かつては、
唐物茶壺、ルソンの茶壺に入ったお茶を「御茶」と言った。
和物の茶壺に入ったお茶を「粗茶」と言った。
よって、茶事の案内状では、普通「粗茶一服差し上げたく」と書いている。
相伝の飾物に「壺飾り」があるが、
利休は好まなかったと言われている。
また、元伯宗旦は否定したと言われている。
表千家では、紀州家の茶頭になった事により茶壺の飾り方・拝見の仕方が必要になり、江岑又は随流斎によって復活させたらしい。
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かつては、
唐物茶壺、ルソンの茶壺に入ったお茶を「御茶」と言った。
和物の茶壺に入ったお茶を「粗茶」と言った。
よって、茶事の案内状では、普通「粗茶一服差し上げたく」と書いている。
相伝の飾物に「壺飾り」があるが、
利休は好まなかったと言われている。
また、元伯宗旦は否定したと言われている。
表千家では、紀州家の茶頭になった事により茶壺の飾り方・拝見の仕方が必要になり、江岑又は随流斎によって復活させたらしい。
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薄茶 広間で棚物を使う場合 点前の終わりの飾り方
まだお茶を点てない前の棚の飾り方を「初飾」と言う。
「初飾」から点前を始め、点前が終わった後には「初飾」を少し変えて、柄杓・蓋置を飾った「二飾」で終わる。
「二飾」を少し変えた飾り方で終わる事が出来る場合は、それを「三飾」と言う。
更に、茶碗を茶器と並べて飾る場合もある。それを「総飾」と言う。
「総飾」の場合に茶碗と茶器を並べずに別々に飾る場合もあり、それを「割飾」と言う。
稽古では、「初飾」から始め、「二飾」で終わる。
「二飾」から始めると、「初飾」に戻って終わるのではなく、再度「二飾」ないし「三飾」で終わる。
「三飾」から始めると、「二飾」で終わる。
稽古で、「総飾」から始めた場合は、「二飾」ないし「三飾」で終わる。
「総飾」ないし「割飾」をいつするかについては、稽古であればいつしても良いことだが、
茶碗にも茶巾にもお茶の汚れは付いたままなので、茶事などの客の前では殆どすることはないだろう。
矢張り、点前に使った茶碗は水屋に下げるべきだと思う。
二服ないし三服点てた位の時には「総飾」「割飾」をしても良いだろうが、
それより多くお茶を点てた場合は、茶碗は飾り残さない方が良いだろう。
亭主が「総飾」「割飾」をした時には、客は両器の拝見は遠慮する。
私は、稽古でも総飾、割飾はしていない。
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竹の蓋置は、使う前 全体を水に浸して使う。
但し、
古い物で文字や花押のある物は、切り口だけを湿すだけで良い。
青竹でない白竹の蓋置は、文字や花押のない物は普通用いない。
(稽古では別)
竹の蓋置と限らず、
蓋置は、右手で取る時は上からつかむ。
左手で取る時は横から取る。
参照
2014年10月21日 「柄杓と蓋置 扱い」
2015年2月17日 「青竹の蓋置、灰吹き 茶事」
2015年5月27日 「竹蓋置」
2015年12月17日「釜に水を足す 炉・風炉」
2016年1月11日「柄杓を構える 左手 握り方」
2016年3月5日「抱清棚」
2016年12月1日「柄杓湯返し 竹蓋置 広間」
2016年12月6日「置き道庫 広間 炉 濃茶」
2018年10月14日「蓋置の扱い(置く、取る)」
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火舎(ほや)、五徳、一閑人(いっかんじん)、三つ人形、栄螺(さざえ)、三つ葉、蟹(かに)を七種蓋置と言う。
「定本 茶の湯表千家(千宗左 著)」の七種蓋置の項目は解りにくい点があるので、ここに書いてみた。
昭和10年代(第二次世界大戦)以前までは、七種蓋置に瓶に穴が開いた形をしている夜学蓋置を加えて、「飾り蓋置」と言った。
「飾り蓋置」は、台子・長板に用いて、その他の棚には用いなかった。
また風炉の台子には用いなかったらしい。
但し、栄螺(さざえ)蓋置だけは小卓にも用いた。
その頃までは、「飾り蓋置」には、釜の蓋は置いても、柄杓を引くことはしなかった。
現在では、火舎蓋置を除き小棚にも使い、柄杓も引いている。
今は、昔とは随分違った使い方をしている。
1.火舎(ほや)
最も格の高い蓋置で、台子と長板の諸飾に用いる。
建水に仕込んで水屋から持ち出す事はない。
点前の始めには、蓋を閉めたまま定所に出す。
釜の蓋を取る前に、火舎を左手に載せて、火舎の蓋を左から右に打ち返して、火舎の身に戻し、定所に戻す。
柄杓を柄杓立から取って構えて、釜の蓋を載せる。
点前の終わりに釜の蓋をしたら、柄杓を柄杓立に戻した後、火舎を左手に載せて、蓋を右から左に打ち返して、定所に戻す。
2.一閑人(いっかんじん)
人形が井戸を覗き込んでいる。
人形の顔の向きを正面にする。井戸の向こう側に人形がいる事になる。
点前の始まりには、
建水から右手で蓋置を取り、左手に載せて人形の頭を釜の方に倒して、定所に置く。
柄杓を取って、蓋置に引く。
点前の終わりには、
柄杓を取って、右手で棚に飾る。
蓋置を取って左手の上に載せ、人形の頭を元に戻して、人形の顔を正面を向けて棚に飾る。
3.五徳
4.三つ葉
5.栄螺(さざえ)
6.三つ人形
7.蟹(かに)
建水に仕込む時、棚に飾る時は、蟹の頭を手前にする。
柄杓を引く時、釜の蓋を載せる時も、蟹の頭を手前にしておく。
蟹の頭を手前にしておくだけで、特別な扱いはない。
旅箪笥
柄杓・蓋置を飾り残す時は、湯返しをする。旅箪笥は、炉の終り頃よく使われるが、本来は季節を選ぶ棚ではない。
炉の時季であればいつ使ってもよい棚である。
また、釣釜と取り合わせて使う事も多いが、釣釜と取り合わせて使わなければならないものでもない。
薄茶の場合、点前の始まりに旅箪笥の中棚を扱うには、3通りある。
(1)濃茶の場合と同じく、水指を引き出す場合
茶碗を持ち出し仮置し、
水指を手前に引き出してから、薄茶器を中棚から下ろし、茶碗と置き合わせる。
その後、建水を持ち出す。
仕舞いの時は、薬缶で水を加えるまで水指は引き出したままにしておく。
水指は旅箪笥から下ろして水を差す。
(2)芝点ての場合
柄杓を蓋置に引いて、「お楽に」の挨拶。
居前から中棚を取り出し、斜めに畳の上に置いてから、居ずまいを直す。
その後、建水を進める。
仕舞いの時は、水指の蓋をしたら直ぐに棚板を元に戻す。
水指は旅箪笥から下ろして水を差す。
(3)中棚を上棚に重ねる場合
柄杓を蓋置に引いて、「お楽に」の挨拶。
居前から中棚を取り出し、上棚に重ねてから、居ずまいを直す。
その後、建水を進める。
仕舞いの時は、水指の蓋をしたら直ぐに棚板を元に戻す。
水指は旅箪笥から下ろして水を差す。
下記を参照
2021年4月9日 「旅箪笥 柄杓・蓋置飾り残し 棚板 炉」
2023年4月9日 「旅箪笥 点前の終わり 柄杓を棚に掛ける」
花は、利休が「花は野にあるやうに生けよ」と言われている様に、
自然を尊んで思いのままに生ければ良いのだが、却って難しい。
先生に教えて貰うものではないので、自分で工夫しなければならない。
短期間での上達は望めない。
私は、1,000回生ければ、マアマア見られる花になるだろうと思っている。
私が現在思っている茶花を生けるポイントは、次の4点。
(1)少なく入れる。
入れたい花や枝葉があったら、もっとギリギリまで取り去れないか吟味する。
どうしても多く入れてしまう。
(2)花入の縁から立ち上がる部分をスッキリさせる。
余分な物(葉や枝や花)を取り去る。
(3)花全体のバランスが大切。
花入も含めたバランスで、経験が物を言う。
(4)花にも花入にも水を含ませる。
利休は「露の切れた花は、枯れ花も同様なり」と言っている。
更に、
広間、小間それぞれに合うように生ける。
茶花は、季節感を生ける。 花の盛りより少々早めが良い。
茶会の趣旨や道具との取り合わせに合うように生ける。
但し、
七事式の「廻り花」「花寄せ」には、花に何の制限もなく、生け方にも何の制限もない。自由に生ければ良い。
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