風炉 炭斗を動かす
持ち出して置き付けた位置から炭斗を動かすのは、
「棚なし」の炭点前
風炉の右の空き中央に炭斗を置き、その位置のまま羽箒・火箸、香合を下ろす。
炭斗と風炉の間に羽箒・火箸を置く空きがあるから、炭斗を動かさない。
風炉を掃いた羽箒は、炭斗と釜の間に斜めに置く。
下火を直した火箸を左手に持たせ、右手で炭斗の左縁を持って、畳の上を引きずりながら、
炭斗を左に寄せる。
女子は、火箸を炭斗の胴炭の左横に入れ、両手で炭斗を左に寄せる。
胴炭から始め、炭をつぎ終わったら、火箸を炭斗中央に入れ、両手で炭斗を元の場所に戻す。
「大板」 ・・・棚なしの炭点前とほぼ同じ。
風炉の右横の空き中央に炭斗を置き、その位置のまま羽箒・火箸、香合を下ろす。
炭斗が大きくて下しにくい場合は、炭斗を右に動かしてもよい。
「小棚」
炭斗を持ち出し、棚前に置き、身体を風炉正面に移してから、両手で炭斗を少し右横に動かす。
膝の右横を空けて羽箒・火箸を置き易くする為である。
風炉を掃いた羽箒は、炭斗と釜の間に斜めに置く。
下火を直した火箸を左手に持たせ、右手で炭斗の左縁を持って、畳の上を引きずりながら、
炭斗を左に寄せる。
女子は、火箸を炭斗の胴炭の左横に入れ、両手で炭斗を左に寄せる。
胴炭から始め、炭をつぎ終わったら、火箸を炭斗中央に入れ、
両手で炭斗を右に寄せた位置まで戻して、
羽箒で掃いた後、香をたく。
釜を風炉に掛けたら、釜敷・鐶、羽箒を炭斗に戻し、炭斗を初めの運び出した位置に戻す。
「中置」 ・・・小棚の炭点前とほぼ同じ。
炭斗は、風炉の小板(敷瓦)より手前の右寄りに置く。
身体を風炉正面に移したら、直ぐに両手で炭斗を右に動かす。
羽箒、香合は炭斗から下すが、火箸は下ろさない。
中置の為、身体は畳の左右中央に座っているので、膝と炭斗の間の空きが少ないからである。
「大棚」 ・・・小棚の炭点前とほぼ同じ。
炭斗を持ち出し、水指前に置き、身体を風炉正面に移してから、両手で炭斗を少し右横に動かす。
羽箒・火箸、香合を炭斗から下す。
柄杓立がある場合は、柄杓立てから火箸を取り、羽箒の左横に並べて置く。
風炉を掃いた羽箒は、炭斗と釜の間に斜めに置く。
柄杓立がある場合、
釜を風炉に掛けたら、釜敷・鐶を炭斗に戻す。
羽箒を取って釜の蓋を掃き、炭斗の上に戻す。
炭斗の火箸を取って、炭斗の上で火箸の先を羽箒で払い、柄杓立に戻す。
炭斗を初めの運び出した位置に戻した後、身体を炭斗の前に移して、炭斗を持って水屋に下がる。
炭斗を運び出した位置に戻してから、火箸の先を羽箒で払う方法もある。
炭斗を初めの運び出した位置に戻した後、炭斗の火箸を取って、炭斗の上で火箸の先を羽箒で払い、柄杓立に戻す。
身体を炭斗の前に移して、炭斗を持って水屋に下がる。
火箸の払い方は、2016年1月11日「
炉 長板 諸飾り 炭点前」を参照のこと。
「竹台子一ツ飾り」 ・・・中置の炭点前とほぼ同じ。
炭斗は、棚前右寄りに置く。
身体を風炉正面に移したら、直ぐに両手で炭斗を右に動かす。
羽箒、香合は炭斗から下すが、火箸は下ろさない。
羽箒は、炭斗と釜の間に斜めに置く。
2021-7-13 加筆
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