2015年1月3日土曜日

腰掛の正客の座 露地草履を脱いで置く位置 茶事

半東から案内があった後、客は腰掛に移るが、

腰掛の正客の座は、茶室に近い方に座るように作られている。

石の大きさを見れば判るが、
原則、腰掛の正客の座は、茶室に近い方になっている。

客は、躙り口から茶室に入るが、

亭主が露地草履を立て掛けている位置の踏み石を挟んで反対側の壁に、
客は、露地草履を立て掛ける。

亭主が躙り口の柱の所に草履を立て掛けていれば、
客は踏み石(つくばい石、乗り石)を挟んで反対側の戸尻側に立て掛ければ宜しい。
何しろ、亭主の草履と並べて客の草履を置くことはない。

客にとって草履を置き易い方を空けておき、その反対側に、亭主は草履を置けばよい。
亭主が柱側に草履を置けば、客は戸尻側の広い所に草履を置くことになり、客は置き易くなるかも知れない。

小間で客が小人数の場合、並べて立て掛ける事が出来る余裕があれば、
正客の草履の上に、次客の草履を重ねる等はしない。
次客以下は、正客の草履の横に並べて、立て掛けて置く。

客の人数が多くて、横に並べて置く余裕がない場合は、重ねて置く事は当然。

但し、自分の左右の草履を重ねておく事は勿論である。
汚れる心配がない、通常の場合は、右足(左足)の鼻緒の上に左足(右足)の裏を重ねて置く。
未使用の草履であれば、右足(左足)の鼻緒の中に左足(右足)のつま先を差し込んでもよい。

下がひどく濡れる等して汚れる心配がある場合は、裏と裏を合わせて重ねる。

亭主がどのように重ねているかを見て、同じようにすればよい。


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2015/01/03には、草履を置く位置について、下のように書いていたが、
コメントを頂いたので、検討して2015/07/05上記の様に修正した。

「躙り口から茶室に入るが、
亭主は、露地草履を腰掛から遠い方に立て掛けているので、
正客は、腰掛に近い方の壁に、露地草履を立て掛ける。」

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下記も参照
2015年1月3日 「雨の時の席入 茶事
2015年1月4日 「露地笠を置く 茶事
2015年1月4日 「露地笠 茶事
2015年1月4日 「露地笠の持ち方 茶事

2016-12-21 修正


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2 件のコメント:

  1. ご指摘有難うございます。
    以下長文になりますが、失礼します。
    この草履をどこに置くかについて、余り深く考えた事がありませんでした。
    良い機会ですので、持っている本を読み直したり、自宅に小間・広間を持って茶事をされている表千家流の知人の方々にお尋ねしたりしています。

    私のブログの「腰掛に近い方に客の草履を置く」は、私の間違いの様です。
    このブログの内容は近々修正しますが、今時点の私の考えを少し下記します。

    1.私が持っている本で、「柱側に亭主の草履を置く」と表千家の宗匠方が書かれているものはない。
    「客が草履を置くのに、邪魔にならぬ所に置く」と2人の宗匠が書かれてる本はある。

    2.裏千家の方お2人が、「柱側に亭主の草履を置く」と書かれている2種の本は持っている。

    3.拙宅の小間では、腰掛に(蹲踞に)近い側(柱側)に客の草履を置いて頂いている。
    よって、亭主の草履は戸尻側になっている。

    理由は、
    私(亭主)が小間で茶事を始めて数年後(多分2~3年後)に、
    その頃は柱の側に亭主(私)の草履を置いていたが、
    お客のどなたかに逆にした方が良いよと教えて頂いたので、
    それ以降、現在の置き方にしている。
    指摘された方がどなただったか覚えていないが、この問題を考える様になってから、指摘して下さりそうな方に尋ねて見たが、対象者はいなかった。
    そうなると私の師の宗匠(故人)である可能性は高い。

    4.現時点の結論
    どちら側に置くかではなく、客が草履を置き易い側の反対側に亭主の草履を置けば良いだろう。
    空きスペースを考えると、柱側に亭主の草履を置いた方が、戸尻側に客は草履を置くことになり、客は置き易いだろう。

    5.私の場合は、自宅での茶事に限りますが、現在の置き方を変える積りはありません。
    私は客を3人までしかお招きしませんので、3人の置く草履のスペースは十分あるからです。

    6.考え直すいい機会になりましたので、
    他の項目についてもご意見を頂きたいと思います。

    以上

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  2. 自宅に小間を持って茶事をされている表千家流の知人の方々にお尋ねした所、
    色々回答があったので備忘の為に書いておきます。

    亭主の草履を躙り口のどちら側に置くか?

    A氏:柱側に置く。 理由は先代の頃からそのように置いてきたので、踏襲している。
    B氏:柱側に置く。 師匠から右側に置くように教えられたのでその様に置いている。右側が柱側になる。他の小間でも同じように右側に置くのかどうかは分らない。
    C氏:下座(勝手)側に置く。 客が置き易い様に、亭主は置けば良い。
    D氏:柱側に置く。 客が置き易い様にと考えるとこうなる。
    昔、水張り口に近い方が亭主の草履を置く位置と書いてある本を見たことがある。
    E氏:柱側に置く。 柱側が狭いので、客が広い方における様にしている。

    「柱側に置く」を意識して置いている方はどなたもおられなかった。
    異口同音に言われたのは、「客が置き易い方に置くようにしたら良い」と言う事だった。
    くしくも表千家の考え通りにされている事になっていた。

    上記5人の内、2人は生徒を持ってお茶を教えておられる教授者です。
    3人は数寄者として茶事をしておられるだけで、教授者ではありません。

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