2015年5月9日土曜日

濃茶の点て方 濃さ

濃茶を点てる

濃茶は、ねらない。
茶筅は振って点てる。

古い書物には、「ねる」とは出ていない。
「振る」と出ている。

振って点てると、味が良くなる。

私は現在は、一人前、濃茶3.0~3.6g、お湯40cc~50cc前後が丁度良い位の濃さになると思っている。

「ねる」と表現出来る濃さでは、お湯が足りないと思う。
サラッと濃茶を点てたい。 

茶筅の握り方は、薄茶の場合と同じ。
(「薄茶を点てる。茶筅の使い方」を参照)

濃茶は、2度に分けてお湯を注ぐが、
最初のお湯を入れたら、よくお茶とお湯を馴染ませる。
よくお茶をお湯に溶かす。
茶筅は少しゆっくり目に振る。
横に動かしたり、丸く回したりする。

2度目のお湯では、矢張りお茶をお湯に溶かすが、
同時に茶筅に付いた濃茶を洗う事も行う。
茶筅を洗う時には、少し早めに茶筅を振る。横に振る。

濃茶の濃さは、
飲み終わった後、お湯を入れて建水に捨てたら流れてしまう位の濃さ。

お茶を当てる茶カフキで、茶碗を一度しかゆすがないのを見ても分かる。
茶碗に濃茶がべったり付いて一度ゆすいだ位では取れないのでは、茶カフキは出来ない。

この場合の、「お茶をお湯に溶かす」 は、塩をお湯に溶かす様に物理的に溶かすのではなく、
お茶がお湯の中でダマにならない様に均一にすると言う事。


下記も参照

2015年5月2日 「濃茶 濃さ 元伯宗旦
2015年5月9日 「茶筅の使い方、握り方 薄茶を点てる
2015年5月9日 「薄茶の点て方 お茶の量 お湯の量
2015年6月26日 「薄茶をすくう ガケ 茶器

2021-1-17 修正(お茶の量を修正)
2021-1-31 お茶ちゃとお湯の量を修正


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