2015年6月5日金曜日

桑小卓 風炉 平建水

風炉の時期、桑の小卓を使うことがある。

何となく涼しげに見えるので、6月7月に用いられることが多い。

桑小卓は、
裏千家初代 仙叟宗室の好みと伝えるが、
誰の好みでもない香炉卓であったとも伝える。
表千家七代 如心斎がお茶の棚として好んだ。

小卓には、
桐木地 ・・ 十代 吸江斎好み
青漆爪紅 ・・ 十二代 惺斎好み
春慶塗 ・・ 十二代 惺斎好み
柳木地 ・・ 余り知られていないが、十二代 惺斎好み

平建水とサザエの蓋置を使うことも多い。
平建水・サザエの蓋置を使わなければならない決まりはない。

普通の建水で構わない。

平建水について、

唐金の平建水は、七代 如心斎好み。

楽十二代弘入作黄釉の平建水は、十二代 惺斎好み。
青漆爪紅小卓の為に同じく好んである。




桑は、工芸用木材としては最高級品だそうだ。黄色がかった木目が美しい堅い材質で、江戸時代には老人用の高級杖としても使われた。

普通品の桑小卓に使われている木材は、キハダ(黄檗)である。
桑に似せた色を付けて使われている。残念ながら我が家の桑小卓もキハダ製である。キハダは桑に比べると大変柔らかい材質である。
キハダは、女桑(メクワ)と呼ばれて本桑(山桑、地桑、男桑)と区別されている。

参照
2016年6月2日 「桑小卓 柄杓・蓋置 建水・蓋置」 
2021年5月2日「七種蓋置



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