台子(又は 長板)一つ置き 及び 大板の時の柄杓・蓋置の扱い
台子または長板の一つ置きの場合
(始まり)
左手に柄杓を構え、
(始まり)
左手に柄杓を構え、
右手で蓋置(親指は蓋置正面)を、正面右向きにして風炉の左側手前(地板の上)に置く。
柄杓を右手に持ち直し、蓋置に真横(地板の上)に引く。
柄杓を右手に持ち直し、蓋置に真横(地板の上)に引く。
女子は、
柄杓を左手で取って、右手で蓋置に真横に引く。
台子(又は長板)の場合、
柄杓の節は、風炉の中央辺りに来る。
(終り)
水指の蓋を閉めた後、
拝見があっても、なくても、
湯返しをした柄杓・蓋置を先ず飾る。
先ず、右手で柄杓を取り、構える様に左手に持ち替え、右手で左手の少し上(節の少し上)を持ち、左手を柄杓の切り止め近くに下げて(横からではなく、上から持つ)、
左手で柄杓を地板の上、左側に、柄杓の合を仰向けにして縦に置く。
柄杓の柄の先は地板から少し手前(五分ばかり)に出る。
その後、蓋置を右手に取って、左手の上で正面を前になる様に持ち替えて、
柄杓の右側に置く。
柄杓の柄から蓋置一つ弱位見計らって離す。
蓋置の向う三分の一位が柄杓の節となる。
大板の場合
(始まり)
左手に柄杓を構え、
右手で蓋置(親指は蓋置正面)を、正面右向きにして大板左端に置く。
柄杓を右手に持ち直し、蓋置に真横に引く。
女子は、
柄杓を建水に戻し、右手に持った蓋置を左手の上で正面を直し、右手で大板左端に置く。
柄杓を左手で取って、右手で蓋置に真横に引く。
大板の場合は、
柄杓を蓋置に引くと、左右が柄杓ギリギリの幅であるので、柄杓の節は風炉中央辺りには来ない。少し右になる。
柄杓の節は、合を含めた柄杓全体の中央にはなく、合を除いた柄の中央あたりにあるからである。
(終り)
水指の蓋を閉めた後、拝見の有無にかかわらず、
先ず、湯返しをした柄杓を右手に取り、左手に構えて、
右手で蓋置を持ち(親指は蓋置の左横)、右を向いている正面を前に向く様にして、
風炉の左の空きの右側、少し奥に置き直す。
左手に持った柄杓は、台子の場合と同じ手つきをして、
左手で柄杓を大板の上、蓋置の左側に、柄杓の合を仰向けにして縦に置く。
柄杓の柄の先が、大板より少し手前(五分ばかり)に出る。
蓋置の向う三分の一位が柄杓の節になるが、風炉が大きい場合は、その限りではない。
通常、棚などに柄杓・蓋置を飾り残す時は、先ず柄杓を飾り、その後蓋置を置くが、
大板の場合、蓋置が邪魔になって柄杓を飾れないので、柄杓を構えながら、蓋置を置く事になる。
大板で柄杓・蓋置を飾った状態から点前を始める時も、柄杓を左手に構えながら、蓋置を置き直す事になる。
下記も参照
2016年5月11日 「風炉 大棚 長板」
2016年1月11日 「柄杓を構える 左手 握り方」
2015年10月18日 「風炉一つ置 茶器仮置き」
2015年10月6日 「柄杓・蓋置 飾り残し」
2015年10月1日 「風炉 大板(4)飾り残し柄杓を使う」
2015年10月1日 「風炉 大板(3)点前の終わり」
2015年10月1日 「風炉 大板(2)点前の始め」
2015年10月1日 「風炉 大板(1)」
2014年11月23日 「竹台子 一つ飾り」
2014年10月21日 「柄杓と蓋置 扱い」
2017-10-26 修正
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いつもわかりやすく丁寧な内容で、勉強させていただいております。
返信削除教えていただきたいのですが。
風炉の時期の小間の初炭点前の時ですが、袋釘に羽根を掛けてある場合
右手で羽根を取るのでしょうか?
その場合の取り方もお願いします。
ご覧頂き有難うございます。
削除中柱のある小間を持っていませんので、「よく分かりません」が答えになります。
しかしながら、自分なりにどうするだろうかと考えてみました。その様なやり方ですので、いい加減なものと思って下さい。
右手で取るか、左手で取るかのご質問への回答は、
表千家では不自然さを嫌いますので、「羽箒は左手で取る」だと思います。
右手では取りにくいからです。
2017年1月10日「小間 台目切 初炭点前 羽箒・香合」も参考に見て頂いたらどうだろうかと思います。
風炉で、中柱のある小間や台目棚での初炭で、
羽箒を台目柱に掛けている場合に、羽箒と香合を取るには、
男子であれば、
炭斗を持って出て、右に寄って炭斗を置き、
そのまま、左手で羽箒を取り、右手で膝前に置いて、更に右手で棚の香合を取り、左手に持たせ、右手で膝前の羽箒を取って、風炉の前に移動し、羽箒と香合をいつもの所に置く。
と思います。
女子であれば、三通りあると思います。
(1)炭斗を置く。左手で羽箒を取って右手に持たせ、風炉の前に移動して、羽箒を炭斗横に置く。
さらに、風炉正面のまま、棚に斜めに向かって、右手で香合を取り、左手に持たせて風炉正面に向き、香合を置く。
(2)羽箒を置いた後、斜めに棚に向かわず、炭斗正面まで移動し、棚から右手で香合を取って、左手に持たせて、風炉正面に移動し、香合を置く。
(3)炭斗を置いたら、すぐに風炉正面に移動する。
風炉正面のまま、斜めを向いて、羽箒を左手で取り、右手に持たせて、風炉正面に向き直り、羽箒を置く。
更にもう一度 斜めを向いて、右手で香合を取り、左手に載せて、風炉正面に向き直り、右手で香合を置く。
(1)(2)(3)でしたら、(1)の方が良さそうですけれど。
何しろ、風炉正面に坐ったままでは、中柱や棚までは手が届かないだろうと思って、斜めに向いたり移動したりしました。
びんちゃん様は、普段どうされていますか?
教えて頂けたら有り難いと思います。
2017年7月23日「干菓子 季節に合わせた銘」に頂いているコメントは、
削除同様の物ですので、頂いたコメントも含めて返信も削除します。
お返事、有り難うございます。習いに行っている先生のところには、小間がありませんので、台目棚での稽古をしています。先生は炉の場合は、左で取り右手に持たせて炉の方に向かい右手でおき、風炉の場合は釘に掛けてある羽根を右手でとり、左で持ち替えして右手で炭取りの横に置くと教えましたが、はっきりと自信が無いようでした。色々私もやってみましたが
返信削除左で取って右手で置く方が自然だと思いました。右手で羽根の根元を取ってひっくり返すように左手で受けるのは不自然な気がして、仙谷さんに伺いました。やはり、表千家は自然に、手なりっていいますよね。