2015年10月19日月曜日

茶事 炭拝見 風炉

茶事 風炉 炭拝見

現在、表千家では風炉の炭点前の後、客が拝見することはないが、
他流では風炉の炭拝見が行われることもある。

よって、茶事では風炉の炭の拝見を所望される場合がある。

その場合は、
香をたいた後、釜を直ぐに風炉に掛けられる所まで引き寄せて置いてから、
立って茶道口を出て、そこに控えて、拝見が終わるのを待つ。

客の拝見が終われば、再び立って風炉の前に行って、釜を掛ける。

後は、いつもの通り。

土風炉の場合は、客の拝見の前に、灰器を勝手に下げておく。



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2015年10月18日日曜日

風炉一つ置 茶器仮置き

竹台子 風炉一つ置 続き薄茶 茶器仮置き

且座では続き薄茶になるが、
茶器を清めた後、仮置きする事になる。

竹台子の場合、水指は細水指と言いながら、棚より前に出て置き付けているので、
建水の上には、茶器を置く余裕が少ない。

よって、水指の膝に向かって斜め前に、左手で置けば良い。

茶器と茶入を入れ替える時には、
茶杓を入れ替えた茶器に乗せた後、膝前の茶入を右手で取り、左手であしらって、天板の茶器があった所に右手で乗せる。

長板 風炉一つ置 の場合も同様。

長板の場合は、茶入を戻す所がないので、茶器の仮置きの場所に、茶入も仮置きする。
茶入の袋も、長板前水指右上辺りに置いているので、水指の周りは結構混雑する。


尚、
茶碗の仮置きは、膝前。
中仕舞にはしない。



下記を参照
2016年5月11日 「風炉 大棚、長板
2014年11月23日 「竹台子一つ飾り


2016-09-01 修正

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2015年10月15日木曜日

掛け花入

茶の湯の花入は、竹の花入に限らず「掛け」が基本だった。

現在では置き花入にしかしない様な焼物の大きな花入でも、
後ろに穴があり、昔は掛けていた。

今日では、後ろの穴は埋めてあるものが多い。

写真は、美濃伊賀の耳付き花入で、昔は掛け花入として使われていたが、
現在は、掛けの金具を付けていた穴を漆で埋めて、置き花入として使われている。



2017-9-17 修正して写真を追加



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2015年10月6日火曜日

茶入の袋 置き場所 棚物

茶入の袋(仕服)の置き場所の原則

棚物(小棚)の場合の原則は、

「柄杓・蓋置を飾る棚板の勝手付きに置く。」

表千家十三代 即中斎の「即中茶記 第二分冊」に書かれている。

但し、三木町棚の場合等のように例外もある。




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柄杓・蓋置 飾り残し

柄杓・蓋置を棚に飾り残す時の原則

点前が終わった後、棚などに柄杓・蓋置を飾り残すことがある。

柄杓・蓋置を飾り残す棚板などに何も置いていない場合は、

水指から釜に水を加え、水指の蓋をした後、すぐに柄杓・蓋置を飾る。

柄杓・蓋置を飾り残す棚板等に茶入の仕服など邪魔になる物が置かれている場合は、

水指の水を釜に足して、水指の蓋をした後、
柄杓・蓋置は、一度建水にたたんでおき、邪魔がなくなった所で棚板などに飾る。




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2015年10月5日月曜日

風炉 大板(敷板)(5) 炭点前

風炉 大板(敷板) (5) 炭点前

大板の炭点前は、棚なしの小板の時と同じ。

羽箒と火箸を下す時、炭斗を右に動かす必要はない。

しかし、炭斗が大振りで羽箒・火箸を下ろしにくい時には、当然炭斗を動かしても宜しい。

後は、通常の炭点前の通り。




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2015年10月1日木曜日

風炉 大板(敷板) (4) 飾り残し柄杓を使う

風炉 大板(敷板) (4) 飾り残した柄杓を使って点前

柄杓の端を左手で取り、少し先に進めながら持ち上げる。

身体の近くに持って来て、左手のすぐ上を右手で取り、

右手を越して、節下を左手で取り直して、右手を切り止めに下げ、左膝上に構える。

右手で蓋置の正面を掌(たなごころ)に入れて、横からにぎり、
正面を客付になる様にして、大板の左端に置き、柄杓を引く。

右手の親指で蓋置の正面を握らない事。

後は通常通り。


2017-2-19 修正



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風炉 大板(敷板) (3) 点前の終わり

風炉 大板(敷板) (3) 点前の終わり

柄杓・蓋置を飾り残す時

柄杓は湯返しをする。

柄杓を左膝上に構える。

蓋置正面が掌(たなごころ)の中に入る様に、右手で横から蓋置を持ち、
正面を手前に向けて、風炉の近く少し向こう右寄りに置く。
右手の親指は、蓋置正面を握らない事。

柄杓を蓋置の左側に、左手で置く。

柄杓の柄の先(切り止め)は、5分(1.5cm程)位大板から出る。




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風炉 大板(敷板) (2) 点前の始め

風炉 大板(敷板) (2)

点前の始め

建水から柄杓を取って、左膝上に構え、右手の親指を蓋置正面にかけて、右手で蓋置を取って、正面を客付にして、大板の左端に置き、柄杓を引く。

女子は、
建水から柄杓を上げ、右手で蓋置を取って、柄杓を建水に戻し、蓋置を左手の上で正面が客付になる様に右手で持ち直し、大板の左端に置き、柄杓を引く。

後は、通常通り。




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風炉 大板(敷板) (1)

風炉 大板(敷板) (1)

1尺4寸(約42.4cm) 四方。
風炉の長板を半分にしたもの。

真塗 ・・ 紹鴎好み
ケヤキ地 黒掻合せ塗り ・・ 利休形
アメリカ産松 掻合せ塗り ・・ 吸江斎拝領の瀬戸大水指の敷板として碌々斎が好む
鎌倉彫り ・・ 惺斎好み
カンナ目 ・・ 即中斎好み
不審菴伝来の古形は、細かい荒目板

勝手から三目(時には五目)に大板を置く。

表千家では、風炉・大板で、中置にする事はない。

棚は置かないが、点前の終わり、茶碗と茶器の置き合せは水指の前。中仕舞にはしない。

水指の位置は、空きの左右真ん中。

蓋置は、竹でなくて良い。 陶器など。

柄杓・蓋置を飾り残す時には、湯返しをする。
竹の蓋置を使った場合は、飾り残さない。

大板には、鉄風炉や大きな風炉は似合わない。




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風炉の位置

風炉の位置

夏は通常の風炉の位置。

少し涼しくなると、大板にして風炉を少し客付きに寄せる。
風炉は普通の大きさ。

もう少し涼しくなると、中置にする。
風炉は大きめにする。

その後は、炉に替える。





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炉釜の大きさと季節 覚々斎

炉釜の大きさ 季節 覚々斎

表千家 六代家元 覚々斎は、次のように言われた。

寒い時、大釜が良い。
小釜を掛けて、炭がおこるのを見るのも良い。

平(釜)透木も暖かく見える。春先の暖かい時、火をおおい隠す様で、これも良い。

何にしても状況に合わせて、臨機応変。





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立鼓の花入 覚々斎

立鼓(りゅうご)の花入

立鼓の花入は、本来夏の花入であったが、表千家 六代家元 覚々斎は極寒に水を半分入れて使った。

八代 啐啄斎は、覚々斎にならって毎年冬に使った。

立鼓花入の敷板は丸香台。


夏には、立鼓の花入の上面ヒタヒタに水を張る。

薄端(うすばた)花入も、夏には上面ヒタヒタに水を張る。
  薄端 = 古銅花入、口のところで大きく一文字に開いている。
        宗旦好みに薄端鯉耳花入(道入作)がある。

2014年11月10日 「薄板 丸香台 花入」 を参照のこと。



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茶筅の結び目

茶筅の結び目

現在は、点前の始まりに、茶碗に茶筅を仕組む時だけ結び目を上にする。
点前の途中や終わりには、結び目を気にしない。

表千家 六代家元 覚々斎時代には、
茶筅の竹に樋(ひ)のあるものは、樋を前にする。

結び目は前にしても後ろにしてもどちらでも良い、と言われていた。





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