2017年11月22日水曜日

四方棚 柄杓・蓋置

昔は四方棚を「半台子」「利休水指棚」「角棚すみだな」とも言った。

利休形 ・・ 桐木地、四隅は直角、本歌は、家元に伝来している。
江岑好み ・・ 桐木地、四隅を丸くしている。
惺斎好み ・・ 松の木、摺り漆、縁は溜塗、四隅は丸い。
惺斎好み ・・ 青漆、爪紅、四隅は丸い。
而妙斎好み ・・ 真塗、利休形を真塗にした。
その他塗物で色々作られているが、主に炉用として使われる。
風炉釜の大きさによっては風炉に使っても良い。
即中斎好みの小四方棚(一閑張溜塗爪紅)は、主として風炉に使われるが、炉にも使うことが出来る。

柄杓・蓋置の飾り残し方は、
入り飾り、もしくは
天板の左端に柄杓を縦に真っすぐに引き、蓋置は地板の柄杓の下辺りに置く。

柄杓を棚に飾る時や飾った柄杓を取る時には、
居前に坐っていても、棚正面に座っていても、右手を使う。

点前の終わりに柄杓・蓋置を飾る場合、

(1)天板に茶器がなくて、居前から「入り飾り」に飾る時、
居前のままで、右手で柄杓の切り止め近くを握り、天板に飾る。
柄の先は棚から5分~1寸程手前に出る。
次に、蓋置を取り、左手にのせて棚正面に向かい、天板の上で柄杓の左、合の真下、柄杓の節に蓋置が三分の一程かかる位に置く。

(2)居前から「柄杓を天板左端」に飾る時、
居前のままで、右手で柄杓の切り止め近くを握り、天板に飾る。
天板左端(左端より六分の一ほど右寄り)に真っすぐに置く。
柄の先は棚から5分~1寸程手前に出る。
蓋置を取り、左手にのせて棚正面に向かい、地板の左端手前、柄杓の真下あたりに置く。
柄杓を天板左端に飾る時には、薄茶器も同時に飾っておく。

(3)棚正面で「柄杓を天板左端」に飾る時、
建水から柄杓を取り、右手で柄杓の切り止め近くを握って、天板に飾る。
左手で蓋置を取り、右手で地板の左端手前、柄杓の真下あたりに置く。




2015年10月6日 「柄杓・蓋置 飾り残し」も参照

2017-12-31 写真を入替
2020-01-28 而妙斎好みを追加


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