椿 炉の花
椿は、通常 蕾を生ける。
開いた花は生けない。
理由は色々あるのだろう。
冬の寂しさを表現する。
開いた花は派手すぎて侘の気分に合わない。
更に、開いた椿の花は何時落ちるか分からない。
但し、
杓子定規に椿は蕾だと言って、蕾だけしか生けないのも、能がない。
七代如心斎も、四月の炉の花に赤の藪椿の開いた花を生けられたと
伝えられている。
四月ともなれば、茶室の外の野山は花の最盛期であるからだろう。
小間であれば、侘の花入に茶味豊かな花が合うが、
広間であれば、小間と同じ花入と花では、取り合わない事も多い。
花と花入の調和、
花入と茶室の取り合わせ、
花と茶室の調和、も大切である。
ふっくらとして形の良い蕾、
少しほころび始めた蕾、
葉の色や形が良いもの
が喜ばれる。
以上
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