2018年7月1日日曜日

柄杓 お湯(水)を汲む

お湯(又は水)を汲む時の「柄杓」の使い方

柄杓でお湯を汲む時、汲むお湯の量は、汲む前に決めている。
茶碗を温める時、お茶を掃いた茶碗にお湯を入れる時には、柄杓に一杯(沢山)のお湯を汲む。
茶碗をゆすぐ時、お仕舞に茶筅をすすぐ時、水指から釜に水を差す時には、柄杓に一杯ではなく、半分位ないし適当な量のお湯(水)を汲む。

柄杓がお湯の水面に来た時に、合の傾きを動かして、適量のお湯になる様に、調整することはしない。

汲みたいお湯の量になる様に、柄杓がお湯の中にある時に、柄杓の合の傾きを決めてしまう。
同じ傾きのまま柄杓を上げてきて、柄杓のお尻が、水面から離れてから、柄杓の合を水平にする。

これは、釜から茶碗まで柄杓を移動させている間に、お湯が落ちない様にする(又は、落ちにくくする)やり方である。

柄杓の合の底は、凹型になっているので、水面から出た後に合の底面に未だ残っているお湯は、直ぐには合から落ちない。
合の底面でサマヨッテいるお湯が畳に落ちる前に、茶碗の中にお湯を入れる事になる。

水中で傾けた柄杓のその角度をそのまま変えることなく、柄杓の合のお尻を水面から上げると、お湯の切れが良いので、合の底には余りお湯は残らない。

柄杓の合を水面から上げた後、お湯が切れるまで待つ必要もない。



次も参照
2018年7月1日「お茶を点てる 留意点 茶の量 お湯の量
2015年5月9日「濃茶の点て方 濃さ
2015年5月9日「薄茶の点て方 お茶の量 お湯の量
2015年5月9日「茶筅の使い方、握り方 薄茶を点てる

2018-7-9 修正
2018-7-19 修正


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お茶を点てる 留意点 お茶の量 お湯の量

お茶を美味しく点てるには、実践あるのみだとは思うが、
やみくもに点てるだけでは、中々美味しいお茶にはならないと思う。

茶碗に、お茶をはき、お湯を入れて、茶筅を使う訳だが、
茶筅を使うより前の段階にも十分留意しなければならない。

何千回、何万回と点てている方は別として、
まだ千回、二千回位しか点てていない人は、次の点に留意した方が良いと思う。

薄茶の場合

毎回お茶の量を決めただけキチンと取れるようにする。
1.4g~1.7g位だと思うが、自分の量を決める。
一般的には、少なめにお茶を取る人が多い。

お湯の量をいつも一定量入れるようにする。
40cc~60cc位だと思うが、お茶の量に合った自分のお湯の量を決める。
一般的には、お湯の量が一定せず、多すぎる人が多い。
お湯の量は、薄茶であっても、三口半で飲める位の量を目安にしたら良い。

何度か試してみて、自分なりに美味しいと思うお茶の量とお湯の量を決めて、
その量を毎回取れる様にする事が大切。

お茶の量は、見た目で分かるので、
一定量を取れるようになるのは、それ程難しい事ではないと思う。

お湯の量を一定に取る為には、工夫が必要となる。
風炉の柄杓には、100cc~110cc位のお湯が入る。
炉の柄杓には、130cc位のお湯が入る。
どの位柄杓の合を傾けたら、自分の量になるのかを掴む必要がある。
お湯を茶碗に入れた後、柄杓の合にどの位お湯が残っているかを掴む必要がある。
その前提としては、お湯を汲む場合、必ず同じ量を汲む必要がある。
出来るだけ多い量を汲んだ方が良い。
合の上をどの位空けるのか、例えば2mm位空けると決めて、毎回必ず決めたお湯の量を取る。

茶碗の中をのぞいて、様子を見てお湯の量を決めていては、適量を入れる事は出来ない。
茶室が明るく、同じ茶碗を使うのであれば、
茶碗の中をのぞいてお湯の量を見る事が出来るだろうが、
暗い茶室では、茶碗の中のお湯の量など見えない。

お湯の量を見るのではなく、柄杓の傾け方と残ったお湯の量で、どれ位お湯を入れたのか判断しなければならない。

何万回とお茶を点てている方は、柄杓が勝手に適量を入れてくれるだろうが、
点てている回数が少ない者はそうはいかないので、工夫をしなければならない。

お茶とお湯が入った後、上手に茶筅を使って、美味しいお茶を点てる事になる。
稽古では、自分が点てたお茶を客に出すだけで、自分で飲んでいないので、
どんなに不味いお茶を客に出しているかが分からない。
自宅で、自分でお茶を点て、自分でそのお茶を飲むことが大切である。

又、茶筅の使い方で、お茶も美味しくもなれば、不味くもなる。
どの様に茶筅を動かすと美味しいお茶になるのか研究した方が良い。
実践あるのみ。

濃茶の場合も
基本は、薄茶と同じ。
お茶の量とお湯の量が変わるだけ。

自分の点てたお茶が、美味しいと勘違いしている人もいると思うので、
美味しく点てられている人のお茶を飲む必要もある。
大寄せの茶会で出て来るお茶が美味しいお茶だと思うのは、錯覚にしか過ぎない。

美味しいお茶を飲み慣れている方に伺うと、
美味しいお茶は外では中々飲めないと言われる。

点前の形、順序にばかりに気を使っているからだと思う。

茶事に行って、美味しくない濃茶・薄茶を飲まされたら、
申し訳ないが、道具と料理を褒めるしかない。
六代 覚々斎ではないが、
「料理 賞められ 無念に候」になってしまう。

茶カブキでも、同じ様にしないと、客はお茶を当てられない。
5服のお茶は、同じ濃さ、同じ点て方でなければ、当たる方がおかしい。

次も参照
2018年7月1日「柄杓 お湯(水)を汲む
2015年5月9日「濃茶の点て方 濃さ
2015年5月9日「薄茶の点て方 お湯の量 お茶の量
2015年5月9日「茶筅の使い方、握り方 薄茶を点てる
2016年9月20日「茶事 懐石 元伯宗旦 覚々斎

2018-7-2 修正
2021-1-17 修正(お茶の量を修正)
2021-2-27 修正


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2018年6月14日木曜日

風炉 炭点前 釜を引く

風炉
炭点前で風炉から上げた釜は、邪魔にならない様に、少し身体から離して置くが、
釜を仮に置いておく位置には、二通りある。

炭斗を持ち出して、置き付けた位置によって、釜をどこまで引くかが異なる。
炭斗を「風炉より手前に置いた場合」と「風炉の真横に並べて置いた場合」で、
釜を仮に置く位置は二通りある。

炭斗を置き付ける位置は、次を参照。
2016年5月11日 「風炉 炭点前 炭斗動かす 羽箒

「炭斗を風炉より手前に置いた場合」

風炉から釜を釜敷に載せて、身体を廻して釜正面に向き、釜の据わりを見た後、
釜を真横にして、鐶を持ったまま、客付き正面に身体を廻して向き直り、
釜を下座側へ引く。

女子は、
釜を真横にした後、鐶を一度釜に預け、身体を廻して客付き正面に向き直り、
又、鐶を左右の手で握って、釜を下座側へ引く。

釜と炭斗の間に羽箒を置くので、その空きが出来る位置まで引く。
又、拝見に出す香合は、釜の左側を通って出すので、その様に出来る位置まで引く。

鐶を外して、鐶の切れ目を下にして、鐶の中央の左右を右手で握り、
(鐶の切れ目は、親指と小指の間にある)
釜の右横に置く。
(鐶の切れ目は、手前に向いている)

身体を風炉正面に戻して、右手で羽箒を取り、左手であしらって、右手に持ちかためる。
後は、決まりの通り。

炭をつぎ、香を焚いた後、拝見を請われたら、香合を左手に受けて持ち、
身体を廻して、客付き正面に向き、香合の正面を廻して、
釜の左側を通って、右手で拝見に出す。

鐶を右手で取り、左右の手で鐶を釜にかけ、
釜を炭斗の方に引きながら、斜めにして釜を上げ易い所に置き、鐶を釜に預けて、
身体を風炉正面に向きなおり、釜を風炉に掛ける。

釜敷を右手で取り、一度左手であしらって、右手で炭斗に戻す。
後は、決まりの通り。

「炭斗を風炉の真横に並べて置いた場合」

風炉から釜を釜敷に載せて、身体を斜めに廻して釜正面に向き、釜の据わりを見た後、
左右の手で鐶を握り、釜を真横にしながら、釜を下座側へ引く。

釜と炭斗の間に羽箒を置くので、その空きが出来る位置まで引く。
又、拝見に出す香合は、釜の右側を通って出すので、その様に出来る位置まで引き、右に引き過ぎない様にする。

釜を下座側に引く場合は、身体を客付き正面に向き直す事はしない。
釜の据わりを見る為に、身体を斜めに廻した状態のままで行う。

男女とも同じ。

香合を拝見に出す場合も、
身体を斜めに廻して、香合を釜の右側を通して出す。

香合を拝見に出してから、
そのまま、鐶を釜にかけ、釜を斜めにして釜を上げ易い所に引き、
鐶を釜に預けて、
身体を風炉正面に向きなおり、釜を風炉に掛ける。

釜敷を右手で取り、左手であしらって、右手で炭斗に戻す。
後は、決まりの通り。

2018-6-15 修正

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2018年6月8日金曜日

炭 洗う 原料

炭は、炭の粉等を取り去る為に、使う前に洗って、乾燥させたものを使う。

亀の子タワシ等を使って、よく洗う。
火花が飛ばない様に、炭の粉をよく取り去る。
バケツに水道水を流しながら、水の中で洗えば宜しい。

但し、 炭は乾燥し過ぎたものより、少々湿気を帯びている方が、火持ちが良いと言われる。

お茶で使う炭は、「クヌギ」の炭である。
「椚」「櫟」とも書く。
「菊炭」とも言われるように、木口(切り口)には、中心から外側に向かって、
放射状に細かい割れ目がある。
この割れ目が均一で、菊の花のように綺麗になっているのが喜ばれる。

茶道用だけではなく、料理用暖房用も含めた日本の木炭の生産量は、年々減っている。
戦後すぐの昭和26年には、年間 220万トン生産されていたが、
平成28年には、僅か1万トンになってしまっている。
茶の湯炭の払底が言われているが、生産量の減少からも納得できる。

現在のクヌギ炭の生産地は、岩手県・栃木県・愛媛県が上位生産県と言われている。

江戸時代に有名だった、池田炭の生産地である大阪府、佐倉炭の生産地である千葉県の平成28年の木炭生産量は、大阪府10トン、千葉県8トンとなっている。
その内クヌギ炭の構成はどれ程であるか不明だが、クヌギ炭の生産量は推して知るべしである。

「茶の湯の炭は、矢張り池田炭だ」等と、クヌギ炭の良し悪しを言える時代ではなくなっている。
クヌギの炭だけではなく、カシやナラの炭も使わざるを得ない時代に突入している。


下記も参照
2015年3月3日「炭の寸法

2014-10-21「炭 事前に洗う」は、この記事に統合して、削除した。
2018-6-18 修正


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2018年5月10日木曜日

火箸を突く 炭点前

火箸を突く位置

厳密な位置はないとは思うが、おおよその場所はある。

風炉の時、

(運び)でも(棚がある)場合でも、
炭斗の左に羽箒を置いていない時には、
右膝の近く、右斜め上に火箸を突く。
右膝頭に突くとも言える。

(運び)の場合、
炭斗の左に羽箒を置いている時、
羽箒の柄の下あたりに、香合の蓋を置くので、
香合の蓋の左横あたり、右膝頭に火箸を突く。

(棚がある)場合、
炭斗の左に羽箒を置いている時、
羽根の上端の左横あたりに、香合の蓋を置くので、
香合の蓋の下あたり、右膝頭に火箸を突く。

炉の時、

炭斗の左に羽箒を置いていない時には、
右膝頭に火箸を突く。

炭斗の左に羽箒を置いている時には、
香合の蓋は、羽箒の柄の下あたりに、畳の縁内に香合の蓋を置くので、
香合の蓋の左横あたり、右膝頭に火箸を突く。

風炉でも炉でも、火箸を突く位置は右膝頭で、それほど場所は変わらないが、
香合の蓋を置く位置が変わるので、蓋を置く位置に留意した方が良いと思う。





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2018年4月21日土曜日

後炭 準備 茶事

茶事に於ける 後炭(ごずみ)

濃茶の後、薄茶の前に、釜の煮えを回復するためのものなので、
最も大切なのは、出来るだけ早く湯が沸く様にすること。

炉の中の状態は、いつも同じ条件ではなく、常に変化しているので、その変化にいかに対応するかが大切となる。
細かい手順や形式にこだわる必要はない。

釜に水をさす事もあれば、水を足さない事もある。
薄茶を供するに十分なお湯が残っている場合は、水を足さない方が良い。
煮えを早くつける為である。

水次薬缶の口に竹の蓋置を差して置く。
棚に蓋置を飾った場合は、その蓋置を使ってもよい。
その場合は、竹の蓋置は必要ない。
薬缶の蓋に載せる茶巾は、キチンと畳んだ後、茶巾の輪の先の部分を水に漬けて、水を含ませておく。
釜を茶巾で拭いた時、十分湯気が出る程度に水を含ませる。

初炭で炭台を使った場合は、後炭では別の軽い炭斗に替える。

初炭と同じ香合を使う事もあれば、手軽い香合に替える事もある。
初炭にあまり大きい香合を使ったのであれば、後炭には似合わないので、替えた方が良い。
香合は、灰器の中の灰匙に載せて持ち出す。
灰の山の右側向こう寄りを、灰匙で平らにして、上向きにした灰匙の上に香合を載せる。
香は初炭と同じく三つ入れておく。

灰器は、香合がのっているので、両手で持って出る。
男女とも同じである。

胴炭を持って出る事もあれば、胴炭を持ち出さない事もある。
胴炭については、濃茶の終わりに様子を軽く見て、持ち出すかどうかを判断すればよい。

胴炭を持って出た場合、
釜を上げてみて、思ったよりも意外に胴炭がしっかりしておれば、
炭点前の中で、通常胴炭を炉に入れる時点で、灰匙を上向きにして、胴炭の先を灰匙に載せ、手前を灰器の縁に載せて、灰器に預けておき、枝炭を戻した後、炭斗に戻す。
但し、これは止むを得ずすることである。
常に灰器に胴炭を預けるものではない。

胴炭を持って出なかった時、
予想以上に胴炭が流れてしまっていた場合には、
灰を撒いた後に、灰器を持って水屋に帰り、胴炭を灰匙の上に載せて持ち出せばよい。

炭斗に胴炭を組まない場合は、火箸は炭斗の中央に入れる。


2016年7月6日 「後炭 釜に水 茶事
2015年12月17日 「釜に水を足す 炉・風炉
2014年10月16日 「風炉 土風炉 炭点前 終り

2018-6-14 2行追加
2018-5-14 修正

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2018年3月16日金曜日

稽古 お辞儀 総礼 茶事(2)

お茶を習い始めた頃には、いつ誰に対してお辞儀するものやら、中々分からない。
いつの間にか自然に身についてくるが、お辞儀の意味が分かって来るのは、随分後になる。

点前の途中のお辞儀は何故しているのか再度書いてみた。

稽古であれば、
始めに、亭主役は、茶碗を膝前に置き、襖を開けて一礼、同時に客も全員お辞儀をする。
また、終りには、亭主は、水次薬缶を膝前に置いて、一礼、同時に客も一礼して、亭主は襖を閉める。
これは、稽古の始めと終わりの稽古人同士の挨拶である。
実際の茶事では行わない仕草である。

点前の途中のお辞儀は、お茶の稽古を始めた人には分かりにくい。
亭主がお辞儀をして、客がお辞儀を返す。
また、客がお辞儀をして、亭主がお辞儀を返す。
どちらにしろ、亭主と客は同時にお辞儀をしている訳ではない。

薄茶の場合、
(1)点前の始まりで、亭主は建水を持ち出し、蓋置に柄杓を引いた後、一礼する。
これは、膝の挨拶とも言い、客に向かって、「お楽にして下さい」と言っている一礼である。
亭主から「お楽にして下さい」と言われたので、客はそれを受けて、礼を返している。

(2)客は薄茶碗を取り込んだ後、「お茶を頂戴します」と一礼して、お茶を頂く。
亭主は客のその挨拶を受けて、「どうぞ」と礼を返している。

(3)正客は、連客にお茶が一巡した後、客にもう十分か尋ねてから、亭主に向かって、「お仕舞い」して頂く様に、一礼する。
亭主は正客のその挨拶を受けて、茶碗を持ったまま、軽く「分かりました」との礼を返す。

(4)亭主は、その後、茶碗を膝前に置いて、「それでは、お仕舞します」とキチンと一礼する。
客は全員で、亭主のその挨拶を受けて、「有難うございました」との礼を返す。
亭主の薄茶点前に対しての客全員からの感謝の一礼である。

濃茶の場合、薄茶との違いのみを書いてみると、
(5)正客が、濃茶と出帛紗を取り込んだ後、
次客側に、茶碗と出帛紗を置いて、正客は「お先に頂きます」と次客以下に一礼する。
次客以下全員は、「どうぞ」と礼を返す。

(6)正客が濃茶を飲んでいる途中に、
次客は三客に向かって「お先に頂きます」と一礼する。
三客は、「どうぞ」と次客に礼を返す。

(7)正客は濃茶を飲んだ後、茶碗と出帛紗を次客に送る。
正客は「お先に頂きました」と次客に一礼する。
次客は、「どういたしまして」と正客に礼を返す。

(8)客全員が濃茶を飲み終わり、茶碗と出帛紗の拝見も終わると、正客は茶碗と出帛紗を亭主に返す。
亭主が出帛紗と茶碗を取り込み、茶碗を膝前に置いた所で、
客全員は、「有難うございました」との一礼をする。
亭主の濃茶点前に対しての客全員からの感謝の一礼である。
亭主は、「どういたしまして」と客全員に礼を返す。

(9)亭主は茶碗をお湯でゆすいだ後、茶碗を膝前に置いて、
「お仕舞します」と正客に向かって一礼する。
客全員にではなく、正客に向かって言っている。
正客は、「有難うございました」と亭主に礼を返す。

(10)拝見があれば、正客が拝見を亭主に請い、亭主がそれを受ける事になる。
拝見物を返す時も同様に、正客が亭主に尋ね、亭主がそれに答える事になる。

何しろ、
亭主がお辞儀をして、客がお辞儀を返す。
また、客がお辞儀をして、亭主がお辞儀を返す。
亭主と客は同時にお辞儀をしている訳ではない。


下記も参照
2016年6月27日 「稽古 お辞儀 総礼 茶事
2015年3月14日 「お辞儀 一礼


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