茶筅通しを水でする 猛暑
昔の茶書にあるとの事。
(堀内兼中斎宗完、昭和60年7月)
猛暑の時には、
始まりの茶筅通しの時、お湯でなく、茶碗を水でゆすぐ事がある。
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明治時代以前には、
現代の様な冷蔵技術がないので、
家の中などの涼しい場所で 茶壺に入れたお茶(碾茶てんちゃ) を保存していた。
夏最盛期以降の風炉のお茶は、去年の新茶が経験している2度目の夏であり、
現代人が飲んだ事もないような 緑色が抜けた 古いお茶になっている為、
古茶の臭みを取り去る工夫が必要であった。
風炉の絞り茶巾の場合に、 茶巾を絞り直している間、 茶碗をしばらく冷やしておく。
のと同じ様に、 抹茶に熱いお湯を直に入れて点てずに、 お湯を少し冷やす工夫の一環かも知れない。
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風炉の名残のお茶を不味く飲まない工夫として、 昔の人は、
1.お茶を少なめに入れる
2.お湯を多目に入れる
3.長い時間かき混ぜて、お茶の臭みを飛ばす
等を行って、 出来るだけ不味くないお茶を飲むようにしていた。
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