2024年9月14日土曜日

茶巾を固く絞る

茶巾を固く絞る

茶巾は、出来るだけ水分が少なくなる様に固く絞りたい。

通常、
右手の指と左手の指を使って、ひねって絞るが、
その時、親指と人差し指中指で、茶巾を押しつけて水を押し出す積りで、絞る様にする。
更には、
一旦茶巾を絞っておいて、
水屋の左に掛かっている布巾の間に、その茶巾を入れて、
一緒に絞ると 布巾が水を吸ってくれて更に固く絞れる。

以上

2024年9月7日土曜日

表千家 茶筅 (煤竹と黒竹)

 表千家では、煤竹の茶筅を使うのが決まりであったが、この度 変更があった。

表千家同門会会員向け月刊誌「同門」令和6年9月号に、
家元 猶有斎宗匠が書かれている通り、煤竹が払底しているので、

家元では、
令和6年(2024年) 天然忌の後の茶会や稽古から、
煤竹の茶筅の代用として黒竹(紫竹)の茶筅を用いる事にされたそうだ。

但し、家元の茶事等の特別な場合には今まで通り 煤竹の茶筅を用いられるとの事。

よって、表千家では特別の場合を除き、黒竹茶筅の「真」を使うことになる。

武者小路千家では、もともと黒竹茶筅を使われていたが、
表千家とは穂先の形が異なる。

表千家で使っている「真」の茶筅は緩やかに内側に曲がっている。
又 表千家では、濃茶も薄茶も同じ茶筅を使う。
よって、表千家の茶筅は、所謂 薄茶用の茶筅より若干剛めに出来ている。

武者小路千家型の茶筅は、曲がりが少なく真っ直ぐに近く先に向かって広がっている。
武者小路千家では、濃茶と薄茶では異なった茶筅を使われるようだ。

以上

2024年8月4日日曜日

木槿を切る時の注意

風炉の花の代表は 木槿ムクゲで、種類も多く、梅雨前から夏の終わりまで次々と咲いていく。
木槿は一日花と言われるが、実際は翌日の昼過ぎまで咲いている 1日半の花である。

よって、木槿を生けるには注意点がある。
朝見ると、今朝の花か昨日の花か 区別がつかない。
昨日の花を生けると、お茶の途中で萎れてしまう。

今朝 木槿を切ろうと思ったら、
昨日の夕方 咲いている花を全部落としておく。
これで、今朝咲いている花は、全部今朝の花になる。

又は、
昨日の内に 明日咲きそうな蕾の枝いくつかに紐で印を付けておく。
この場合、蕾の時には 咲いた花の向き、花と葉のバランスがどうなるか分からないので、咲いた時使えないかも知れないのが、難点となる。

花を切って違う場所で生ける為 持ち運びしなければならない場合には、萎れやすいので、着いた時すぐに水切りをしておいた方が良い。




2024年7月11日木曜日

炭点前 胴炭をつぐ順序 炉・風炉

 炭点前では 最初に胴炭からついで行くが、炉と風炉では順序が異なる。

炉の場合
炭斗に手を掛ける前に (炭斗を炉の近くに寄せる前に) 胴炭をつぐ。

風炉の場合
炭斗を風炉近くに寄せてから  胴炭をつぐ。


炭をつかみ始める時の火箸の扱い
炭斗を炉 (風炉) 近くに寄せる時、
男子は片手で、女子は両手で炭斗を動かすので、
炭をつかみ始める時の火箸の扱いは、男女で異なる。

男子
火箸を左手に持たせて 右手で炭斗を寄せるので、
火箸は膝横に突くことなく、左手の火箸を右手で掴むように握って、そのまま炭をつかむ。

女子
炭斗に火箸を戻してから 両手で炭斗を寄せるので、
火箸を炭斗から右手で取って、膝横に突いて掴むように握り直し、炭をつかむ。

2023年4月9日日曜日

旅箪笥 点前の終わり 柄杓を棚に掛ける

 旅箪笥の点前の終わりに柄杓を棚に掛ける(飾る)。
その順序が何種類かあるように感じられるが、実は同じ順序になっている。
薄茶で水指を引き出して使う場合が基本となっている。
小棚で柄杓蓋置を飾る場合と何ら変わりはない。

(Ⅰ)薄茶 水指を引き出して使う場合(基本になる)
(1)点前の終わりになったら、
(2)水指から釜に水を足す。
(3)釜の蓋を閉める。
(4)柄杓を蓋置に引く。
(5)水指の蓋を閉める。
(6)柄杓を左手で旅箪笥の上棚板の切り込みに掛ける。
(7)蓋置を左手に載せて棚正面に廻る。
(8)蓋置を棚底板の柄杓の柄の手前に置く。
(9)茶碗を仮置きして、茶器を中棚板に飾る。
(10)建水と茶碗を水屋に持ち帰る。
(11)水次ヤカンで水指に水を足す。(水指は畳の上に下ろす)
(12)旅箪笥の戸を閉める。
(13)水次ヤカンを水屋に持ち帰る。

(Ⅱ)薄茶 芝点の場合
基本になる水指を引き出す場合と同じ順番で出来ない部分だけを少々変えている。
(1)点前の終わりになったら、
(2)水指から釜に水を足す。
(3)釜の蓋を閉める。
(4)柄杓を蓋置に引く。
(5)水指の蓋を閉める。

*ここで柄杓を旅箪笥に飾りたいが、中棚板を外に出しているので、柄杓を掛けてしまったら、中棚板を旅箪笥に戻せなくなってしまう。
よって、

(6)外に出している中棚板を旅箪笥に戻す。
(7)柄杓を左手で旅箪笥の上棚板の切り込みに掛ける。
(8)蓋置を左手に載せて棚正面に廻る。
(8)蓋置を棚底板の柄杓の柄の手前に置く。
(9)茶碗を仮置きして、茶器を中棚板に飾る。

(Ⅲ)薄茶 下棚板を上棚板に載せる場合
芝点の場合と変わりはない。
柄杓を旅箪笥に飾る前に、中棚板を元の位置に戻すことになる。

基本の水指を引き出して点前を始める場合と何ら変わりなく点前を進めている。

(Ⅳ)濃茶の場合
引き出してある水指の前に茶入を置いて点前を始めるのは、薄茶の基本の場合と変わりないが、
点前の終わりには、上棚板の切り込みの位置に仕服を仮置きしているので、水指の蓋をした後すぐに柄杓を旅箪笥に飾ることが出来ない。
よって、
一度 柄杓蓋置を建水に仮置きしておいて、仕服(茶入茶杓も)を拝見に出した後、柄杓蓋置を旅箪笥に飾ることになる。

どの場合でも、小棚に柄杓蓋置を飾る場合と順序は何ら変わることはない。

下記も参照
2021年4月1日 旅箪笥 中棚の3通りの扱い 薄茶 炉
2021年4月9日 旅箪笥 柄杓蓋置飾り残し 棚板 炉
2022年4月26日 旅箪笥の戸 薄茶器拝見の場合の扱い 炉

2023年3月2日木曜日

茶事の箸、黒文字など

茶事の箸、黒文字など

膳の箸(長さ 8寸5分)は、右側を膳の端に掛けて、左側を膳の中に落として置く。

箸は右上左下の斜めにして、膳に置く(掛ける)ことになる。

利休形の膳の箸は、杉で作り、長さ8寸5分、両端に向かって少し削って細くしてある。


客も、食事中の箸の置き方は同じにする。

使っている途中で、箸の左端の下に懐紙を敷く人もいるが、私は必要ないと思っている。


(理由)

膳は汚い物ではない。

食べている箸先が汚れているから、それを気にするのだろうが、膳が汚れたのなら、最後に軽く懐紙で拭いておけば良い。


言うまでもないが、

懐石の最後に箸を落とす時には、箸全体を膳の中に落とす。

膳が丸くて、手前にスペースがない時には、器を動かして膳の中央の広い部分に落とす。


八寸盆でも、青竹の両細(長さ 8寸5分)は同じ様に左端を落して置く。


焼き物では、青竹の両細(長さ 8寸5分)は、器の端から端に水平に置く。


鉢類も、白竹の両細(長さ 8寸5分)は縁に水平に置く。


強肴を小さな器に入れて出す時には、杉の箸(長さ 6寸)は水平に置く。


菓子を縁高で出す場合、

黒文字(長さ 6寸)は蓋の上に載せて出す。

客は一段取って置いた時には、黒文字は右側を端に掛け、左側を縁高の中に落とす。


喰籠に菓子を入れて出す時には、

黒文字(長さ 6寸)は蓋の上に載せて出す。

客は蓋だけを次客に回す場合には、黒文字は喰籠の身の縁に水平に載せて回す。


なお、喰籠の蓋だけを次客に回す事はお勧めしない。

茶事の時は特に注意すべきである。

身と蓋は一緒の物だからである。

身に蓋をして一緒に回しても、それによってどれ程 時間が長くなる訳でもない。


菓子を鉢に入れて出す時も、

黒文字(長さ 6寸)は縁に水平に置く。

鉢が大き過ぎてどうしようもない時は、左側を落としても仕方ないだろうが、

出来たら、斜めに置く等水平にする工夫をすべきだろう。


ぜんざい等を菓子として出す時には、杉の箸(長さ 6寸)1本と黒文字(長さ 6寸)1本を一膳(1セット)にして、水平に置く。


小さな丸盆にぜんざいの椀を載せて一人づつに出す時には、右側を縁に掛け 左側を盆に落して置く。


昔は、菓子に黒文字を付けて出された時には、客は黒文字を持って帰ったらしい。


同じく、杉の箸1本と黒文字1本を一膳(1セット)にして付けられた時には、杉箸は折って菓子器に入れて返し、黒文字は持って帰ったらしい。


昔は、黒文字はその茶事の為に亭主が自分で削っていたから、客は頂いて帰ったのだろうが、現在では亭主は黒文字を買っており、使い回しているので、返すべきだと思う。

杉箸も折らずに返すべきだと思う。


当然だが、

杉でも竹でも、水に漬けて濡らして、軽く押さえ拭きして出す。

茶事であったら、濡らした箸や黒文字を、濡らして絞らないままの布巾の間に入れて置いて、必要に応じて出して使ったら宜しい。


黒文字も、手に入るのであれば先が矢筈に切ってある物が良い。

矢筈の黒文字(6寸)が表千家流。

強肴などに使う杉箸(長さ 6寸)も同様に表千家では先を矢筈に切った物を使う。


黒文字や杉の箸の形・置き方は、流儀によって違いがあるようだが、上記は表千家流の方法となる。



以上


2022年10月7日金曜日

掻き上げ灰 風炉

 風炉の終りの名残りの季節に鉄前欠き風炉などにする。

筋は外側(風炉の壁側)から灰の峰に向かって火箸で掻き上げる。
間隔は適当で良いが、等間隔にする。
五徳の爪の幅を見ながら、適当な間隔にすれば良い。

掻き上げた灰が、筋の両側に盛り上がり、灰の峰を下るあたりに溜まっているのが風情がある。
峰の内側にこぼれた灰はそのままにしておく。
わびた灰形なので、意識した手を加えない方が良い。

火箸1本を定規代りにして、もう1本の火箸で掻き上げる。
等間隔になりづらく、斜めになり易いので、前もって峰の外側に火箸で点を打っておくと良い。
場合によっては、風炉の壁側にも打っておくと良い。