腰掛と薄茶に出る煙草盆には、キセルが付いている。
このキセルは、当然煙草を吸う為に置いてある訳だが、実際に使うには少々問題があると思う。
昔この煙草盆のキセルを普通に使っていた頃には、
キセルを使った後、礼儀としてキセルを掃除して返したそうである。
懐紙でコヨリを作り、吸い口と雁首を掃除して、元に戻したらしい。
掃除の方法を私はよく知らないが、
キセルの掃除方法を知らない現代人は、煙草盆のキセルを使って煙草を吸わない方が無難だと思う。
つまり、現代では煙草盆は「気楽にどうぞ」の合図の道具と思っていた方がよい。
キセルの掃除方法を知っている人は、次の様にするといいらしい。
キセルが2本付いている場合、
正客は手前のキセルを取って、煙草を吸う。
次客はもう一本のキセルで煙草を吸う。
正客次客共に吸い終わった後、懐紙でコヨリを作ってキセルを掃除した後、キセルを煙草盆に戻す。
煙草盆を三客に送る。三客以下も同様。
末客は煙草盆を下座に預かっておく。
寄付の煙草盆にはキセルは付いていない。
貴方のキセルを使って煙草を吸って下さいと言う事。
尤も、煙草盆に付いている刻み煙草は、結構古い煙草が入っていると思われるので、吸っても美味しくないのではないだろうか?
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