2016年5月17日火曜日

組合点 習事

組合点

組合点は、建水に由緒がある場合に、それをあらかじめ点前座に飾って濃茶を点てる点前。

拝領物、名物等の建水を重んじて扱う時に行われる。

千家四代 江岑が紀州徳川家初代頼宣 南龍公より南蛮瓶蓋(なんばんかめぶた)の建水を拝領して、その建水を点前座に飾ったのが、「組合点」の始まり。

建水を重んじる点前であるので、木地曲げの建水を使うことはない。

建水は点前座に飾るものではないので、
あらかじめ建水を点前座に飾る為には、
通常建水より前に運び出す(もしくは飾っておく)道具を全て前もって飾っておく。

よって組合点では、建水以外に、
茶入、茶碗、水指、茶杓、茶筅・茶巾、柄杓・蓋置も飾っておく。

亭主は、出帛紗のみを懐中して席に入る事になる。

通常、広間の場合、棚を用いて、柄杓・蓋置は棚に飾る。

小間の場合に、
釣り棚(隅棚)、柄杓釘、道庫がある場合には、それに柄杓・蓋置を飾る。
無い場合には、膝前少し先の勝手付きに蓋置を置き、それに柄杓を縦に引いておく。

炉の場合、
組合点では膝前に少し余裕を持って座るが、
それでも建水が大きくて、膝前に置くには余裕がない時には、
膝前少し左に、建水(茶碗・茶入も入れたまま)を置き、茶碗・茶入を膝前に取る。

七代 如心斎(1700年前半の家元)の頃までは「組合手前」、
八代 啐啄斎(1700年後半の家元)頃から「組合点」と言ったらしい。


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2016年5月11日水曜日

風炉 大棚、長板

風炉に使う大棚は、風炉・釜をのせる事が出来る台子、及び長板になる。

大小ある場合は、風炉をのせる必要があるから大は風炉用、小は炉用になる。
竹台子などの様に、炉風炉両用もある。

風炉の大棚・長板での飾り様は、

諸飾 ・・・ 「風炉釜」 「水指」 「柄杓立・火箸・柄杓」 「建水・蓋置」を飾る。 
   天板の中央に、初座では茶入、後座では茶入を畳に下ろし、茶器を飾る。

二つ飾 ・・・ 「風炉釜」 「水指」を飾る。
   天板の中央に茶器を飾る。
   柄杓・蓋置は、台子・長板の左端前の畳の上に蓋置を置き、柄杓を引く。
   柄杓・蓋置は、台子・長板には飾り残さず、水屋に持ち帰る。竹の蓋置を使う。
   薄茶点前に限る事が多い。

2015年5月27日 「竹蓋置」 を参照。

一つ飾 ・・・ 「風炉釜」を飾る。
   天板の客付き三分の一に、初座では茶入、後座では茶器を飾る。
   水指は、棚の左端前に、細水指を居前に向かって斜めに飾る。
   柄杓・蓋置は、風炉前の板の上に蓋置を置き、柄杓を引く。
   柄杓蓋置は、台子・長板の風炉の左に柄杓を縦に飾り、蓋置をその右に飾る。
   蓋置は、竹でなく、焼物などを使う。
   中仕舞にはしない。


なお、炉の大棚・長板での飾り様は、

「水指」 「柄杓立・火箸・柄杓」 「建水・蓋置」を飾る。
天板の中央に、初座では茶入、後座では茶入を畳に下ろし、茶器を飾る。

次も参照されたい。

2016年12月1日 「柄杓湯返し 竹蓋置 広間
2016年1月30日 「長板 色々
2014年11月23日 「竹台子 一つ飾り


2016-09-01 再修正

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風炉 炭点前 炭斗動かす 羽箒

風炉 炭斗を動かす

持ち出して置き付けた位置から炭斗を動かすのは、

「棚なし」の炭点前

風炉の右の空き中央に炭斗を置き、その位置のまま羽箒・火箸、香合を下ろす。
炭斗と風炉の間に羽箒・火箸を置く空きがあるから、炭斗を動かさない。

風炉を掃いた羽箒は、炭斗と釜の間に斜めに置く。

下火を直した火箸を左手に持たせ、右手で炭斗の左縁を持って、畳の上を引きずりながら、
炭斗を左に寄せる。

女子は、火箸を炭斗の胴炭の左横に入れ、両手で炭斗を左に寄せる。

胴炭から始め、炭をつぎ終わったら、火箸を炭斗中央に入れ、両手で炭斗を元の場所に戻す。

「大板」 ・・・棚なしの炭点前とほぼ同じ。

風炉の右横の空き中央に炭斗を置き、その位置のまま羽箒・火箸、香合を下ろす。
炭斗が大きくて下しにくい場合は、炭斗を右に動かしてもよい。

「小棚」

炭斗を持ち出し、棚前に置き、身体を風炉正面に移してから、両手で炭斗を少し右横に動かす。
膝の右横を空けて羽箒・火箸を置き易くする為である。

風炉を掃いた羽箒は、炭斗と釜の間に斜めに置く。

下火を直した火箸を左手に持たせ、右手で炭斗の左縁を持って、畳の上を引きずりながら、
炭斗を左に寄せる。

女子は、火箸を炭斗の胴炭の左横に入れ、両手で炭斗を左に寄せる。

胴炭から始め、炭をつぎ終わったら、火箸を炭斗中央に入れ、
両手で炭斗を右に寄せた位置まで戻して、
羽箒で掃いた後、香をたく。

釜を風炉に掛けたら、釜敷・鐶、羽箒を炭斗に戻し、炭斗を初めの運び出した位置に戻す。

「中置」 ・・・小棚の炭点前とほぼ同じ。

炭斗は、風炉の小板(敷瓦)より手前の右寄りに置く。

身体を風炉正面に移したら、直ぐに両手で炭斗を右に動かす。
羽箒、香合は炭斗から下すが、火箸は下ろさない。
中置の為、身体は畳の左右中央に座っているので、膝と炭斗の間の空きが少ないからである。

「大棚」 ・・・小棚の炭点前とほぼ同じ。

炭斗を持ち出し、水指前に置き、身体を風炉正面に移してから、両手で炭斗を少し右横に動かす。
羽箒・火箸、香合を炭斗から下す。
柄杓立がある場合は、柄杓立てから火箸を取り、羽箒の左横に並べて置く。

風炉を掃いた羽箒は、炭斗と釜の間に斜めに置く。

柄杓立がある場合、
釜を風炉に掛けたら、釜敷・鐶を炭斗に戻す。
羽箒を取って釜の蓋を掃き、炭斗の上に戻す。
炭斗の火箸を取って、炭斗の上で火箸の先を羽箒で払い、柄杓立に戻す。
炭斗を初めの運び出した位置に戻した後、身体を炭斗の前に移して、炭斗を持って水屋に下がる。

炭斗を運び出した位置に戻してから、火箸の先を羽箒で払う方法もある。
炭斗を初めの運び出した位置に戻した後、炭斗の火箸を取って、炭斗の上で火箸の先を羽箒で払い、柄杓立に戻す。
身体を炭斗の前に移して、炭斗を持って水屋に下がる。

火箸の払い方は、2016年1月11日「炉 長板 諸飾り 炭点前」を参照のこと。

「竹台子一ツ飾り」 ・・・中置の炭点前とほぼ同じ。

炭斗は、棚前右寄りに置く。

身体を風炉正面に移したら、直ぐに両手で炭斗を右に動かす。
羽箒、香合は炭斗から下すが、火箸は下ろさない。

羽箒は、炭斗と釜の間に斜めに置く。


2021-7-13 加筆


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炉 炭点前 炭斗動かす 羽箒

炉 炭斗を動かす

持ち出して置き付けた位置から炭斗を動かすのは、

炉に灰を撒いた後、羽箒で掃き、火箸を取って枝炭を灰器に置いたら、
その火箸を左手に持たせ、右手で胴炭を炉に入れた後、

左手の火箸はそのままにして、右手で炭斗を畳を引きずり、炉の傍に寄せる。

女子は、胴炭を入れた後、火箸を炭斗中央に戻し、両手で炭斗を炉の傍に寄せる。

炉を掃いた後の羽箒は、香合の右に斜めに置く。

但し、大棚の場合は、香合の右に羽箒を縦にして置く。

炭をつぎ終わったら、枝炭を炭斗に戻し、
火箸を炭斗中央に入れ、両手で炭斗を元の場所に戻す。


なお、次も参照されたい。

2014年11月13日 「羽箒 羽根 炭点前
2014年12月30日 「紙釜敷 炉 風炉
2015年1月7日 「炭台 炭点前 炉
2015年1月7日 「炭台 炭その他の配置
2016年1月11日 「大棚 初炭 羽箒・香合を飾る(飾らない)
2016年1月11日 「炉 長板 諸飾り 炭点前
2016年5月11日 「風炉 炭点前 炭斗動かす 羽箒


2017-12-18 参照項目を追加


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2016年4月12日火曜日

向切 炭斗に炭を組む 小間 炉

炉が向切の場合、炭斗は炉の左側に置く。
よって、炭斗の炭の組み方は、炉・風炉の右側に炭斗を置く広間の場合と逆になる。

胴炭を中心として、
炭斗の左側に、添炭・丸管・割管・枝炭・釜敷を入れる。
右側に、火箸・鐶(火箸に掛けて)・香合・羽箒を置く。

火箸・羽箒を下ろす位置は、炉の左横に羽箒、その左に火箸、その左に炭斗となる。
香合は、羽箒の先に置く。

灰器を仮置きする場所は、炭斗の更に左側(少し前)となる。
羽箒の仮置きは、灰器の前に斜めにして置く。

羽箒の羽根の狭い方が火箸を向く原則があるので、羽は所謂「風炉の羽根」を使う。

2014年11月13日「羽箒 羽根 炭点前」を参照のこと。

炭斗から羽箒・火箸・釜敷を取る(入れる)時は、左手を使う。
香合だけは、右手を使う。
香を焚く為に、香合を左手に載せている場合は、右手で火箸を取る(置く)。

写真の炭斗の火箸には鐶が掛かっていないが、これは自在で釜を吊っている為で、
五徳に釜を載せている場合には、火箸に鐶を掛けて持ち出す。





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2016年4月7日木曜日

大水指 大口 炉

大水指 大口

水屋の物であるが、炉の時季、置き水指として使う。
大壷水指と同じく、3月後半~4月初め頃、雪が解け水が温む頃に使う事が多い。

黒は利休形。
杉木地は、碌々斎好み。
溜塗 内 海松貝(ミルガイ)蒔絵は惺斎好み。

居前は、外隅になる。
居前のままで大水指の蓋を扱うので、扱い易い様に外隅中心に座っている。

炉縁の線の八寸(約24cm)先に、水指の口を客付にして置く。
蓋置は竹は使わない。 少し侘びた物が良いかもしれない。

茶器(茶入)、茶筅は、大水指と炉隅の間に流して置く。

大口の蓋を取る時

右手親指を上にして、蓋の手前正面を取り、少し浮かせて、
人差し指以下を蓋の奥まで掛けて、右手でしっかり持ち、
そのまま右の方にずらし、大水指の口の上と水指の上縁にかけて置く。

蓋をする時は、そのうち返し。

柄杓・蓋置を残す時は、入り飾りの様にして、置き残す。
柄杓の湯返しはしない。

稽古で、何人も大水指から水を汲んだ時、柄杓・蓋置を水屋に引いてから水を足す。
この時、点前帛紗を結び帛紗にして置き残してもよい。




2016年4月6日 「大水指 大壷水指 炉」 も参照。

2016-08-17 修正

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2016年4月6日水曜日

大水指 大壷水指 炉

春、水ぬるむ頃、大水指が使われることがある。

家元利休忌の松風楼では、大壷水指(大瓶水指とも言う)が使われる。

瀬戸染付の大壷で、十代 吸江斎が紀州徳川家治宝公より拝領、十一代 碌々斎がアメリカ産松の木の黒掻合せ塗の大板を敷板として好んでいる。

拝領の大水指なので家元では大板に載せて使われているが、そうでない大水指には大板は使わなくてもよい。

大瓶水指は、炉縁の線の八寸(約24cm)先に、盆蓋をかぶせて置く。
蓋には、蓋の立ち上がりを山並みにした山路盆もある。

居前は外隅中心。
居前のままで大水指の蓋を扱うので、扱い易い様に外隅中心に座っている。

蓋置は竹でなく、少し侘びた物を使う。
柄杓の湯返しはしない。

茶器(茶入)、茶筅は、大水指と炉隅の間に流して置く。

大瓶の蓋を取る時

右手親指を上にして、蓋の手前正面を取り、膝の上に持って来て、
左手親指を上にして、蓋の左横を持ち、左手で大瓶の左(勝手付き)に、
蓋の表を客付きにして立て掛ける。

蓋をする時は、そのうち返し。

柄杓・蓋置を残す時は、入り飾りの様にして、置き残す。

稽古で、大瓶の水が少なくなった時は、柄杓・蓋置を水屋に下げ、水次薬缶で水を次ぐ。
蓋の上に、結び帛紗を置き残してもよい。




2016年4月7日 「大水指 大口 炉」 も参照。


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