組合点は、建水に由緒がある場合に、それをあらかじめ点前座に飾って濃茶を点てる点前。
拝領物、名物等の建水を重んじて扱う時に行われる。
千家四代 江岑が紀州徳川家初代頼宣 南龍公より南蛮瓶蓋(なんばんかめぶた)の建水を拝領して、その建水を点前座に飾ったのが、「組合点」の始まり。
建水を重んじる点前であるので、木地曲げの建水を使うことはない。
建水は点前座に飾るものではないので、
あらかじめ建水を点前座に飾る為には、
通常建水より前に運び出す(もしくは飾っておく)道具を全て前もって飾っておく。
よって組合点では、建水以外に、
茶入、茶碗、水指、茶杓、茶筅・茶巾、柄杓・蓋置も飾っておく。
亭主は、出帛紗のみを懐中して席に入る事になる。
通常、広間の場合、棚を用いて、柄杓・蓋置は棚に飾る。
小間の場合に、
釣り棚(隅棚)、柄杓釘、道庫がある場合には、それに柄杓・蓋置を飾る。
無い場合には、膝前少し先の勝手付きに蓋置を置き、それに柄杓を縦に引いておく。
炉の場合、
組合点では膝前に少し余裕を持って座るが、
それでも建水が大きくて、膝前に置くには余裕がない時には、
膝前少し左に、建水(茶碗・茶入も入れたまま)を置き、茶碗・茶入を膝前に取る。
七代 如心斎(1700年前半の家元)の頃までは「組合手前」、
八代 啐啄斎(1700年後半の家元)頃から「組合点」と言ったらしい。
このページ最下部の「ホーム」をクリックすると、私のブログのホームに飛びます。
四方棚で組合点をする場合の飾りつけですが、天板に柄杓と棗をトの字に置いて、地板に蓋置でよろしいでしょうか。
返信削除それとも上記の小間の場合に準じて「膝前少し先の勝手付きに蓋置を置き、それに柄杓を縦に引いておく。」ということが広間でも可能でしょうか?
おっしゃる通り、棗を天板中央に、柄杓を天板左側に縦に、蓋置を地板左手前の柄杓の柄の下辺りに置いた方が宜しいと思います。
削除小間の場合「膝前少し先に蓋置・・」は吊り棚や道庫がない場合ですから、これを広間に持ち込まない方が良いのではないかと思います。
よくわかりました。
返信削除小間で吊り棚や道庫がない場合の柄杓蓋置の置き方は今回たいへん勉強になりました。
ありがとうございました。