2021年1月22日金曜日

筒茶碗 扱い

 筒茶碗


女子は大き過ぎる筒茶碗は使わない。
見栄えが悪い。
大きい筒茶碗は、矢張り男子の物である。
筒茶碗の横を持ったり、口を持ったり、底を持ったりして扱うが、
普通の茶碗の持ち方で対応出来る場合には、
特に女子は、普通の持ち方にしておく。 見栄えが悪いからである。
茶碗の底を持ってお湯を捨てるなど、女子がする仕草とは見えない。
客座から見れば、よく分かる。


表千家では、女性らしさが損なわれない様に、女子の点前を工夫してあるにもかかわらず、わざわざ筒茶碗の扱いで女性らしさをなくす事はない。
普段の茶碗の扱いが出来ないから、筒茶碗の扱いをしている。
普段の扱いが出来るのであれば、筒茶碗であっても普段の扱いをしておく。
また、
筒茶碗に限らず、
傾けないと茶筅を使えない場合を除いて、茶碗は真っ直ぐに立てたまま、茶筅を使う。
筒茶碗だからと、わざわざ茶碗を斜めに傾けて茶筅を使うことはしない。

高さが、直径✕85%になっていると、筒茶碗らしく見える。
高さが直径✕80%に作られていると、直径と高さが同じに見える。


参照

2014-10-13 「道具 高さと直径 筒物


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2021年1月14日木曜日

帛紗 さばく時の指使い

 帛紗の寸法 わさ8寸8分(26.7cm)✕9寸3分(28.2cm)
「わさ」を右縦にして置いて、左側を上に重ね、更にその上に下から重ねて四つ折りにする。



四つ折りの右上角を右手で取って、対角線の反対角を左手で取る。
茶入茶器茶杓を拭く部分が身体の表になる様にして帯に挟む。

帯から引き出した帛紗は、

(1)薄茶 : 上の角を、右手親指を上にして取る

(2)濃茶 : 下の角に、右手人差し指を中に入れて取る

(3)唐物帛紗 : 上の角に、右手親指を中に入れて取る

(4)唐物帛紗 /行から真に移る時: 上の角に、右手親指を下に入れて取る

(5)唐物帛紗 /真で終わる時: 上から3番目の角を、右手親指を上にして取る


下記も参照

2015年12月13日「包み帛紗 濃茶 棗
2015年11月3日「帛紗の寸法

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