2015年2月17日火曜日

茶事の杖

茶事の時、老齢になると腰掛に杖を出される事がある。

杖は、80歳から使う。

杖は、持っているだけで、杖にたよって歩くものではない。

杖には、利休形がある。


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青竹の蓋置、灰吹き 茶事

茶事の時、

青竹の蓋置は、濃茶のみに使う。
薄茶の時は、別の蓋置に替える。

青竹の灰吹きは、全部の煙草盆に使うのではなく、1本位にしておく。

下記も参照

2015年2月17日 「黒文字 青竹 保存方法
2015年5月27日 「竹蓋置
2021年6月19日 「竹の蓋置


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黒文字 青竹 保存方法

黒文字(生木の物で、皮と身の間が青々している物)、
青竹(両細箸、花入、蓋置、灰吹き等)を保存するには、

濡らして、ラップに包んで、冷凍庫に入れて保存する。
2ヶ月以上保つ。

使い終わったら、紫外線に当てないようにして、直ぐに冷凍庫に入れて保存する。

本当は、雪の中に突っ込んでおくのが一番良いそうである。

下記も参照

2015年2月17日 「青竹の蓋置、灰吹き 茶事
2015年5月27日 「竹蓋置



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懐石の箸など小物 寸法

膳の箸   杉 両細  8寸5分

焼物       青竹 両細  8寸5分
八寸       青竹 両細  8寸5分

炊合せ   白竹 両細  8寸5分
強肴       白竹 両細  8寸5分
ナマス   白竹 両細  8寸5分

酒盗       杉 矢筈      6寸

黒文字                      6寸

灰吹き(普通)      4寸5分
灰吹き(短い)      4寸

塵箸  青竹(白竹)1尺2寸

扇子(男女共)      6寸5分


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2015年2月12日木曜日

逆勝手 客 お茶の飲み方

逆勝手(亭主の左側に客が居る)の時の濃茶・薄茶の飲み方は、

右手で茶碗を取り、
軽くおし頂いてから、
時計と逆回りに二手で飲み口を回して、飲む。

逆勝手の時の飲み口は、左横にある。(本勝手と逆)

濃茶では、懐紙を使って、飲み口を右手で拭いて、
(薄茶では、右指先で拭いて)

時計回りに正面を戻す。

亭主に茶碗を返す時は、時計回りに回して、正面を亭主の方に向け直して、右手で返す。

茶碗の飲み口は、亭主が茶碗から湯や水を捨てる位置であるから、本勝手と逆勝手では、飲み口は逆になる。

表千家では、逆勝手は、小間に限ってある。
広間での逆勝手はない。


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2015年2月8日日曜日

会記 茶会記

会記とは、茶会(茶事)の道具などを書き記したもの

戦国時代〜安土桃山時代にかけての有名な茶会記には、

天王寺屋会記(堺の豪商 天王寺屋津田宗達・宗及・宗凡三代の自他会記)
松屋会記(奈良の漆問屋 松屋源三郎家松屋久政・久好・久重三代の自他会記)
宗湛日記(博多の豪商 神谷宗湛の自他会記)
今井宗久茶湯書抜(堺の豪商 今井宗久の自他会記)
利休百会記(利休最晩年の自会記)

等がある。

昔は、茶会の記録(他会記)は、客が帰宅後に覚えとして記したもの。
客組、茶室、道具、献立等の手控えなので、記入形式の定めはない。

大正の頃から、茶会記を亭主側で用意して、客に渡すようになった。
初めは、亭主が直接客に渡すのではなく、後刻客の手許に届けた。
その会記も亭主が書かずに、水屋詰めの道具屋等が亭主に代って書いていたので、会記の終りには「換記」等添え書きがしてあった。

第二次大戦の後から客数が非常に多くなったので、一枚の紙に道具組等を書いて、待合等に置いておくようになった。

現在では、会記を印刷して客に渡す迄になった。

現在の会記の書き方は、掛物から始まる。
道具屋は、「掛物」ではなく、「床」と書く事も多い。
途中の順序について、表千家では、「茶入(茶器)、茶碗、茶杓」の順に記すが、他流では、「茶入、茶杓、茶碗」の順に記すところもあるらしい。



2016-12-12 修正


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2015年2月6日金曜日

お茶と菓子

濃茶には、菓子は付かない。
薄茶には、菓子が付く。

茶事では、懐石の終わりに、菓子が出る。
菓子は、懐石(料理)の一部である。
濃茶を飲む為の菓子と言う訳ではない。

懐石の後、中立があり、後座入りの前に蹲踞で口をすすぐので菓子の味は残らない。
その後、席入して濃茶を頂く。
濃茶の味をハッキリ味合う為である。

薄茶には、菓子が付く。
菓子を食べてから、薄茶を頂く。
薄茶の菓子には、淡白な干菓子があう。

尚、茶事の案内で、「お茶」と言えば、濃茶を指す。
薄茶は、「薄茶」と記す。


下記も参照
2015年4月1日 「菓子と黒文字 茶事
2014年10月21日 「稽古 煙草盆と菓子器の運びだし お辞儀
2014年10月13日 「菓子器と蓋 扱い
2014年10月13日 「菓子を頂く時の懐紙の使い方



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2015年2月2日月曜日

濃茶 亭主相伴 一客一亭 茶事

一客一亭は、独客とも言う。

私は独客の茶事をした事がないので詳しい事は分からないが、
独客の場合、亭主は客を寂しくしないように、相手をし、相伴しなければならないそうである。

懐石にしろ濃茶にしろ、亭主は相伴することになる。

濃茶の相伴の一例を下記に記すが、これには決まったやり方がある訳ではなく、亭主の裁量による所が大きい。

炉の濃茶相伴

茶杓を取り、客の濃茶を茶碗に掃いてから、「お相伴します」と断わって、更に一人分の濃茶を掃く。

又は、茶杓を取り上げる時に、「お相伴します」と断わって、二人分の濃茶を茶碗に掃く。

通常通り、濃茶を立て、帛紗を添えて、定所に出す。

客は、それを取り、膝前に帛紗と共に置いて、「お先に頂きます」等の挨拶。

客が一口飲んだ所で、亭主は服加減を尋ねる。

亭主は、中仕舞。

膝を繰って、客付正面に身体を動かす。
(風炉の場合は、客付き斜めに)

客は、一人分を飲み、茶碗と帛紗を亭主に返す。

客の茶碗と帛紗の返し方には、二通りある。

(上座床として説明する)
客から見て、帛紗を茶碗の右側に置く、又は
帛紗を茶碗の左側に置く、の二通り。
二通り共、帛紗の折り目は通常通りで、亭主側と左側になる。

帛紗を茶碗の右側に置く場合は、
亭主がお茶を飲む時は、亭主も客であると見なしている。
客がお茶を飲む時は、帛紗は茶碗の下座側(左側)にある。
よって、亭主がお茶を飲む時も、亭主から見て、帛紗を茶碗の左側になる様に出している。(客から見て右側)

帛紗を茶碗の左側に置く場合は、
通常亭主に茶碗を返す通りに、置いている。いつもの通り。

亭主は、先ず帛紗を懐に入れ、茶碗を膝前に取る。

「お相伴します」等の挨拶の後、通常通り濃茶を頂く。

茶碗の正面は自分側にあるので、普通通りに飲み口を回す。(時計回り)
但し、一手で回す。

飲み終わったら、懐紙で飲み口を拭く。

亭主が飲み口を拭き、その懐紙を右袖に始末している頃、
客は、茶碗と帛紗の拝見を乞う。

亭主は、茶碗の正面を一手で元に戻し、更に二手で正面を客の方に向けて、茶碗を定所に出す。
帛紗を懐から出し、常の通りに茶碗に添える。

亭主が茶碗と帛紗を拝見に出した所で、そこに置いたままで、
客は、お茶銘等を尋ねる。

客は茶碗と帛紗を自席に引き、拝見する。

亭主は、中仕舞を解く。

後は通常通り。

客から返された出し帛紗を、亭主が取る時には、
親指が帛紗の上になる様にして取る。
その親指のまま、親指を身体の外側にして、帛紗を懐に入れる。
懐の中の帛紗の折り目は、下と外になる。

女子は、取った帛紗を左手で一度あしらって、右手の親指が帛紗の下になる様に握り直し、親指を身体の内側にして、帛紗を懐に入れる。
懐の中の帛紗の折り目は、下と外になる。

その帛紗を再び出す時は、
親指が身体の内側になる様にして、帛紗を取り、(取る指の形は通常通り)
右手の親指が、左手のひらに付く様に手を合せて、
左手のひらの上で、親指を上にして右手で帛紗を回してやると、いつもの様に帛紗を出す事が出来る。


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