2026年10月7日水曜日

中置 風炉 濃茶と続き薄茶のポイント

 中置 風炉 濃茶と続き薄茶のポイント (1)道具の置き方 ・風炉は、左右畳の真ん中。 ・敷板は小板を使い、客付きから奇数目。  大板で中置にする事はない。 ・水指は、敷板の勝手側(左側)空きの中央で、水指の三分の一程 敷板から奥に入る。  水指正面を少し右に振る。  ブログ2014年10月7日 「風炉 中置の水指運びの足さばき」参照。 ・茶入は、客付き敷板右側空きの中央には置かない。  中置でなく、風炉を左側本来の場所に置いている時に、水指を置いている位置の前に置く。  右側の空きの中心より若干左側になる。  茶入・茶碗、茶入・茶筅を置き合わせる時も同様で、仮定した水指の前。 ・蓋置は、水指手前左側。  蓋置に釜の蓋がのり、更に水指の蓋を立て掛ける余裕が必要。 ・釜の蓋は、正面真っ直ぐ奥を切る。 ・柄杓は、斜めに振らずに 真っ直ぐに置く。 ・仕服は、敷板右側空きの左右中央に置く。  茶入 茶筅の置き合わせ中央より若干右にある。 ・茶碗の仮置は、膝前中央。 ・薄茶の仕舞いは、中仕舞いにはしない。棚がある時と同じ様に仕舞う。


(2)濃茶点前の始まり

 ブログ2014年10月13日 「風炉 中置 濃茶 (始まり)」参照。


(3)濃茶の茶碗が返って来て、茶碗をお湯でゆすぎ、膝前に置いた所で、

 続いて薄茶を差し上げる旨の挨拶。


(4)建水を水屋に持ち帰る。


(5)煙草盆 干菓子を出し、

 右手に薄茶器、左手に建水を持って出る。


(6)建水を出した位置に置いて、

 茶碗と膝の間に薄茶器、

 薄茶器を清める。


(7)薄茶器は、水指正面 手前に仮置き。

 蓋置に柄杓を引いたとして、邪魔にならない場所。

 入れ替え後の濃茶入も同じ場所に仮置き。


(8)後は 薄茶点前。

 一服目の薄茶を出し、客が頂戴しますの挨拶をしたら、濃茶入と薄茶器を入れ替える。


(9)ニ服目の薄茶を出して、客が頂戴しますの挨拶をしたら、茶巾を絞り直す。


(10)続き薄茶の後、ご三器と薄茶器を拝見に出す。

 拝見に出す時の茶碗の仮置は、膝前に仮置き。

 右手→左手→右手で仮置き。

 最後に薄茶器を取って、同じ様に客付き斜めに回って、薄茶器を帛紗で清めて出す。

 居前正面に戻って、茶碗を戻す。

 茶碗薄茶器を置き合わせていた位置の真ん中に戻す。


(11)柄杓蓋置と建水を勝手に持ち帰る。

 その後 茶碗を持ち帰る。


(12)水指正面に斜めに座って、水指を持ち帰る。


(13)終わり


(14)ブログ2014年10月の「中置」を参照のこと。


(15)炭点前は、

 ブログ2016年5月11日

 「風炉 炭点前 炭斗動かす 羽箒」の

 「中置」部分を参照のこと。


以上


次も参照 2026/10/10 「茶入と茶器を入れ替える(続き薄茶)」

2014/10/13 「風炉 中置 薄茶 仕舞い」

2014/10/13 「風炉 中置 釜の蓋」

2014/10/13 「風炉 中置 濃茶(拝見に出す時の茶碗の仮置き)」

2014/10/13 「風炉 中置 濃茶(始まり)」

2014/10/7 「風炉 中置の水指運びの足さばき」

2026年9月18日金曜日

茶通箱 取り扱い 汚れ

 茶通箱  取り扱い

茶通箱は桐木地で出来ている。

手垢で汚れ易いので注意する必要がある。

時代が経って木地が古びて来るのは当然だが、

手垢(脂)が付くと、古くなるのではなく、

汚れできたなく色が変わる。


亭主も客も、点前をし 拝見もする訳だから、 箱の外側は手で触らざるを得ないが、

箱の内側(外に現れていない部分)には 手が触れないように注意する。

手の脂がつかない為である。


これは、木地で出来た棚など全ての木地の道具に共通した事である。

飾ったり、出したり仕舞ったりする時にも 注意をする必要がある。

2026年8月29日土曜日

薄明り 道具の美

 薄明り  道具の美  真価

表千家の月刊誌 同門 令和8年5月号24頁に

「陰翳への回帰」として、

「薄暗がり(薄明り)の中でこそ 、(道具の) 真価を発揮する美がある」

との一文がある。

私も従前からそう思っている。




最近では、掛物を掛けている床にも照明が付いていて、

あかあかと掛物を照らし 細部まで見えるのを良しとする考えもあるようだ。


しかし、

この文にもある様に 

明かるく白々として浮いている掛物より、薄明りの中で見る掛物の方が美しく見える。

茶入や茶碗なども同様で、薄明かりの中でこそ その良さを見ることが出来ると思う。


自然の明かりは横から来るものであり、特に軸を掛けている床については、上からあかあかと照らす照明は一考すべきだと思う。

2026年8月19日水曜日

手水鉢 柄杓 使い方

 手水鉢  柄杓  使い方


よく見かける手水鉢には、

蹲(つくばい)や縁先手水鉢(えんさきちょうずばち) がある。

両方共 柄杓を使って、手を清め 口をすすぐ為に設置してある。

つくばい柄杓には、大中小とあるようだが、私は小は見たことがない。

大が利休形らしい。


柄杓の置き方は、合(水を汲む部分)を横にして、左(合の部分)を奥に、右(柄の先)を手前にして斜めに置く。

合は上を向けて置かない、横にして 口は手前側に向く。


汲み方は、沢山すくう。合一杯にすくう。

一酌目の水半分で 左手を洗い、残りの水で右手を洗う。

水は残らず使う。

次にもう一度、合一杯になるように水をすくい、左手のひらに水を受け、口をすすぐ。

私は、口をすすいだ水は 吐き出さずにそのまま飲んでしまっている。

吐き出した方が良いのかも知れないが、流しを汚したくないので 飲んでしまっている。


その後、合を上にして 柄杓を縦にして 合に残った水で柄杓の柄を流す。

自分の手で柄を触ったので、その部分を洗い流している。

元あった通りに、柄杓をつくばい(手水鉢)に戻す。


柄杓はどう置いてあったか、初めによく見ておくこと。


何しろ、水は沢山すくう。合一杯にすくう。遠慮せずにすくう。

合を横にして手水鉢に置く。


下記も参照

2014-12-19 「手水鉢の柄杓」

2014-10-13 「茶事 つくばい 柄杓 後座入り」

2026年6月10日水曜日

小間の照明 油皿 スズメ

 小間の照明

私の小間には電気設備を用意していないので、 照明も油やロウソクを使うしかない。

初座後座ともに、暗すぎて、最低 油皿(スズメ)を竹檠に載せて、灯りを取る必要がある。

場合によっては、更にロウソクも追加する。


初座に出す懐石は、スダレも掛かっていて暗いので、 どうしてもロウソクを追加する必要がある。


油皿には、燃えてきた灯芯を調整する為に、黒文字を一本付けている。


スズメの 初座の形 (蓋をしている)




スズメの 後座の形 (蓋を取り去った)




私の場合は、スズメと言われる形の油皿を使っているので、写真の様にしている。

初座では、

蓋をした状態で使う。

黒文字は 竹檠の燃え芯受け(?)の上に載せている。

後座には、

蓋を取り去って、黒文字を横にして載せている。


楽焼の器に油を入れると、

油は染み出て来て、下の油受け皿に溜まって来る。

私は1cm強の高さに 竹を輪切りにして、スズメと下皿の間に入れている。 スズメの底が丸みをおびて 安定しないものもあるようなので、その場合は輪切りの竹は必需品になるだろう。


点前座が台目畳で、竹檠を置けない場合には、油皿を壁または柱に掛けることになるだろう。
私は持っていないが、下の図の写真の様に竹の節の上を切って、油皿を載せて掛けるように作ってあるのを見たことがある。



油には、私はサラダ油を使っている。

油皿専用(?)の油もあると聞いたことがあるが、私は使った事はない。

サラダ油で、特に嫌な臭いもなく、問題ない。


油やロウソクを使う利点。

(1) 風情がある。お客様へのご馳走の一つになる。

(2) 油やロウソクを燃やしたスス(煤)が、壁土 天井 木材 竹材に時代をつけて、見栄えが良くなる。

これは電気で照明を取る小間との大きな違いで、

電気照明の小間では、築20年以上経っていても、使った事のない小間に入った様な感じを受ける。

油やロウソクで普段照明を取っている小間の経験がない方には、この感じは 分からないかも知れない。


以上


2026年4月3日金曜日

茶通箱 自茶(棗) のすくい方

 茶通箱は相伝ものであるが、 お茶のすくい方は、棗を使った普段の濃茶の点前と違いはないので、書いてみる。

このブログの 2016年8月14日 

「棗 濃茶入としての扱い」

にも同等の事を書いているので、参照のこと。


茶杓の扱い等

(1)常の通りお茶を入れている棗から お茶をすくう時

・男性は、

人数分を茶杓ですくい入れて、

茶杓を一つ打って握り込み、

茶杓を握り込んだまま、

右手の親指と人差指中指で棗の蓋をして、

棗を元に戻し、

お茶をさばき、

茶杓を二つ打って、

茶入に戻す。


・女性は、

人数分を茶杓ですくい入れて、

茶杓を一つ打って、

茶杓を茶碗に預け、

棗の蓋をして元に戻し、

お茶をさばき、

茶杓を二つ打って、

茶入に戻す。


(2)計りきりのお茶を棗からすくう時

・男性は、

1人分位を茶杓ですくい入れて、

棗を斜めにして残りを掻き出したら、

茶杓を一つ打って握り込み、

茶杓を握り込んだまま 棗の蓋をして元に戻し、

後は(1)と同じ。


・女性も、

1人分位茶杓ですくい入れて、

残りを掻き出し、

茶杓を一つ打って、

茶杓を茶碗に預けたら、

後は(1)と同じ。


以上

2026年3月6日金曜日

茶筅飾 (稽古の場合) 準備を中心にした要点

 茶筅飾は習事の一つであるが、本にもなっているので書いてみた。
今は飾物と習事に分かれているが、以前は習事十三箇条として一つにまとめられていた。

即中斎十三代家元のお話しでは、習事は小習とも言って、稽古のことを言い、初心者の稽古を意味するらしい。
しかし、中身は初心者の稽古とは言えないものばかりとなっている。

茶筅飾
亭主が正客から茶杓を頂いたので、亭主は茶筅飾りにしたと仮定して、話しをすすめる。

(1)席入り前の準備

支度用の茶碗に、茶巾・茶筅・茶杓をいつもの通り仕組んで水指前に持ち出す。
帛紗で水指の蓋を清める。
帛紗を腰につける。
茶杓を右手で取り、水指の蓋の右側半分の中央に載せる。
茶杓は上向き置く。
水指の蓋の大きさにかかわらず、茶杓の手前を一寸ばかり蓋の端から出しておく。
茶筅を右手で取り、左手に持たせ、右手で茶巾を蓋に載せる。
左手の茶筅を右手に持ち直して、茶巾に載せる。
点前に使う茶碗をよく拭ききり、仕服に包んだ茶入を茶碗に入れて、普段茶入を飾る水指前に置く。
水指が共蓋の場合は、茶杓は水指蓋の上に置かず、茶入の入った茶碗の右側に下向きに載せておく。

(2)点前

柄杓蓋置を仕組んだ建水を、左膝の横に置いて、茶道口で一礼。
居前のまま、茶碗を両手で取り、膝前向こう寄りに両手で置く。 
左手を茶入に添えて、茶入を茶碗から取り出す。
茶入の底が茶碗から離れたら、左手は茶入から離す。
後は、いつもの通り。

(3)ご三器拝見
亭主が茶杓を正客から頂いたと仮定しているので、
亭主は、正客に茶杓のお礼を申し、正客から茶杓の話しを伺う。
但し、
稽古でない茶事の場合は、初座で茶杓のお礼を言っているはずなので、それなりの茶杓の話しになると思う。

以上