啐啄斎好み「立浪蒔絵 割蓋 朝鮮平水指」、
即中斎好み「芦水蒔絵 割蓋 万古青磁平水指」 などがある。
風炉敷板より畳目1目奥に水指を据える。
運びの道具立てではあるが、蓋置は竹に限ることはない。
柄杓・蓋置を置き残す時は、焼物などの蓋置にする。
焼物であれば少々侘びた物が良い。
柄杓・蓋置を水指の蓋に置き残す時は、湯返しをしない。
入り飾りの様にして残す。
割蓋ではないが、平水指の一枚蓋の場合は、蓋のツマミが邪魔になるので、
柄杓・蓋置は、置き残さない。
2016年4月6日「大水指 大壷水指 炉」 を参照。
濃茶では、
仕服は、風炉と水指の間の奥の方に寄せて置く。
茶巾は、割蓋の開ける方(左側)の手前に置く。
薄茶では、
中仕舞いはしない。
棚の場合と同じく、点前の終わりには水指前に茶器・茶碗を置き合せる。
2014年11月13日「中仕舞 炉 濃茶 風炉 薄茶 広間」
2014年11月13日「本仕舞 点前の終わり」
を参照。
尚、平水指でなく、普通の水指に割蓋の時には、
合せ目は、平水指と同じ様に縦にして置き、釜に近い方の蓋を開ける。
広間であれば、
風炉では、左側の蓋を開け、炉では右側の蓋を開ける事になる。
蓋の開け方は、平水指の場合と同じ手の使い方で開ける。
左側の蓋を開ける時は、右手で右の蓋を押え、左手で開け始め、手を替え右手で開けきる。
右側の蓋を開ける時は、左手で左の蓋を押え、右手で開け始め、手を替え左手で開けきる。
開けている手の反対の手で、蓋が動かない様に押えて置くのは同様。
啐啄斎好み「立浪蒔絵 割蓋 朝鮮平水指」
2016-9-29 修正
2018-12-16 追加
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平水指割蓋の点前につきまして、ご教示頂戴したいこと二点あります。
返信削除初炭で、蓋の上に羽根香合を置くことは可能でしょうか?
「濃茶では、開ける方の蓋の上に茶巾を載せる。」のご教示、了解いたしました。茶筅飾りの場合は、客付の蓋の上に飾りつけることになりますか。
毎度お手数お掛け致します。何卒よろしくお願い申し上げます。
葉っぱ様 今日は。いつも見て頂いて有難うございます。
返信削除さて、「平水指割蓋の初炭で、蓋の上に羽根香合」ですが、
これはしない事だと思います。
棚物ではないので、初座で行う初炭では「平水指」は飾らないからです。
濃茶でなく薄茶であっても、平水指は点前が始まる前に飾っておきますが、
平水指は、運びの水指の延長にある物です。
後座で続き薄茶にしないで、後炭をする場合も、濃茶をした後ですから、羽根は飾れませんよね。
平水指で「茶筅飾り」はしたことがないのでわかりませんが、
私でしたら、矢張り風炉側の開ける方の蓋(勝手付きの蓋)の上に乗せるような気がします。
茶杓は、茶巾の右横の所に置くのではないでしょうか?
茶杓の先は、蓋から手前に1寸ほど出せば宜しいと思います。
大きい蓋の水指であれ、小さい蓋の水指であれ、茶杓の手前は1寸ほど出しますから。
茶杓の中心と水指の蓋の中心とを合わせる訳ではありませんからね。
この「茶筅飾り」については、私の知らない事で、いい加減な回答です。
「棚物ではないので、初座で行う初炭では「平水指」は飾らないからです。」
返信削除なるほど!そういうことですか。
基本的には運びの水指と考えればよくわかります。
目から鱗のごとく、スッキリいたしました。
「風炉側の開ける方の蓋(勝手付きの蓋)の上に乗せるような気がします。」
わかりました。
蓋の大小に関わらず、茶杓は一寸点前に出すように致します。
この度も貴重なお教えを本当にありがとうございました。
重ねての質問お願い申し上げます
返信削除平水指一枚蓋と釣瓶水指の場合は柄杓・蓋置を飾り残すことはないので、蓋置は竹で宜しいですか
また釣瓶くらいの大きさの水指ですと、点前後に水屋へ引いた方が宜しいでしょうか
いつも申し訳ございません
よろしくお願いいたします
そうですね。
削除一枚蓋の平水指も釣瓶の水指も、柄杓蓋置を飾れませんので、竹の蓋置を使います。
大きな平水指は、棚に置けませんので、運びの水指の延長の物、
釣瓶の水指は、これは大きさから言っても運びの水指ですね。
ありがとうございました
返信削除大変よく理解できました
今後ともよろしくお願い申し上げます