手紙などの名宛人、差出人の名前をどう書くか、最近思う事があり、
一番無難で、悪感情を持たれない書き方について、現時点の私の書き様を記してみた。
「宛名にも自分の名前にも、『姓名』を書く」 である。
世間の人は様々で、平等が一番と考えている人もいれば、昔風の考えの人もいるので、
特に礼状を書く場合には、
自分の感謝の気持ちが打ち消されてしまわない書き方にした方が無難だと思う。
手紙の書き方の本や辞典類に色々書いてあるが、本を頭から信用しない様にしたい。
岩波書店の「広辞苑」等に書いてある事柄を絶対に正しい等思っていると、
大恥をかくことがあるので、間違っていることも書いてあると思っておいた方が良い。
夏目漱石が東京帝大の講師だった頃からの門下生に対して、手紙の末尾の書き方を教えた手紙があるそうで、
それには、
名宛人が尊敬する人の場合は、「姓のみ」又は「号」を書く。
自分は、「名だけ」書く。
差出人が自分の「号」を書くのは失礼になる。
と書かれている。
相手が恩師・師匠の場合は、「先生」と必ず書く。
私は師に対して「様」と書いた為、師から「師匠に向かって「様」と書いて手紙を出す馬鹿がいる」とこっぴどく叱られたことがあり、以降「先生」としか書いたことがない。
明治大正の世とは変わって、現在は宛名や呼び名に対する感覚が違って来ており、相手の「姓」だけ書くのは略式の様な感覚になっているので、
尊敬する人に対しても同等の人に対しても「姓名」を書いた方が無難になっている。
自分の名前も、現在では「名だけ」では略式の様な感覚になっているので、「姓名」を書いた方が良い。
昔風の、尊敬する人には「姓のみ」書く、
現在の感覚の、「姓」だけでは略式に感じる、
ことの両方から、
自分の名前を「姓のみ」書くのは、横柄な奴だと思われる可能性がある事を知っておく必要がある。
昔風の考え方の人にとっては、
自分の「姓のみ」書くは、自分は尊敬されるべき人間だと表現している様に感じると言うことです。
以上は、礼状や目上の方などに宛てる時の書き方であり、
同等の人や家族、親しい人に宛てる場合には、自分の好きにすれば良いだろう。
自分の「姓のみ」書くも、親しい関係の人との間では全く問題ないと私は思います。
下記も参照
2015年1月14日 「茶事 案内状 返書 前礼 礼状」
2019年2月14日 「茶事 案内、前礼、礼状の実際」
2017-1-17 修正
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2017年1月12日木曜日
2017年1月10日火曜日
小間 台目切 初炭点前 羽箒・香合
炉 初炭
炭点前の順序は、広間四畳半切 大棚(長板)とおおよそ同じ。
隅棚や釣棚がある場合には、初座には棚に羽箒・香合を飾る。
中柱には、普通袋釘を打ってあるので、袋釘がある場合は、羽箒を袋釘に掛ける。
釣棚の下段中央に香合を飾る。
炭斗、灰器を持って出て、置き付ける。
中柱がない場合、
又、棚に向き直って、香合を取り、左手に持たせ、炉に廻って香合を置く。
羽箒は、最初は炭斗と炉縁の間の炉に近く置き、羽箒を使った後は香合の右に縦に置く。
炭点前の順序は、広間四畳半切 大棚(長板)とおおよそ同じ。
隅棚や釣棚がある場合には、初座には棚に羽箒・香合を飾る。
中柱には、普通袋釘を打ってあるので、袋釘がある場合は、羽箒を袋釘に掛ける。
釣棚の下段中央に香合を飾る。
炭斗、灰器を持って出て、置き付ける。
中柱がない場合、
棚の方に向かい、右手で羽箒を取り、左手であしらって、膝前に置く。
次に香合を右手で取って、左手に持たせ、
右手に羽箒を取って、炉に向き直り、羽箒を置き、
右手に羽箒を取って、炉に向き直り、羽箒を置き、
次に左手の香合も右手に取って置く。
女子は別々に置く。
棚に向かって、右手で羽箒を取って、左手であしらい、
女子は別々に置く。
棚に向かって、右手で羽箒を取って、左手であしらい、
右手に取り直して、右手に持たせ、炉に廻って羽箒を置く。
又、棚に向き直って、香合を取り、左手に持たせ、炉に廻って香合を置く。
羽箒は、最初は炭斗と炉縁の間の炉に近く置き、羽箒を使った後は香合の右に縦に置く。
香合は、炭斗正面の縁内に置く。
羽箒・香合を置き付けてから、釜鐶・火箸を炭斗から下ろす。
釜鐶は、炭斗手前の縁外に置く。
火箸は、炭斗と羽箒の間に置く。
炉縁→羽箒→火箸→炭斗と並ぶ。
中柱に袋釘がある場合、
羽箒・香合を置き付けてから、釜鐶・火箸を炭斗から下ろす。
釜鐶は、炭斗手前の縁外に置く。
火箸は、炭斗と羽箒の間に置く。
炉縁→羽箒→火箸→炭斗と並ぶ。
中柱に袋釘がある場合、
中柱の方に向き、左手で羽箒を取り、右手で膝前に置いてから、
次に香合を右手で取って、左手に持たせ、
右手に羽箒を持って、炉に向き直り、羽箒を置き、香合も右手に取って置く。
女子は別々に取って置く。
袋釘に掛けた羽箒を左手で取るについて、文字だけ見ると、右手の方が取り易そうに感じるが、
実際自分で羽箒を取ってみると、右手では非常に取りにくい、左手の方が取り易い。
次に香合を右手で取って、左手に持たせ、
右手に羽箒を持って、炉に向き直り、羽箒を置き、香合も右手に取って置く。
女子は別々に取って置く。
袋釘に掛けた羽箒を左手で取るについて、文字だけ見ると、右手の方が取り易そうに感じるが、
実際自分で羽箒を取ってみると、右手では非常に取りにくい、左手の方が取り易い。
下記も参照
2020年12月9日 「抱清棚 初炭 羽箒の扱い」
2020年12月9日 「抱清棚 初炭 羽箒の扱い」
2016年1月11日 「炉 長板 諸飾り 炭点前」
2015年1月7日 「炭台 炭点前 炉」
2014年11月13日 「羽箒 羽根 炭点前」
2014年12月2日「羽箒と香合 炉 初炭 台目柱」は、この項に統合して、削除した。
2017-01-10 修正
2017-10-26 修正
2020-12-9 修正
2015年1月7日 「炭台 炭点前 炉」
2014年11月13日 「羽箒 羽根 炭点前」
2014年12月2日「羽箒と香合 炉 初炭 台目柱」は、この項に統合して、削除した。
2017-01-10 修正
2017-10-26 修正
2020-12-9 修正
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隅炉 炭点前 拝見
隅炉を持っていないので、点前について私は殆ど知識がない。
風炉の本勝手とほぼ同じにすれば良いと思う。
客になる事はあると思うので、
その場合の留意点だけ書いておく。
隅炉の炭点前では、
客は炉の近くに寄って拝見することは出来ない。
正客は、炭点前の終わりに香合の拝見を請うた時、炭の拝見も請う。
亭主が、灰器を持って退出し、茶道口に控えるので、
客は、正客から順に炉の近くに拝見に出て、自席に戻る。
亭主は、再び席に出て釜を掛ける。
後は同じ。
表千家にはない風炉の炭拝見と同じ。
下記も参照
2015年10月19日 「茶事 炭拝見 風炉」
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風炉の本勝手とほぼ同じにすれば良いと思う。
客になる事はあると思うので、
その場合の留意点だけ書いておく。
隅炉の炭点前では、
客は炉の近くに寄って拝見することは出来ない。
正客は、炭点前の終わりに香合の拝見を請うた時、炭の拝見も請う。
亭主が、灰器を持って退出し、茶道口に控えるので、
客は、正客から順に炉の近くに拝見に出て、自席に戻る。
亭主は、再び席に出て釜を掛ける。
後は同じ。
表千家にはない風炉の炭拝見と同じ。
下記も参照
2015年10月19日 「茶事 炭拝見 風炉」
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