煙草盆の火入に用いる炭は、
火入の寸法によるだろうが、普通の火入であれば、
風炉の丸ギッチョを半分に切って使えば宜しい。
炭は細いより、ある程度太い方が見栄えがよい。
火入に炭を入れる前に、火入を十分温めて、灰の湿気を取る事。
温め過ぎる事はない。
事前に十分におきた炭を火入に入れて、灰を乾かす。
毎日使っている火入であれば、それ程する必要がないかも知れないが、月に1~2回しか使わない様な火入の灰であれば、火入が炭の熱で熱くなって触れない位迄温めた方が良い。
火入に炭を入れる前に、灰を下から上まで火箸でよくかき混ぜ、温めた後にも、更によく灰をかき混ぜて、灰に十分に空気を含ませてから、用意の火を点けた炭を入れる。
炭は、下から火を点けた方が良い。
火入に炭を入れて、灰を押さえた後、炭の表面は未だ黒いが、下の方から赤い火が見えているのが、美しい。
火入に炭を入れて、灰を押さえた後、炭の表面は未だ黒いが、下の方から赤い火が見えているのが、美しい。
炭を切るノコギリの目は、出来るだけ細い物が良い。
私は、ステンレスの薄板を切るノコギリの刃を使っている。
普通のホームセンター等で売っている、幅1cm長さ26cm位の一般的な安い物で十分役目を果す。
今は刻み煙草を吸う人は殆どいないし、刻み煙草も一種類しか売っていないので、比較のしようもないが、
江戸時代には、高級な煙草もあれば、安物の煙草もあった。
安物の煙草は、火にキセルを押し付ける位にしないと、火が点かなかったが、
高級な煙草は、火の傍にキセルを近づけて吸ってやる位で、火が点いたらしい。
煙草が火を呼ぶと言ったそうだ。
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火入れ炭の火を点けた側を下にして入れた場合、必ず消えてしまうので、上向きに置く方が正しいのかなと思っていましたが「炭の表面は未だ黒いが、下の方から赤い火が見えているのが、美しい。」とうかがい、是非とも挑戦したいのですが、消えないコツというようなものは何かありますか?
返信削除火入れの様子を見るのは好きで、茶席ではじっくり拝見させて頂くこと多いのですが、このような美しい火入れ炭の状態をいまだに見たことがありません。やはり難しいことなのでしょうか。
おっしゃる様に煙草の炭は中々難しいですね。
削除火入に仕込んでしまうのが早すぎると、燃え尽きてしまうし、時間ぎりぎりを狙うと炭に火が付かなかったりして、なかなか大変ですよね。
火を点けている時、炭の上表面が黒くなく、炭全体に火が着いた状態にしておいても(ちょっと時間をかけすぎたかなと思う位にしておいても)、火入に炭を入れると炭の上の表面が冷めて、黒い状態になります。
少し慣れてくると、上表面ないし少し下まで炭が未だ黒い状態で火入に仕込んでも、例えば、寄付の煙草盆の火入で客到来から寄付から出られる時まで、十分奇麗な状態が続きます。
炭は自然な物ですから、10分で出来る等言えないので、時々炭の状態を見てやる必要があります。
茶事の時には、
以前は火鉢の良くおきている炭の上にのせて、火入炭に火を点けていましたが、これは丁度良く火が付く時間が読めずに、よく失敗していたので、
最近は、煙草の炭(ないし火鉢の炭と一緒に)だけに添加剤で火を点けています。
こちらの方が時間が読めますので、失敗しにくいです。
火入を十分に温めるのは当然です。
以上は茶事の時で、稽古の時は風炉(又は炉)の炭の横に火入の炭を置いて火を点けますので、茶事の時の様に奇麗には火は付きません。
我が家では、週に3日、月に3週の稽古をしますので、月に最低9回、年100回以上火入の炭を点けていますが、これでも上手く火が点かない時もありますから、上手に炭に火を点けるには、回数を多くするしかないのでしょう。
詳しく教えて下さってありがとうございます。
削除「月に最低9回、年に100回以上」とはとてつもない回数です・・・
普通の?お稽古の時にも火入れまでなさるのですね。
私はお茶会などの前に数回練習させて頂くだけです。
今月末にまたお茶会ありますので、今回お教え頂いたことを頭に入れて修行を積んで参ります。
まず火入れを十分に温めて、炭も全体が赤くなるまで熱して、それを火入れに入れたときに上面が冷めて黒くなる状態を目指してみます。
何だか楽しみです!
補足です。
削除「炭の表面は未だ黒く、下の赤い火が見える」は、部屋が明るすぎると見えませんので、茶事の様に少し薄暗い時の話しです。
5月15日の返信にあった「添加剤」は、「点火剤」の間違いでした。
よくわかりました。
削除ありがとうございました。
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