薄茶
茶碗に茶杓 1杓半の薄茶をはき、適量のお湯を注ぎ、茶筅を振ってお茶を点てる。
現在の私は、薄茶1.4~1.8g、お湯40cc~50cc前後だろうと感じている。
茶筅は軽く振る。
泡は自然と立つ位。
茶碗の形・釉薬の掛り具合で泡の立ち方は変わるが、お茶の上に泡が盛り上がらない様に、サラッと点てる。
茶碗の形・釉薬の掛り具合で泡の立ち方は変わるが、お茶の上に泡が盛り上がらない様に、サラッと点てる。
時間を掛けない事。つまり茶筅を長い時間振らない事。お茶の香りが飛んでしまう。
抹茶は、お湯に溶ける事はない。どんなに長時間茶筅を振っても、抹茶はお湯の中に浮遊しているだけ。
時間をかけ過ぎると、苦み成分・渋み成分が多くなり、香りも飛んで、お茶が不味くなる。
さて、
現代は、冷蔵技術が発達しているので、昔の様な事はしないだろうが、
昔は、抹茶は、5月初~中旬頃(八十八夜前後)に摘まれ、半年後の炉の時期から飲み始められた。
そして1年後の風炉の終わり迄、飲み続けられた。
その年摘まれたお茶は、半年後から1年間飲まれる事になる。
だから、現在の様に冷蔵技術が発展していなかった頃には、お茶を如何に涼しい場所で保存するかに頭を悩ましていた訳だ。
しかし、どんなに涼しい場所に保存しても、風炉の終り頃には、抹茶は暑い夏を2度経験するのだから、現代と比較できない程に品質は劣化してしまう。
それで、風炉の名残のお茶と言えば、現代の茶人は経験した事のない様な古いお茶となる為、如何にしてそれを美味しく飲むかが工夫のいる所だった。
逆に言えば、炉開きのお茶(今年の新茶)が如何に美味しいお茶だと思われたかは想像に難くない。
風炉の名残のお茶を不味く飲まない工夫として、昔の人は、
1.お茶を少なめに入れる
2.お湯を多目に入れる
3.長い時間かき混ぜて、お茶の臭みを飛ばす
等を行って、出来るだけ不味くないお茶を飲むようにした。
現代人は想像も出来ない事だ。
それも知らずに、「少ないお茶・多いお湯・長く茶筅を使う」を実行している現代人達も多い。
ちなみに、お茶の保存は冷蔵庫で保存します。冷凍庫では保存しない様に。
下記も参照
2015年5月2日 「濃茶 濃さ 元伯宗旦」
2015年5月9日 「茶筅の使い方、握り方 薄茶を点てる」
2015年5月9日 「濃茶の点て方 濃さ」
2015年6月26日 「薄茶をすくう ガケ 茶器」
2021-1-17 修正(お茶の量を修正)
2021-1-31 お茶の量を修正
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