった。
安物の煙草は、火にキセルを押し付ける位にしないと、火が点かなかったが、
高級な煙草は、火の傍にキセルを近づけて吸ってやる位で、火が点いたらしい。
煙草が火を呼ぶと言ったそうだ。


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2015年3月3日火曜日

炭の寸法

表千家  炭の寸法

長さはキチンと決まっているが、
木口(太さ)は、厳密には決まっていない。

櫟(クヌギ)の炭


胴炭  5寸(15.2cm) 木口  2寸4分〜5分(7.3〜7.6cm)
管炭  5寸(15.2cm) 木口  9分位(2.7cm位)
割管  5寸(15.2cm) 木口  1寸1分位(3.3cm位)
丸ギッチョ  2寸5分(7.6cm) 木口  1寸5分〜6分(4.5〜4.8cm)
割ギッチョ  2寸5分(7.6cm) 木口  2寸1分位(6.4cm位)
点炭  2寸5分(7.6cm) 木口  9分位(2.7cm位)
枝炭  6寸(18.2cm)
輪胴  2寸(6.1cm) 木口  3寸(9.1cm)

風炉
胴炭  4寸(12.1cm) 木口  1寸4分〜5分(4.2〜4.5cm)
管炭  4寸(12.1cm) 木口  8分位(2.4cm位)
割管  4寸(12.1cm) 木口  9分位(2.7cm位)
丸ギッチョ  2寸(6.1cm) 木口  1寸2分〜3分(3.6〜3.9cm)
割ギッチョ  2寸(6.1cm) 木口  1寸6分位(4.8cm位)
点炭  2寸(6.1cm) 木口  7分位(2.1cm位)
枝炭  5寸(15.2cm)



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