布巾、雑巾、手拭き、茶巾、みな表裏がない作りになっている。
片側は手前に折って、反対側は向うに折って、縫ってある。
どちら側を使っても良いようになっている。
但し、そのように作ってあっても、布巾と雑巾は表と裏を区別して竹釘に掛ける。
布巾と雑巾は、
二つ折りにし、四つ折りにし、八つ折りにし、更にもう一回折って、
折り目を竹釘に掛ける。
四つ折りにした状態では、布巾雑巾の縫い目だけが上に見える。
四つ折りにした時に、表と裏とを区別している。
留意して四つ折りにした方が良い。
折り方は、
二つ折りまでは一緒だが、四つ折りと八つ折りについては、
左側に掛ける布巾と右側に掛ける雑巾は、逆方向に折る。
左側に掛ける布巾は、左から右に向かって四つ折り、もう一度左から右に向かって八つ折りにする。
更に中央を折って竹釘に掛ける。
右側に掛ける雑巾は、右から左に向かって四つ折り、もう一度右から左に向かって八つ折りにする。
更に中央を折って竹釘に掛ける。
両方とも、中央に向かって折っている。
竹釘に掛けた状態では、
左に掛けた布巾の二つ折りの時の折り目は手前にあり、四つ折りの時の折り目は右側にあり、
右に掛けた雑巾の二つ折りの時の折り目は手前にあり、四つ折りの時の折り目は左側にある。
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2019年12月25日水曜日
2019年11月1日金曜日
点前 稽古 終りのお辞儀
稽古の点前では、始まりと終わりには全員でお辞儀をする。総礼とも言う。
点前の終わりでは、亭主は道具を膝前に置いてお辞儀をする。
拝見がある場合には、膝前に御三器を置いてお辞儀をする。
これは、茶道口の廊下が「畳敷き」の場合の事である。
「板張り」の場合には、道具を水屋に持ち帰って、改めて茶道口まで戻って、膝前には何も置かずにお辞儀をする。
畳敷きの場合は、道具を水屋に持ち帰らず、膝前に置いてお辞儀をしても良い事になっている。
当然、道具を水屋に持ち帰って、膝前に何も置かずにお辞儀をしても良い。
但し、膝前に道具を置いてお辞儀をするのは、稽古の場合の事であって、
茶事の場合には、膝前には何も置かずに挨拶をする。
下記も参照
2015年6月26日「拝見物を水屋に下げる 茶事」
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点前の終わりでは、亭主は道具を膝前に置いてお辞儀をする。
拝見がある場合には、膝前に御三器を置いてお辞儀をする。
これは、茶道口の廊下が「畳敷き」の場合の事である。
「板張り」の場合には、道具を水屋に持ち帰って、改めて茶道口まで戻って、膝前には何も置かずにお辞儀をする。
畳敷きの場合は、道具を水屋に持ち帰らず、膝前に置いてお辞儀をしても良い事になっている。
当然、道具を水屋に持ち帰って、膝前に何も置かずにお辞儀をしても良い。
但し、膝前に道具を置いてお辞儀をするのは、稽古の場合の事であって、
茶事の場合には、膝前には何も置かずに挨拶をする。
下記も参照
2015年6月26日「拝見物を水屋に下げる 茶事」
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2019年10月6日日曜日
茶通箱
茶通箱には、「二つ入り茶通箱」と「三つ入り茶通箱」がある。
二つとも水屋の物である。
相伝の茶通箱で使われるのは、「二つ入り茶通箱」である。
小間の水屋には、「二つ入り茶通箱」を使う。
広間の水屋には、「三つ入り茶通箱」を使う。
広間では客人数が多い場合があるので、替え茶器を入れておく為、「三つ入り茶通箱」にする。
稽古の水屋では、普通「三つ入り茶通箱」を置いてある。
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二つとも水屋の物である。
相伝の茶通箱で使われるのは、「二つ入り茶通箱」である。
小間の水屋には、「二つ入り茶通箱」を使う。
広間の水屋には、「三つ入り茶通箱」を使う。
広間では客人数が多い場合があるので、替え茶器を入れておく為、「三つ入り茶通箱」にする。
稽古の水屋では、普通「三つ入り茶通箱」を置いてある。
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2019年9月27日金曜日
茶碗にお湯を注ぐ 水を注ぐ
茶碗にお湯(水)を注ぎ入れる時、茶碗の右側にお湯が垂れて、
茶碗を取ると、畳が濡れている事がよくある。
その原因の大部分は、柄杓の底の部分が茶碗の右の縁から外に出て、
柄杓の底からお湯が畳に落ちている。
柄杓の合からお湯を茶碗のどこに落とすかが、重要である。
茶碗の中心にお湯を落とさないようにする事が大切である。
お湯の落とし始めは、茶碗の左側手前に落とす。
茶碗の7時~8時位の縁に近い所に落とし始める。
(注)茶碗の7時~8時とは、
茶碗の手前正面を6時、向こう正面を12時と考えた場合、
茶碗の左手前側に当たる。
茶碗の縁に近い辺りに落とし始めたら、
落とし終わるまでその位置を動かさないようにする。
同じ場所に落とす。
お湯を落とす位置を茶碗の中心の方にずらさない様にする。
これが大事である。
茶碗の中心辺りにお湯を落とすと、
柄杓の合の底が茶碗の外に出て、茶碗の外にお湯の滴が落ちてしまう。
注意すべき事である。
但し、あまり気にし過ぎる事でもない。
畳は所詮替えるものであるから、悪くなれば畳を替えれば良い。
先生のお宅での稽古であれば、こうも言っておられないので、出来るだけお湯を垂らさない様に注意する必要がある。
下記も参照。
2018年7月1日 「柄杓 お湯(水)を汲む」
2018年7月1日 「お茶を点てる 留意点 茶の量 お湯の量」
2015年5月9日 「濃茶の点て方 濃さ」
2015年5月9日 「薄茶の点て方 お茶の量 お湯の量」
2015年5月9日 「茶筅の使い方、握り方 薄茶を点てる」
2015年5月2日 「濃茶 濃さ 元伯宗旦」
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茶碗を取ると、畳が濡れている事がよくある。
その原因の大部分は、柄杓の底の部分が茶碗の右の縁から外に出て、
柄杓の底からお湯が畳に落ちている。
柄杓の合からお湯を茶碗のどこに落とすかが、重要である。
茶碗の中心にお湯を落とさないようにする事が大切である。
お湯の落とし始めは、茶碗の左側手前に落とす。
茶碗の7時~8時位の縁に近い所に落とし始める。
(注)茶碗の7時~8時とは、
茶碗の手前正面を6時、向こう正面を12時と考えた場合、
茶碗の左手前側に当たる。
茶碗の縁に近い辺りに落とし始めたら、
落とし終わるまでその位置を動かさないようにする。
同じ場所に落とす。
お湯を落とす位置を茶碗の中心の方にずらさない様にする。
これが大事である。
茶碗の中心辺りにお湯を落とすと、
柄杓の合の底が茶碗の外に出て、茶碗の外にお湯の滴が落ちてしまう。
注意すべき事である。
但し、あまり気にし過ぎる事でもない。
畳は所詮替えるものであるから、悪くなれば畳を替えれば良い。
先生のお宅での稽古であれば、こうも言っておられないので、出来るだけお湯を垂らさない様に注意する必要がある。
下記も参照。
2018年7月1日 「柄杓 お湯(水)を汲む」
2018年7月1日 「お茶を点てる 留意点 茶の量 お湯の量」
2015年5月9日 「濃茶の点て方 濃さ」
2015年5月9日 「薄茶の点て方 お茶の量 お湯の量」
2015年5月9日 「茶筅の使い方、握り方 薄茶を点てる」
2015年5月2日 「濃茶 濃さ 元伯宗旦」
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2019年6月2日日曜日
二重切 花入 花を入れる
二重切の花入に花を入れる場合、下の座に入れる。
水は、上にも下にも入れておく。
水は、上にも下にも入れておく。
何故下の座に花を入れるかについては、「槐記 かいき」に詳しい。
近衛家熙公の「槐記」によれば、
家熙公が常修院慈胤法親王(天台座主、三千院門跡)に、二重切花入について伺った話として、
次の様に言われたと書いてあるそうだ。(現代文に近く修正した)
「必ず(しも) 下に活けたるが良し 上には水を張れば 花を入れたる心なり
上に活けて良ければ 一重切が良き筈なり
上に活けては高すぎると思いて 二重にしたるものなれば 必ず(しも) 下が良き筈なり
花にもその心得あるべし」
近衛家熙 1667年生~1736年歿 (関白 太政大臣、予楽院)
下記も参照
2016年2月7日 「花所望 茶事(1)」
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近衛家熙公の「槐記」によれば、
家熙公が常修院慈胤法親王(天台座主、三千院門跡)に、二重切花入について伺った話として、
次の様に言われたと書いてあるそうだ。(現代文に近く修正した)
「必ず(しも) 下に活けたるが良し 上には水を張れば 花を入れたる心なり
上に活けて良ければ 一重切が良き筈なり
上に活けては高すぎると思いて 二重にしたるものなれば 必ず(しも) 下が良き筈なり
花にもその心得あるべし」
近衛家熙 1667年生~1736年歿 (関白 太政大臣、予楽院)
下記も参照
2016年2月7日 「花所望 茶事(1)」
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平炭斗 炭点前 炉(2)
平炭斗 炭点前 炉(2)
炭台の炭点前にならって行えば良いが、
炭点前の手順を、普通の炭斗と違う部分を重点的に記してみた。
灰器を下座勝手付に置いた後、
炉の前に廻り、
羽箒を下ろす。
火箸を下ろす。
鐶は割ギッチョに立掛けたままにしておく。
香合を下ろす。
右手で鐶を取り、左手に持たせて釜の蓋をしめる。
女子は、
常の様に帛紗をたたんで釜の蓋をしめ、右手で炭斗から鐶を取る。
後は、常の通り。
枝炭を灰器に仮置きする事はないので、 灰器は濡灰をまいた後すぐに下座勝手付きに戻す。
枝炭は炭斗にのせたままにしておく。
炭斗に炭を組む時、枝炭は炭台の時と同じ様に炭斗の右側に枝炭の先を炭斗の縁から出してのせておく。
炭台の炭点前にならって行えば良いが、
炭点前の手順を、普通の炭斗と違う部分を重点的に記してみた。
灰器を下座勝手付に置いた後、
炉の前に廻り、
羽箒を下ろす。
火箸を下ろす。
鐶は割ギッチョに立掛けたままにしておく。
香合を下ろす。
右手で鐶を取り、左手に持たせて釜の蓋をしめる。
女子は、
常の様に帛紗をたたんで釜の蓋をしめ、右手で炭斗から鐶を取る。
後は、常の通り。
居前のままから灰器を取る。
濡灰をまいた後、
居前から灰器を戻す。
女子は、
身体を右斜めに廻し、灰器を取り、右膝近くに仮置きする。
居前から灰器を戻す。
女子は、
身体を右斜めに廻し、灰器を取り、右膝近くに仮置きする。
常の通り、濡灰をまいた後、
身体を少し右斜めに廻り、 灰器を取って一度あしらい下座勝手付きに戻す。
身体を少し右斜めに廻り、
枝炭を灰器に仮置きする事はないので、
枝炭は炭斗にのせたままにしておく。
炭斗に炭を組む時、枝炭は炭台の時と同じ様に炭斗の右側に枝炭の先を炭斗の縁から出してのせておく。
後は常の通り。
釜を炉にかけた後、はずした鐶は、
炭斗の中の丸ギッチョの跡に横にして(鐶の切れ目は右)、
又は 元の割ギッチョの辺りに立て掛ける(鐶の切れ目は上)等、
適当な所に戻す。
常の炭斗を使う時には、濡灰を撒いた後の灰器は炭斗の右側に仮置きするが、
これは、上に書いた様に、枝炭を仮置きする台にする為に置いている。
炭斗の中の丸ギッチョの跡に横にして(鐶の切れ目は右)、
又は 元の割ギッチョの辺りに立て掛ける(鐶の切れ目は上)等、
適当な所に戻す。
常の炭斗を使う時には、濡灰を撒いた後の灰器は炭斗の右側に仮置きするが、
これは、上に書いた様に、枝炭を仮置きする台にする為に置いている。
下記を参照の事
2018年12月20日 「平炭斗 炭点前 炉」
2015年1月7日 「炭台 炭点前 炉」
2015年1月7日 「炭台 炭その他の配置」
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2019年5月5日日曜日
茶カブキ 掛帛紗 男子の扱い
茶カブキ
客が入室する前に、
亭主は棚の上の茶カブキ盆に掛けた掛帛紗を外して、本茶の棗を入れ替える。
女の先生方は、男子が掛帛紗の外した後、どの様にして持ち帰るかをご存知ない方もおられるので、その方法を書いてみた。
掛帛紗
ワサを手前に横中央の折り目を山にして、茶カブキ盆に掛けておく。
掛帛紗の横中央の折り目の所を左右同時にとって、持ち上げる。
膝の上にとって、左側→右側の順に中側に折り畳む。
左膝脇に置く。
本茶棗を入れ替える。
掛帛紗を更に二つ折りにして、懐(ふところ)に入れて水屋に下がる。
女子は、懐が狭く、懐に入れられないので、左手に持って水屋に下がる。
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客が入室する前に、
亭主は棚の上の茶カブキ盆に掛けた掛帛紗を外して、本茶の棗を入れ替える。
女の先生方は、男子が掛帛紗の外した後、どの様にして持ち帰るかをご存知ない方もおられるので、その方法を書いてみた。
掛帛紗
ワサを手前に横中央の折り目を山にして、茶カブキ盆に掛けておく。
掛帛紗の横中央の折り目の所を左右同時にとって、持ち上げる。
膝の上にとって、左側→右側の順に中側に折り畳む。
左膝脇に置く。
本茶棗を入れ替える。
掛帛紗を更に二つ折りにして、懐(ふところ)に入れて水屋に下がる。
女子は、懐が狭く、懐に入れられないので、左手に持って水屋に下がる。
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