炉の大棚。 居前から水指の蓋を取る
台子等の大棚や長板で、地板の上の右側に水指を置いている場合、
(台子や長板の諸飾り、利休袋棚など)
居前から水指の蓋を取る時は、
右手で取り、右手で水指に立て掛ける。
右手 → 左手 → 右手
蓋をする時は、そのうち返しとなる。
右手で蓋を取って、右手で蓋をする。
右手 → 左手 → 右手
棚の中央より右側に水指を置いているので、この様に右手で取って右手で置くことになる。
水指が身体の右側にある時と同じやり方をしている。
畳の左右中央に水指を置いている場合(運びや小棚の場合)には、当然右手で取って左手で立て掛ける。
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2020年1月12日日曜日
2016年8月16日火曜日
平水指 割蓋
平水指 割蓋
啐啄斎好み「立浪蒔絵 割蓋 朝鮮平水指」、
即中斎好み「芦水蒔絵 割蓋 万古青磁平水指」 などがある。
風炉敷板より畳目1目奥に水指を据える。
運びの道具立てではあるが、蓋置は竹に限ることはない。
柄杓・蓋置を置き残す時は、焼物などの蓋置にする。
焼物であれば少々侘びた物が良い。
柄杓・蓋置を水指の蓋に置き残す時は、湯返しをしない。
入り飾りの様にして残す。
割蓋ではないが、平水指の一枚蓋の場合は、蓋のツマミが邪魔になるので、
柄杓・蓋置は、置き残さない。
2016年4月6日「大水指 大壷水指 炉」 を参照。
濃茶では、
仕服は、風炉と水指の間の奥の方に寄せて置く。
茶巾は、割蓋の開ける方(左側)の手前に置く。
薄茶では、
中仕舞いはしない。
棚の場合と同じく、点前の終わりには水指前に茶器・茶碗を置き合せる。
2014年11月13日「中仕舞 炉 濃茶 風炉 薄茶 広間」
2014年11月13日「本仕舞 点前の終わり」
を参照。
尚、平水指でなく、普通の水指に割蓋の時には、
合せ目は、平水指と同じ様に縦にして置き、釜に近い方の蓋を開ける。
広間であれば、
風炉では、左側の蓋を開け、炉では右側の蓋を開ける事になる。
蓋の開け方は、平水指の場合と同じ手の使い方で開ける。
左側の蓋を開ける時は、右手で右の蓋を押え、左手で開け始め、手を替え右手で開けきる。
右側の蓋を開ける時は、左手で左の蓋を押え、右手で開け始め、手を替え左手で開けきる。
開けている手の反対の手で、蓋が動かない様に押えて置くのは同様。
濃茶では、開ける方の蓋の上に茶巾を載せる。
啐啄斎好み「立浪蒔絵 割蓋 朝鮮平水指」
2016-9-29 修正
2018-12-16 追加
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啐啄斎好み「立浪蒔絵 割蓋 朝鮮平水指」、
即中斎好み「芦水蒔絵 割蓋 万古青磁平水指」 などがある。
風炉敷板より畳目1目奥に水指を据える。
運びの道具立てではあるが、蓋置は竹に限ることはない。
柄杓・蓋置を置き残す時は、焼物などの蓋置にする。
焼物であれば少々侘びた物が良い。
柄杓・蓋置を水指の蓋に置き残す時は、湯返しをしない。
入り飾りの様にして残す。
割蓋ではないが、平水指の一枚蓋の場合は、蓋のツマミが邪魔になるので、
柄杓・蓋置は、置き残さない。
2016年4月6日「大水指 大壷水指 炉」 を参照。
濃茶では、
仕服は、風炉と水指の間の奥の方に寄せて置く。
茶巾は、割蓋の開ける方(左側)の手前に置く。
薄茶では、
中仕舞いはしない。
棚の場合と同じく、点前の終わりには水指前に茶器・茶碗を置き合せる。
2014年11月13日「中仕舞 炉 濃茶 風炉 薄茶 広間」
2014年11月13日「本仕舞 点前の終わり」
を参照。
尚、平水指でなく、普通の水指に割蓋の時には、
合せ目は、平水指と同じ様に縦にして置き、釜に近い方の蓋を開ける。
広間であれば、
風炉では、左側の蓋を開け、炉では右側の蓋を開ける事になる。
蓋の開け方は、平水指の場合と同じ手の使い方で開ける。
左側の蓋を開ける時は、右手で右の蓋を押え、左手で開け始め、手を替え右手で開けきる。
右側の蓋を開ける時は、左手で左の蓋を押え、右手で開け始め、手を替え左手で開けきる。
開けている手の反対の手で、蓋が動かない様に押えて置くのは同様。
啐啄斎好み「立浪蒔絵 割蓋 朝鮮平水指」
2016-9-29 修正
2018-12-16 追加
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2016年4月7日木曜日
大水指 大口 炉
大水指 大口
水屋の物であるが、炉の時季、置き水指として使う。
大壷水指と同じく、3月後半~4月初め頃、雪が解け水が温む頃に使う事が多い。
黒は利休形。
杉木地は、碌々斎好み。
溜塗 内 海松貝(ミルガイ)蒔絵は惺斎好み。
居前は、外隅になる。
居前のままで大水指の蓋を扱うので、扱い易い様に外隅中心に座っている。
炉縁の線の八寸(約24cm)先に、水指の口を客付にして置く。
蓋置は竹は使わない。 少し侘びた物が良いかもしれない。
茶器(茶入)、茶筅は、大水指と炉隅の間に流して置く。
大口の蓋を取る時
右手親指を上にして、蓋の手前正面を取り、少し浮かせて、
人差し指以下を蓋の奥まで掛けて、右手でしっかり持ち、
そのまま右の方にずらし、大水指の口の上と水指の上縁にかけて置く。
蓋をする時は、そのうち返し。
柄杓・蓋置を残す時は、入り飾りの様にして、置き残す。
柄杓の湯返しはしない。
稽古で、何人も大水指から水を汲んだ時、柄杓・蓋置を水屋に引いてから水を足す。
この時、点前帛紗を結び帛紗にして置き残してもよい。
2016年4月6日 「大水指 大壷水指 炉」 も参照。
2016-08-17 修正
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水屋の物であるが、炉の時季、置き水指として使う。
大壷水指と同じく、3月後半~4月初め頃、雪が解け水が温む頃に使う事が多い。
黒は利休形。
杉木地は、碌々斎好み。
溜塗 内 海松貝(ミルガイ)蒔絵は惺斎好み。
居前は、外隅になる。
居前のままで大水指の蓋を扱うので、扱い易い様に外隅中心に座っている。
炉縁の線の八寸(約24cm)先に、水指の口を客付にして置く。
蓋置は竹は使わない。 少し侘びた物が良いかもしれない。
茶器(茶入)、茶筅は、大水指と炉隅の間に流して置く。
大口の蓋を取る時
右手親指を上にして、蓋の手前正面を取り、少し浮かせて、
人差し指以下を蓋の奥まで掛けて、右手でしっかり持ち、
そのまま右の方にずらし、大水指の口の上と水指の上縁にかけて置く。
蓋をする時は、そのうち返し。
柄杓・蓋置を残す時は、入り飾りの様にして、置き残す。
柄杓の湯返しはしない。
この時、点前帛紗を結び帛紗にして置き残してもよい。
2016年4月6日 「大水指 大壷水指 炉」 も参照。
2016-08-17 修正
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2016年4月6日水曜日
大水指 大壷水指 炉
春、水ぬるむ頃、大水指が使われることがある。
家元利休忌の松風楼では、大壷水指(大瓶水指とも言う)が使われる。
瀬戸染付の大壷で、十代 吸江斎が紀州徳川家治宝公より拝領、十一代 碌々斎がアメリカ産松の木の黒掻合せ塗の大板を敷板として好んでいる。
拝領の大水指なので家元では大板に載せて使われているが、そうでない大水指には大板は使わなくてもよい。
大瓶水指は、炉縁の線の八寸(約24cm)先に、盆蓋をかぶせて置く。
蓋には、蓋の立ち上がりを山並みにした山路盆もある。
居前は外隅中心。
居前のままで大水指の蓋を扱うので、扱い易い様に外隅中心に座っている。
蓋置は竹でなく、少し侘びた物を使う。
柄杓の湯返しはしない。
茶器(茶入)、茶筅は、大水指と炉隅の間に流して置く。
大瓶の蓋を取る時
右手親指を上にして、蓋の手前正面を取り、膝の上に持って来て、
左手親指を上にして、蓋の左横を持ち、左手で大瓶の左(勝手付き)に、
蓋の表を客付きにして立て掛ける。
蓋をする時は、そのうち返し。
柄杓・蓋置を残す時は、入り飾りの様にして、置き残す。
稽古で、大瓶の水が少なくなった時は、柄杓・蓋置を水屋に下げ、水次薬缶で水を次ぐ。
蓋の上に、結び帛紗を置き残してもよい。
2016年4月7日 「大水指 大口 炉」 も参照。
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家元利休忌の松風楼では、大壷水指(大瓶水指とも言う)が使われる。
瀬戸染付の大壷で、十代 吸江斎が紀州徳川家治宝公より拝領、十一代 碌々斎がアメリカ産松の木の黒掻合せ塗の大板を敷板として好んでいる。
拝領の大水指なので家元では大板に載せて使われているが、そうでない大水指には大板は使わなくてもよい。
大瓶水指は、炉縁の線の八寸(約24cm)先に、盆蓋をかぶせて置く。
蓋には、蓋の立ち上がりを山並みにした山路盆もある。
居前は外隅中心。
居前のままで大水指の蓋を扱うので、扱い易い様に外隅中心に座っている。
蓋置は竹でなく、少し侘びた物を使う。
柄杓の湯返しはしない。
茶器(茶入)、茶筅は、大水指と炉隅の間に流して置く。
大瓶の蓋を取る時
右手親指を上にして、蓋の手前正面を取り、膝の上に持って来て、
左手親指を上にして、蓋の左横を持ち、左手で大瓶の左(勝手付き)に、
蓋の表を客付きにして立て掛ける。
蓋をする時は、そのうち返し。
柄杓・蓋置を残す時は、入り飾りの様にして、置き残す。
稽古で、大瓶の水が少なくなった時は、柄杓・蓋置を水屋に下げ、水次薬缶で水を次ぐ。
蓋の上に、結び帛紗を置き残してもよい。
2016年4月7日 「大水指 大口 炉」 も参照。
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2016年3月5日土曜日
抱清棚
抱清棚 (ほうせいだな)
桐木地 吸江斎好み
杉木地 碌々斎好み
三井家のどなたかが入手した朝鮮唐津の水指の為に、小間の雰囲気を広間に取り入れられるように、吸江斎がこの棚を好まれたと聞いた事がある。
炉用と決まっている訳ではないが、風炉と並べると非常に窮屈になるので、炉用と言っても過言ではない。
水指は、運び。
湯返しは、しない。
蓋置は、竹を使う。
茶入の仕服は、緒の輪になっている方を竹釘(柄杓釘)に掛ける。
仕服の口は、棚の奥の方を向く。
柄杓は、合を竹釘に掛ける。
蓋置は、柄杓の柄の足元に置く。
「柄杓」と「仕服」を竹釘に掛ける(取る)時には、
居前から掛ける(取る)には、左手を使う。
柄杓の柄の節の少し上を、左手で竹の表皮の方から掴む。
棚正面で掛ける(取る)には、右手を使う。
柄杓の柄の節の少し上を、右手で竹の裏の方から掴む。
初炭の時、羽箒を竹釘に掛け、下に香合を置いても良い。
抱清棚 濃茶
抱清棚 薄茶
下記も参照
2016年12月1日「柄杓湯返し 竹蓋置 広間」
2015年5月27日「竹蓋置」
桐木地 吸江斎好み
杉木地 碌々斎好み
三井家のどなたかが入手した朝鮮唐津の水指の為に、小間の雰囲気を広間に取り入れられるように、吸江斎がこの棚を好まれたと聞いた事がある。
炉用と決まっている訳ではないが、風炉と並べると非常に窮屈になるので、炉用と言っても過言ではない。
水指は、運び。
湯返しは、しない。
蓋置は、竹を使う。
茶入の仕服は、緒の輪になっている方を竹釘(柄杓釘)に掛ける。
仕服の口は、棚の奥の方を向く。
柄杓は、合を竹釘に掛ける。
蓋置は、柄杓の柄の足元に置く。
「柄杓」と「仕服」を竹釘に掛ける(取る)時には、
居前から掛ける(取る)には、左手を使う。
柄杓の柄の節の少し上を、左手で竹の表皮の方から掴む。
棚正面で掛ける(取る)には、右手を使う。
柄杓の柄の節の少し上を、右手で竹の裏の方から掴む。
初炭の時、羽箒を竹釘に掛け、下に香合を置いても良い。
抱清棚 濃茶
抱清棚 薄茶
下記も参照
2016年12月1日「柄杓湯返し 竹蓋置 広間」
2015年5月27日「竹蓋置」
2020-3-2 修正
2020-12-10 参照項目追加
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2015年6月26日金曜日
水指 濡らす
土もの水指
運びで使う時、十分に濡らして運び出す。
共蓋であれば、蓋も水で濡らして十分水を含ませる。
棚に飾る場合は、
水指は、土ものであろうと何であろうと水屋で完全に拭き切って飾る。
よって、
共蓋であっても、建水の上で蓋の水を切る必要はない。
釉薬のかかった青磁や染付の様な水指は、表千家では殆ど運びに使わないが、
そのような水指を運びに使う場合は、水屋で水をかけて軽く露を押える程度にする。
共蓋であれば、同様に水をかけて露を押えて運び出すので、建水の上で蓋の水を切るかどうかは、その時と場合に応じる。
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運びで使う時、十分に濡らして運び出す。
共蓋であれば、蓋も水で濡らして十分水を含ませる。
棚に飾る場合は、
水指は、土ものであろうと何であろうと水屋で完全に拭き切って飾る。
よって、
共蓋であっても、建水の上で蓋の水を切る必要はない。
釉薬のかかった青磁や染付の様な水指は、表千家では殆ど運びに使わないが、
そのような水指を運びに使う場合は、水屋で水をかけて軽く露を押える程度にする。
共蓋であれば、同様に水をかけて露を押えて運び出すので、建水の上で蓋の水を切るかどうかは、その時と場合に応じる。
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2014年10月13日月曜日
運び 濃茶 茶入 水指
運びの濃茶の時、
水指を運び出さずに、前もって飾っておく理由は、
客が席入する前に、
茶入を点前座に置きつけておく必要がある、
つまり、水指の前に茶入を飾っておかねばならない、
からである。
よって、
抱清棚で茶カブキを行う時は、
濃茶入を茶カブキ盆にのせて、棚の上に飾っているから、
水指は運び出す事になる。
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2014年10月7日火曜日
風炉 中置の水指運びの足さばき
風炉の中置では、細水指を風炉の勝手側(左側)に置く。
水指の位置は、 風炉の敷板の勝手側(左側)空きの左右の中心。敷板に水指が1/3程掛かる。
水指正面は、少し右に振る。
1.水指を持ち出す時
両手で水指を持って、踏込畳から道具畳へ、畳の左右中央を進む。
水指を置く事が出来る位置まで進み、左斜めに向かい座って、水指を置きつける。
立ち上がって、右足→左足と斜めに下がり、右足を左足にかぶせて道具畳の端(左右は畳の中央)迄進む。
左足で踏込畳に進む。
2.水指を水屋に引く時
持ち出す時と同じように進み、同じ様に座って、水指を両手で持ち上げる。
立ち上がり、持ち出す時と同じ足さばきをして、水屋に戻る。
(注)進む=前進する。 下がる=後ろ向きのまま下がる。
水指の位置は、 風炉の敷板の勝手側(左側)空きの左右の中心。敷板に水指が1/3程掛かる。
水指正面は、少し右に振る。
1.水指を持ち出す時
両手で水指を持って、踏込畳から道具畳へ、畳の左右中央を進む。
水指を置く事が出来る位置まで進み、左斜めに向かい座って、水指を置きつける。
立ち上がって、右足→左足と斜めに下がり、右足を左足にかぶせて道具畳の端(左右は畳の中央)迄進む。
左足で踏込畳に進む。
2.水指を水屋に引く時
持ち出す時と同じように進み、同じ様に座って、水指を両手で持ち上げる。
立ち上がり、持ち出す時と同じ足さばきをして、水屋に戻る。
(注)進む=前進する。 下がる=後ろ向きのまま下がる。
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