2020年3月22日日曜日

炭点前 火箸を左手(右手)に移す 炉 

炉 炭点前 枝炭を灰器に預けた後の火箸の扱い

「定本 茶の湯表千家」主婦の友社
千宗左(而妙斎)版 にも
千宗左(即中斎)版 にも
次にように記載されている。

14.火箸をとって畳について持ち直し、
炭斗の枝炭二本を同時にはさみ、
灰器の左側の縁にかけておく。
15.火箸をついて持ち、左手に移し、
右手で胴炭を素手でつかんで、
炉の中手前寄りに入れ、
16.左手の火箸を右手に移し、
一度炭斗中央に入れる。

ここには、点チェックミスがある。
15.火箸を「ついて」持ち、
左手に移し・・

右手に持っていた火箸は、
「ついて」左手に移さなくて良い。
つかずに、そのまま左手に移せば良い。

火箸は、炭斗から下ろして、
右手で握り直す時、畳に突いて握り直す。
また、その逆に、
握っていた火箸を炭斗に戻す時にも、
畳について握り直す。

右手から左手に(左手から右手に)移す時には、
畳に突く必要もないので、突かない。


以上

8 件のコメント:

  1. 定本の記載が間違っているのですか。つくのかどうか疑問でした。

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    1. 火箸を畳に突くのは、
      右手で握っている火箸を、
      同じ右手で握るのだけれど、握り方を変える為に、
      左手を添えて握り直すのではなく、
      左手を添える代りに、
      畳に突いて握り直しています。
      右手から左手に移すには、何も畳に突いてから移す必然性はないです。
      余分な事はしないのが表千家流ですから、不必要な事はしないのです。
      表千家の点前が自然に見える所以ですね。

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    2. 早速にご説明ありがとうございました。胴炭をついで、続いて右手に持って炭斗に戻す時もつかないのでしょうか。

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    3. 左手から右手に移すのは、
      その前の動作の右手から左手に移すのと全く同じ動作をしていますから、
      突く必要がない訳です。

      右手だけで左手を添えずに握り替える時、突きます。

      火箸を握り替えるには、右手だけでは出来ません。
      左手を添えてやらなければ握り替えられないけれど、
      左手を添える代わりに畳が左手の役割をしていると、
      考えたらどうでしょうか。
      実際に火箸を持って、試してみられたら宜しいですよ。

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    4. 「この時には突くのか?」の質問に、
      何故突くのかの理由を説明していますので、
      分かりにくかったでしょうか?
      分かって頂けましたよね?

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  2. 再度のご説明ありがとうございました。もう一つ枝炭についてご教示ください。灰器に仮置きした枝炭(2本取り)を炉に入れる時、1度、炭斗に戻してから挟みなおしてからつぐのでしょうか。灰器から直に炉に入れるように習ったのですが。よろしくお願いします。

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    1. 普通は灰器の上から直接炉に持って行きます。
      しかし、
      枝炭は自然の枝で形は様々ですし、灰器の形も色々ですし、2本枝と3本枝の重なり具合もありますので、
      火箸で掴みづらい時も出てきます。
      その様な時には、一度炭斗に預けて挟み直すこともあります。
      手をひねって挟む時に炭斗に預ける事が多いかも知れませんね。

      普通は灰器から直接炉に持って行くが、炭斗に一度預ける事もある、と言えるでしょう。

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  3. 早速のお返事ありがとうございます。分かりやすいご説明、納得いたしました。手をひねって挟さめるのなら直に炉に入れてもよいと、理解します。ありがとうがざいました。

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