2026年3月6日金曜日

茶筅飾 (稽古の場合) 準備を中心にした要点

 茶筅飾は習事の一つであるが、本にもなっているので書いてみた。
今は飾物と習事に分かれているが、以前は習事十三箇条として一つにまとめられていた。

即中斎十三代家元のお話しでは、習事は小習とも言って、稽古のことを言い、初心者の稽古を意味するらしい。
しかし、中身は初心者の稽古とは言えないものばかりとなっている。

茶筅飾
亭主が正客から茶杓を頂いたので、亭主は茶筅飾りにしたと仮定して、話しをすすめる。

(1)席入り前の準備

支度用の茶碗に、茶巾・茶筅・茶杓をいつもの通り仕組んで水指前に持ち出す。
帛紗で水指の蓋を清める。
帛紗を腰につける。
茶杓を右手で取り、水指の蓋の右側半分の中央に載せる。
茶杓は上向き置く。
水指の蓋の大きさにかかわらず、茶杓の手前を一寸ばかり蓋の端から出しておく。
茶筅を右手で取り、左手に持たせ、右手で茶巾を蓋に載せる。
左手の茶筅を右手に持ち直して、茶巾に載せる。
点前に使う茶碗をよく拭ききり、仕服に包んだ茶入を茶碗に入れて、普段茶入を飾る水指前に置く。
水指が共蓋の場合は、茶杓は水指蓋の上に置かず、茶入の入った茶碗の右側に下向きに載せておく。

(2)点前

柄杓蓋置を仕組んだ建水を、左膝の横に置いて、茶道口で一礼。
居前のまま、茶碗を両手で取り、膝前向こう寄りに両手で置く。 
左手を茶入に添えて、茶入を茶碗から取り出す。
茶入の底が茶碗から離れたら、左手は茶入から離す。
後は、いつもの通り。

(3)ご三器拝見
亭主が茶杓を正客から頂いたと仮定しているので、
亭主は、正客に茶杓のお礼を申し、正客から茶杓の話しを伺う。
但し、
稽古でない茶事の場合は、初座で茶杓のお礼を言っているはずなので、それなりの茶杓の話しになると思う。

以上


2026年1月12日月曜日

台子 諸飾り 濃茶 炉 点前の要点

(a)準備
茶入は 棚前中央に飾る。
途中でも、茶入と仕組んだ茶碗、茶入と茶筅は、棚中央に置き合わせる。
薄茶器は、天板中央に飾る。

(b)点前の始まり
 (座り火箸)
茶碗を持って出て、仮置きする。
先ず 柄杓立から右手で飾り火箸を取り、棚の左 畳の上に左手で置く。
その後、茶入と茶碗を置き合わせる。

(c)点前の終わり
 (立ち火箸)
水指に水を加え、蓋をする。
拝見を請われ、拝見物を出す。
身体を棚正面に回る。
火箸を左手で取り、右手で柄杓立に戻す。
その後、建水を持って、退出する。

(d)柄杓を蓋置に引くことはない。通常の点前で蓋置に引く時には、必ず柄杓立に立てる。

(e)台子の高さ、柄杓立の大きさにより、柄杓を上手く取れない事がある。
その場合は、左手で柄杓立を前に傾けながら、右手で柄杓を取れば良い。
柄杓を柄杓立に入れる時も同様。

(f)居前は、外角中心。

(g)仕服は 天板上勝手側に置く。

(h)初炭点前の時に、天板に羽箒香合を飾る事はない。
但し、竹台子風炉一つ置きの時には、天板右三分の一位に 羽箒香合を飾っても良い。
その時には、茶入や薄茶器は飾らない。

………………

点前
(1)棚正面に座って、茶碗を仮置き。
(2)座り火箸
(3)茶入と茶碗を置き合わせる。
(4)両手で棚の建水を取り、左手で左膝横(風炉先屏風にかからない)に置く。
(5)右手で蓋置を取り出し、左手に載せて、身体を居前に回る。
右手で蓋置を定所に置く。
(6)建水を進め、後は常の通り。
(7)茶巾を水指の蓋の上に載せる。
(8)柄杓立から 右手で柄杓を取り、左手に構えて、釜の蓋を取る。
(9)お湯を茶碗に入れて、釜の蓋を閉める。
(10)柄杓を右手で柄杓立に戻す。
(11)茶筅通しなど、後は 常の通り。

(12)お茶をはいたら、
右手で柄杓を取り、左手に構えて 釜の蓋を取り、お湯を適量茶碗に入れる。
(13)柄杓は釜の口に伏せて掛けておく。
(14)柄杓の柄は、炉縁の右から四分の一位を通る。
(15)お茶を点て、茶碗と出し帛紗を出す。
(16)正客に服加減を尋ねてから、柄杓を構えて、釜の蓋を閉める。
(17)柄杓を右手で柄杓立に戻し、右手で蓋置を取り、左手に載せて、身体を棚正面に回す。
(18)右手で蓋置を柄杓立の前に置く。
身体を棚正面に回らず、居前のままで 蓋置を上げ下げするやり方もある。
(19)中仕舞をし、中仕舞を解く。
通常 中仕舞では、建水に柄杓をたたみ 蓋置も置くが、
この点前では、柄杓は 柄杓立に戻し、蓋置は 柄杓立の前に置く。
(20)身体を棚正面に回し、右手で蓋置を取って、左手に載せて居前に戻り、蓋置は右手で定所に置く。
(21)柄杓立から右手で柄杓を取り、左手に構えて 釜の蓋を取る。
(22)柄杓を右手で釜の口に伏せて掛ける。
(23)茶巾を釜の蓋に置き、水指の蓋を取る。
右手 → 左手 → 右手
(24)後は 常の通り。
(25)茶入と茶碗を棚前中央に置き合わせた後、釜に水を二杓足し、湯返しをする。
(26)釜の蓋をして、柄杓は右手で 柄杓立に戻す。
(27)水指の蓋を閉める。
右手 → 左手 → 右手

(28)ご三器拝見の挨拶を受ける。
(29)蓋置を取り、左手に載せて身体を棚正面に回し、蓋置を右手で柄杓立の前に戻す。
(30)茶碗を仮置きしてから、右手で茶入を取り、拝見に出す。
(31)居前に戻り、茶杓 仕服を拝見に出す。
女子は、いちいち棚正面に回り茶杓 仕服を拝見に出す。
(32)身体を棚正面に回す。
(33)立ち火箸。
左手で火箸を取り、右手に持ち替えて、柄杓立に戻す。
(34)建水を持って退出。
(35)茶碗を取って退出。
(36)水指に水を加える。
(37)建水を飾る場合、
水屋で洗い拭き清めて、左手に持って、棚前中央に座る。
左膝横 少し膝より出して建水を置き、
右手で蓋置を取って 建水に入れ、
両手で建水を持って、柄杓立の前に戻す。
(38)再び出て、ご三器のおたずねに答えて、退出。

以上

下記も参照
2016年1月19日 「台子・長板 諸飾 炉 火箸・建水・蓋置の扱い等」

2026年1月13日 文言追加

2025年12月31日水曜日

炭台の炭点前の初め 火箸の扱い 炉

柄杓立がない場合
点前の始まりに、羽箒に並べて火箸を下ろすか否か。

炭台は炭斗に余裕がある為、
柄杓立がない場合には、
点前の始めに 火箸を下ろすか否か 2通りのやり方がある。

(1)炭斗と炉の間に、羽箒のみ下ろす。
火箸は炭斗に残し、畳に下ろさない。
特に邪魔にならないので、炭斗に残したままにしておく。

(2)いつもの炭点前の通り、炭斗と炉の間に、羽箒と火箸を下ろす。

「定本 茶の湯 表千家」而妙斎版では、
柄杓立がない場合には、下ろしてない写真を使ってある。
ただし、炭台から火箸は下ろさないとは書いてない。

しかし、
而妙斎宗匠・猶有斎宗匠のお考えは知らないが、
内弟子宗匠の間では、火箸を下ろさない方と下ろす方の両方ある様で、
自分の考え方で どちらでも良いと思われる。

但し、柄杓立がある場合には、羽箒に並べて火箸を置く。

平炭斗の場合も同様。

下記も参照
2025年12月17日 「炭台の炭点前、紙釜敷、大棚の炭点前関連テーマ」
2022年3月31日 「炭斗 羽箒 火箸 香合を下ろした後 鐶と枝炭 炉」
2015年1月7日 「炭台 炭点前 炉」

2025年12月17日水曜日

炭台の炭点前、紙釜敷、大棚の炭点前関連テーマ

炭台の炭点前、紙釜敷、大棚の炭点前、大棚の道具の扱い関連


平炭斗の点前は 炭台の点前と同じ。


(1)2022年3月31日

「炭斗  羽箒 火箸 香合を下ろした後  鐶と枝炭  炉 」


(2)2019年6月2日

「平炭斗  炭点前  炉 (2) 」

(3)2018年12月20日

「平炭斗  炭点前  炉 」


(4)2016年1月19日

「台子・長板  諸飾  炉  火箸・建水・蓋置の扱い等 」


(5)2016年1月11日

「炉  長板  諸飾  炭点前 」


(6)2016年1月11日

「大棚  初炭  羽箒・香合を飾る(飾らない) 」


(7)2015年1月7日

「炭台  炭点前  炉 」

 

(8)2015年1月7日

「炭台  炭その他の配置 」


(9)2014年12月30日

「紙釜敷  炉  風炉 」


以上

2025年10月31日金曜日

茶入 胴に花押 胴拭き

 茶入の胴に花押その他が直に漆書きしてあることがある。
その場合には、胴拭きをしなくても良い。

女子の場合も、同様に拭き下ろさなくても良い。
女子の胴拭きの位置は 胴の右横に決まっているので、
拭く位置に花押などなければ、拭き下ろせば良い。

四滴茶入 蓋を取る(閉める) 時期

最近(2025年) 四滴茶入の蓋を取る(閉める) 時期と茶入を回す時期の覚え方を知った。

「帽子を取って 家に入り、 外に出て 帽子をかぶる」

蓋を取ってから 茶入を回し、茶入を回してから 蓋をする。

下記も参照
2016年8月9日 「四滴茶入」
2024年10月5日 「四滴茶入 蓋 置く位置」

2025年9月2日火曜日

阿古陀茶器 濃茶に使う

阿古陀茶器を濃茶に使う

阿古陀茶器 濃茶の際、胴拭きはしない。 当然 女子も拭き下ろすことはない。 阿古陀茶器


表千家七代 如心斎が、鴻池家山中宗智の依頼で好んだ。 阿古陀瓜の形で、 胴は6つに分かれて(割れて) いる。 本体は桜の木、蓋は梅の木。 外は溜塗、内は黒塗。 仕服は如心玉金襴。
当初は薄茶器として使われたが、
後に 仕服をつけて濃茶にも使う様になった。

阿古陀瓜あこだうり

金冬瓜(金南瓜)きんとうが とも言う。

ウリ科の1年草でカボチャの仲間。 食用ではなく、橙色(又は黄色)の実を観賞用にする。

阿古陀は、兜かぶと〜 茶道具迄 色々に形が取り入れられている。


以上