家元利休忌の松風楼では、大壷水指(大瓶水指とも言う)が使われる。
瀬戸染付の大壷で、十代 吸江斎が紀州徳川家治宝公より拝領、十一代 碌々斎がアメリカ産松の木の黒掻合せ塗の大板を敷板として好んでいる。
拝領の大水指なので家元では大板に載せて使われているが、そうでない大水指には大板は使わなくてもよい。
大瓶水指は、炉縁の線の八寸(約24cm)先に、盆蓋をかぶせて置く。
蓋には、蓋の立ち上がりを山並みにした山路盆もある。
居前は外隅中心。
居前のままで大水指の蓋を扱うので、扱い易い様に外隅中心に座っている。
蓋置は竹でなく、少し侘びた物を使う。
柄杓の湯返しはしない。
茶器(茶入)、茶筅は、大水指と炉隅の間に流して置く。
大瓶の蓋を取る時
右手親指を上にして、蓋の手前正面を取り、膝の上に持って来て、
左手親指を上にして、蓋の左横を持ち、左手で大瓶の左(勝手付き)に、
蓋の表を客付きにして立て掛ける。
蓋をする時は、そのうち返し。
柄杓・蓋置を残す時は、入り飾りの様にして、置き残す。
稽古で、大瓶の水が少なくなった時は、柄杓・蓋置を水屋に下げ、水次薬缶で水を次ぐ。
蓋の上に、結び帛紗を置き残してもよい。
2016年4月7日 「大水指 大口 炉」 も参照。
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