2020年12月9日水曜日

抱清棚 初炭 羽箒の扱い

抱清棚


柄杓釘(竹釘)に羽箒を掛ける。 羽箒の下の畳の上に香合を置く。
中棚には濃茶入を飾る。
炭斗を運び出し、灰器も運び出す。
体を棚正面に回し、
右手で羽箒を取ってから、左手を使って持ち直して、右手で膝前に膝と平行に置く。

取り方は、
右手で羽箒の柄を取る。
羽箒の柄を取った右手の親指を下に向けて、柄を水平にする。
柄の下にある右手の親指と反対側に左手の親指が来る様に、左手の親指を上にして左手で柄を掴む。
次に、
左手の親指と右手の親指の両方が柄の同じ側をなるようにして、
右手で掴み直して、膝前に右手で膝に平行に羽箒を置く。

右手で香合を取り、左手で下から受けて持ち、
右手で羽箒を持って、炉正面に回り、
羽箒を炭斗と炉縁の間に置く。
左手の上から香合を右手で取り、炭斗正面の縁内に右手で置く。

女子は、羽箒と香合を別々に置く。
男子と同じ様にして、羽箒を右手で取り、左手で扱って、右手に持ち直して、
炉正面に回り、炭斗と炉縁の間に置く。
再び棚正面に向き直り、右手で香合を取って、左手に載せて炉正面に向き、
右手で縁内に置く。

後は、
常の通り、鐶・火箸を炭斗から下ろす。

参照
2016年3月5日「抱清棚


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2020年12月4日金曜日

椿 炉の花

椿 炉の花

椿は、通常 蕾を生ける。
開いた花は生けない。

理由は色々あるのだろう。

冬の寂しさを表現する。
開いた花は派手すぎて侘の気分に合わない。
更に、開いた椿の花は何時落ちるか分からない。

但し、
杓子定規に椿は蕾だと言って、蕾だけしか生けないのも、能がない。
七代如心斎も、四月の炉の花に赤の藪椿の開いた花を生けられたと
伝えられている。
四月ともなれば、茶室の外の野山は花の最盛期であるからだろう。

小間であれば、侘の花入に茶味豊かな花が合うが、
広間であれば、小間と同じ花入と花では、取り合わない事も多い。

花と花入の調和、
花入と茶室の取り合わせ、
花と茶室の調和、も大切である。

ふっくらとして形の良い蕾、
少しほころび始めた蕾、
葉の色や形が良いもの
が喜ばれる。

以上

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