2014年11月3日月曜日

仕服の紐 緒縒

茶入や茶碗などを入れる袋を「仕服(袋)」と言う。

仕服の口を縛る為の紐を、「緒(お)」と言う。
細めの糸を撚って作る。

緒を通す為に、袋の口の周囲にかがり付けた細めの紐(細めの糸を撚った物)を、「縒(つがり)」と言う。

緒を結んだを所を、「打止め」と言う。

緒と縒を合わせて、緒縒(お つがり)と言う。



二種類の裂地で作った仕服を「片身替り」と言う。


2014年10月13日 「茶入の仕服 ひだの数」 を参照。


2017-01-10 追加



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3 件のコメント:

  1. 初めてご連絡させていただきます。
    基本的な内容で恐縮ですが、
    仕服の打ち返し方について質問させてください。
    点前の時の扱いについて、定本に
    「仕服の右横、打留の反対側、つまり、
    輪になった方を右手で持ち、右から左へ打ち返し、」
    とあります。
    そのあと、正客が拝見順に並び変えたり、
    末客が拝見後に打ち返す機会がありますが、
    その際にも「緒が輪になった側の仕服の横を持つ」
    と考えて間違いないでしょうか。

    例えば、七種蓋置の扱いや、菓子器の蓋や、壺の口覆いなど、
    たいていは左から右に、元に戻すときには右から左に
    と打ち返しますが、仕服は扱いが違うと考えてよろしいのでしょうか。

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    1. コメント有難うございます。
      そうですね。
      考えた事もありませんでした。
      大きい物(蓋置は大きくありませんし、右手の動きが少し違いますが)は、
      左手の側に右手を寄せて打ち返しますね。
      仕服は、右手で仕服の右側を取って、打ち返しますね。
      どうしてでしょうか?
      私は知りません。
      実際やってみますと、慣れのせいがあるかも知れませんが、
      大きい物にしろ、仕服にしろ、その様にした方が、手に無理が来ませんし、やり易いですね。
      なお、
      仕服の場合は、輪がある方と言う訳ではなく、
      右側を右手で取って、打ち返します。
      正客が取って来た御三器を自席の前に置く時には、
      打止めの方が右側になっていますので、打止めの側を右手で取って、打ち返します。
      お詰めは、輪の方が右側になって送られて来ますので、輪の方を右手で取って、打ち返します。

      中々難しい物ですね。
      表千家は、自然に流れるようにする、無理な動きはしない、が特徴ですから、
      右利きの人の手が動き易い様にはなっていると思いますよ。
      表千家の点前は、やり易い様にしていくと、正しい点前の順番になっているものですよね。

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  2. お返事をいただきありがとうございます。
    仕服の打ち返し方、やはり常に右から左へでしたか…。
    定本には、先に記した文面で説明されていましたが、「表千家茶道入門 下」の濃茶点前の説明には
    「打ち返すときは、仕服の右横を持ち、右から左へ返します」とだけ書かれていたので、もしかしてと思っていました。
    また、同じ本の、客の作法の食籠の蓋の扱いにはわざわざ
    「和本の表紙を開くように」「和本をとじるように」
    という表現で左から右、右から左を説明されていたので、そのような説明のない仕服は別なのだろうと思っていました。
    じつは、打ち返したら、次は元に戻すという動作を基本と思っていたので、常に右から左という一方向に打ち返すことには驚きました。
    あまりに基本的なことを勘違いしていて、お恥ずかしい限りです。

    仕服は表裏ではないということも動作の違う理由としてあるのかも知れないと、ふと考えています。この考え方で通るのかどうかはわかりませんが…

    実際に馴染んでしまうと、やり易さにも気づきにくくなってしまうので、これからも疑問を持つようにしていきたいと思います。
    この度は、ありがとうございました。
    また、ご質問させてください。
    どうぞよろしくお願いいたします。

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