2014年10月28日火曜日

炉 五徳の爪の向き

炉 五徳の爪の向きは、炉の切り方によって異なる


向切、隅炉 ・・ 一本の爪を向こう側に、手前に二本の爪

四畳半切、台目切 ・・ 一本の爪を床付きとする。一本爪は横側に収める。




表千家 不審菴・残月亭・九畳敷の古図面(如心斎の頃)





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3 件のコメント:

  1. いつもブログを楽しみに拝読させて頂いております。
    先日、我が家には広間しか無いため台目棚にて小間の雰囲気で茶事を致しました。床の間の位置は点前座と平行正面です。上の図ですと90度右に回転した所です。
    上座床なので五徳の床爪を左横にしました所、小間の所作では、床爪の位置が違うとのご指摘を受けました。私の考えでは、四畳半切りの場合、上座床なら床爪左、下座床なら床爪右横という認識でした。
    どの様に解釈すればよいでしょうか?また、床爪は床の方へ向けると言う方がおります。斜めにすると言うのです。上座床と下座床に単純に分けて考えて良いのでは?と思うのですが?また上座床と下座床の境は炉縁下座の延長線と認識していました。どの様に考えたら宜しいですか?
    お時間あれば、ご回答願います。



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    1. 返事が遅くなって申し訳ありません。
      私の考えでは、お茶好き様の五徳の置き方で宜しいと思います。

      「小間の所作では床爪の位置が違う」との意見は、私には理解出来ません。

      表千家では、「主になる爪は床の方を向ける」が原則です。
      これは上座床(点前座の左手に床がある)ないし下座床(点前座の右手に床がある)の場合であって、点前座に平行に床がある場合は、五徳の爪はその通りになっていません。
      表千家では、点前座に平行の床が、点前座に対してどこにあるかによって決めてあるようです。

      七代如心斎の頃描かれた表千家の茶室及び露地の全体図の図面を、少なくとも描かれてから50~60年以内に写されたと言われている図面の写真が載っている本を持っていますが、
      それによると、現在の表千家にある残月亭の横にくっついている九畳敷がその頃からありまして、現在と同じ間取り、炉の位置になっています。
      現在では、初釜の時に家元宗匠が点前をされる九畳敷で、点前座の左側に平行して床がある部屋です。
      その古い図面には、炉の3本の爪の方向が記入されています。
      それによると、通常の上座床と同じように点前座の左方向に主の爪が向いています。
      主の爪が床の方向を向いている訳ではありません。

      全体図面の内の部分写真を添付しますが、
      写真の下から、不審菴→残月亭→九畳敷です。
      五徳は解りにくいかも知れませんが、
      九畳敷では、点前座に座って、爪は左方向を向いています。
      如何でしょうか?

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  2. 仙谷様、本当に詳しくご回答頂きありがとう御座います。またお写真まで添付頂き
    感謝感謝です。私の中で考えが固まりました。いつもプログを拝読しますと茶道の事を深く考える素晴らしい機会を与えて頂いたと嬉しくなり、お点前以外の勉強を楽しませて頂いております。本当にありがとう御座います。

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