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2019年10月6日日曜日

茶通箱

茶通箱には、「二つ入り茶通箱」と「三つ入り茶通箱」がある。
二つとも水屋の物である。

相伝の茶通箱で使われるのは、「二つ入り茶通箱」である。

小間の水屋には、「二つ入り茶通箱」を使う。

広間の水屋には、「三つ入り茶通箱」を使う。
広間では客人数が多い場合があるので、替え茶器を入れておく為、「三つ入り茶通箱」にする。

稽古の水屋では、普通「三つ入り茶通箱」を置いてある。



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2018年1月12日金曜日

紹鴎棚 地袋の柄杓・蓋置を使う 薄茶 炉

紹鴎棚を使っている時、
濃茶の終りに、柄杓と蓋置を地袋の左袋戸の中に飾り残すことがある。
この飾り残した柄杓・蓋置を使って薄茶を始めるには、普段あまりしない様な手順を踏むので、ここに記してみた。

紹鴎棚 飾り残した柄杓・蓋置を使って薄茶の点前を始める場合、

茶碗を水屋から持ち出し、棚正面に座る。
茶碗を勝手付きに仮置き。
直ぐに立って、水屋に戻る。

建水を持って出て、棚正面に座る。(柄杓・蓋置は入っていない)
建水を左膝横少し下がった所に置く。

左袋戸のツマミを右手で摘まんで7分目程開け、左手に替えて戸袋を開け切る。

右手で蓋置を取って、左手であしらって、右手で建水の中に入れる。

柄杓を右手で取って、左手で建水の上に置く。
(建水を持ち出す時と同じ格好、柄杓の合は落とさない)

左袋戸のツマミを左手→右手と使って、戸袋を閉め切る。

身体を右戸袋の前まで移し、左手→右手と使って、右戸袋を開ける。

水指を手前に出して、
身体を棚正面に戻す。

右手で中棚の薄茶器を取り、棚前正面の中央少し右寄りに置く。

仮置きした茶碗を、右手で取り、左手で薄茶器の左横に置き合せる。
(建水が左膝脇にあるので、茶碗は右手で取る)

左手で柄杓の柄を少し持ち上げ、
右手で蓋置を取り出して、
柄杓を元に戻す。

左手に蓋置を受けて持ち、身体を居前(外隅中心)に廻す。

蓋置を炉の横定所に置き、
左手で柄杓を取り、右手で蓋置に引いて、「お楽に」の挨拶をする。

この建水から蓋置・柄杓を取るやり方は、男女同じである。

以降は、いつもと同じ。

袋戸ツマミを摘まむ時の親指は、上から摘まむ。
横からは摘ままない。



2018-1-26 2行追加


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2017年10月9日月曜日

茶碗と茶器(茶入)の置き合せ 道具の格

点前の始まりで水指の前に茶碗と茶器(茶入)を置き合せるが、
格の高い物(重要な物、茶入や茶器)を客付きに置いている。
本勝手であれば、客付きである茶碗の右側に茶器(茶入)を置く。

薄茶の運びであれば、
格の高い道具を持つ右手に格の高い茶器を持って、格の低い道具を持つ左手に格の低い茶碗を持って、水屋から運び出す。
水指前に座って、持って来たそのままに、茶器と茶碗を置いている訳ではない。
客付きに近い右手に格の高い茶器を持っているから、持ってきたそのままに茶器と茶碗を置いている。

逆勝手の場合を考えてみると分かる。
水屋から運び出す時には、右手に茶器を持ち、左手に茶碗を持って、出て来るが、
坐って水指前に置き合せる時には、
右手の茶器を客付きに近い左側に置き、
左手の茶碗は右手に握り替えて茶器の右側に置く。

逆勝手でも、客付きに近い方に格の高い茶器を置いている。

逆勝手の濃茶の場合も同じで、運び出すことはないが、茶碗と置き合せる時には、茶入は客付きに近い左側に動かす。

茶器(茶入)と茶筅を並べて置く時には、粗相しない様に(茶筅を倒さない様に)茶筅を右側に置いている。
これは本勝手でも逆勝手でも同じ。

ついでに、
茶入・茶器の蓋を置く場所についても、同じ事が言える。
濃茶を入れる茶入や茶器(棗など)については、
蓋を置く位置は茶碗の客付き(本勝手では、茶碗の右側)になる。
濃茶を入れることのない茶器の蓋は、茶碗と膝の間に置いている。

逆勝手の場合は、
茶碗の客付き(左側)に置きづらいので、全ての蓋を茶碗と膝との間に置いている。

参照
2015年2月12日 「逆勝手 客 お茶の飲み方
2014年10月30日 「茶入・茶器・茶碗等の格 扱い


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2016年8月9日火曜日

四滴茶入

四滴茶入 ・・ 「水滴」、「油滴」、「手瓶(てがめ)」、「つる付」


昔は、4種共濃茶に用いていたそうだ。
現在では、薄茶の道具になり、「水滴」だけ濃茶にも用いる。

私は、唐物の「油滴」の茶入を見た事がある。その時は濃茶入として使われた。

「手瓶」は、手の反対側に「口」があるつもりで扱う。


棚に飾る時  (濃茶にて水指前に飾る時も)、

「水滴」「油滴」「手瓶」は、「口」を釜付きに向ける。
「つる付」は、「つる」を横にする。

茶碗 又は茶筅と置き合せる時、

「水滴」「油滴」「手瓶」は、「口」を茶碗(又は茶筅)に向ける。
「つる付」は、「つる」を縦にする。

蓋を拭く時、

「水滴」「油滴」「手瓶」は、置き合せた「口」の向きのまま、左手で取り上げ、「こ」の字(又は「ニ」の字)に拭く。
「つる付」も、「つる」を縦にしたまま、「つる」の下から「こ」の字(又は「ニ」の字)に拭く。

濃茶の時、

胴拭きはしない。

蓋に茶杓を乗せる時、

茶杓は蓋の釜付きにのせる。

お茶を茶碗に掃く時、

「水滴」「油滴」「手瓶」は、蓋を右手で取り、右手で「口」を手前に廻し、お茶を掃く。
お茶をはき終わったら、「口」を右手で元に戻して、右手で蓋をする。
「つる付」は、「つる」を縦にしたまま蓋を取り、お茶を掃く。

最近(2025年) 蓋を取る時期と茶入を回す時期の覚え方を知った。
下記に記す。
「帽子を取って 家に入り、 外に出て 帽子をかぶる」
蓋を取ってから 茶入を回し、茶入を回してから 蓋をする。

「水滴」もそれ以外もすべて、蓋は茶碗の右に置く。
茶碗と膝との間には置かない。

普通の茶入の様に、左手で胴を持って、お茶を掃く。
又は、平棗の様に扱って、左手の平の上にのせて、お茶を掃く、
の二通りある。

四滴茶入が平茶入の時は、
平棗と同じく、左手に受けて拭き、お茶を掃く時も左手に受けて掃く。

拝見に出す時、

「水滴」「油滴」「手瓶」は、「口」を茶杓に向ける。
「つる付」は、「つる」を縦にして置く。

客が拝見する時、

「水滴」「油滴」「手瓶」は、「口」を茶杓に向ける。
拝見に廻す時は、「口」を進む方向に向ける。
「つる付」は、「つる」を縦にする。

口を廻す時は、常に口が手前の方を通る様に廻す。

下記も参照
2014年10月17日 「耳付き茶入 濃茶 お茶をはく
2024年10月05日 「四滴茶入 蓋 置く位置

2017-1-17 修正
2025-9-3 文言追加



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2015年10月18日日曜日

風炉一つ置 茶器仮置き

竹台子 風炉一つ置 続き薄茶 茶器仮置き

且座では続き薄茶になるが、
茶器を清めた後、仮置きする事になる。

竹台子の場合、水指は細水指と言いながら、棚より前に出て置き付けているので、
建水の上には、茶器を置く余裕が少ない。

よって、水指の膝に向かって斜め前に、左手で置けば良い。

茶器と茶入を入れ替える時には、
茶杓を入れ替えた茶器に乗せた後、膝前の茶入を右手で取り、左手であしらって、天板の茶器があった所に右手で乗せる。

長板 風炉一つ置 の場合も同様。

長板の場合は、茶入を戻す所がないので、茶器の仮置きの場所に、茶入も仮置きする。
茶入の袋も、長板前水指右上辺りに置いているので、水指の周りは結構混雑する。


尚、
茶碗の仮置きは、膝前。
中仕舞にはしない。



下記を参照
2016年5月11日 「風炉 大棚、長板
2014年11月23日 「竹台子一つ飾り


2016-09-01 修正

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2015年6月26日金曜日

薄茶をすくう ガケ 茶器

薄茶

棗などの茶器に入った薄茶を茶杓ですくう時、

手前ではなく、向こう側に横から茶杓を入れて、お茶をすくって行く。

最初の一杓、二杓の時は、崖(がけ)を作る事は出来ないが、
三杓目ないし四杓目からは、茶杓の腹でお茶を落として、崖を作って、
下に落としたお茶を茶杓ですくう。

お茶の崖は奇麗に作る。凸凹にならない様に奇麗な崖にする。

しかしながら、
お茶の崖は早く切り(落とし)過ぎない様にする。

落としたお茶が少なくなってから、崖を切ってお茶を落とす。





下記も参照

2015年5月2日 「濃茶 濃さ 元伯宗旦
2015年5月9日 「茶筅の使い方、握り方 薄茶を点てる
2015年5月9日 「薄茶の点て方 お茶の量 お湯の量
2015年5月9日 「濃茶の点て方 濃さ


2016-09-21 修正


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2014年10月30日木曜日

茶入・茶器・茶碗等の格 扱い

道具の格により、扱いが決まる。

「茶入」と「茶碗」を並べて置く時、
格の高い「茶入」を客付に置き、「茶碗」を勝手付に置く。
本勝手では、茶入が右(客付)、茶碗が左(勝手付)になる。

「薄茶器」と「茶碗」の場合も同じく、
格の高い「薄茶器」を客付に置き、「茶碗」を勝手付に置く。

又、 「薄茶器」と「茶碗」を持ち出す場合も、
格の高い「薄茶器」を右手に持ち、「茶碗」を左手に持つ。

格の高い「茶入」や「薄茶器」などは、特別の理由がない限り、右手で扱う。

帛紗を右手に持って茶器を取る時、茶杓を右手に持って茶器を取る時以外は、茶器は常に右手で扱う。

格は下がるが、「香合」や「蓋置」も単独で扱う時は、右手を使う。

お茶をはく時、蓋を置く位置は、

本勝手では、
「濃茶入」と濃茶にも使う「棗」類の蓋は、茶碗の右(客付)に置く。

雪吹以下の「薄茶器」の蓋は、客付には置かず、茶碗と膝の間に置く。
茶入と薄茶器の格の差を表している。

逆勝手では、
茶入の蓋を茶碗の客付(左)に置き難いので、茶入も含めすべての蓋を、茶碗と膝の間に置く。


ご三器拝見の時の茶入の扱い (格の違い)

茶入は、客付に廻って清めてから出す。
茶杓・仕服は、居前のまま出す。

ご両器拝見の時の薄茶器の扱い (格の違い)

薄茶器は、客付に廻って清めてから出す。
茶杓は、居前のまま出す。

女子の場合は、女性らしさの表現の為に、格の違いが分からなくなっている。


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