薄茶 広間で棚物を使う場合 点前の終わりの飾り方
まだお茶を点てない前の棚の飾り方を「初飾」と言う。
「初飾」から点前を始め、点前が終わった後には「初飾」を少し変えて、柄杓・蓋置を飾った「二飾」で終わる。
「二飾」を少し変えた飾り方で終わる事が出来る場合は、それを「三飾」と言う。
更に、茶碗を茶器と並べて飾る場合もある。それを「総飾」と言う。
「総飾」の場合に茶碗と茶器を並べずに別々に飾る場合もあり、それを「割飾」と言う。
稽古では、「初飾」から始め、「二飾」で終わる。
「二飾」から始めると、「初飾」に戻って終わるのではなく、再度「二飾」ないし「三飾」で終わる。
「三飾」から始めると、「二飾」で終わる。
稽古で、「総飾」から始めた場合は、「二飾」ないし「三飾」で終わる。
「総飾」ないし「割飾」をいつするかについては、稽古であればいつしても良いことだが、
茶碗にも茶巾にもお茶の汚れは付いたままなので、茶事などの客の前では殆どすることはないだろう。
矢張り、点前に使った茶碗は水屋に下げるべきだと思う。
二服ないし三服点てた位の時には「総飾」「割飾」をしても良いだろうが、
それより多くお茶を点てた場合は、茶碗は飾り残さない方が良いだろう。
亭主が「総飾」「割飾」をした時には、客は両器の拝見は遠慮する。
私は、稽古でも総飾、割飾はしていない。
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