土もの水指
運びで使う時、十分に濡らして運び出す。
共蓋であれば、蓋も水で濡らして十分水を含ませる。
棚に飾る場合は、
水指は、土ものであろうと何であろうと水屋で完全に拭き切って飾る。
よって、
共蓋であっても、建水の上で蓋の水を切る必要はない。
釉薬のかかった青磁や染付の様な水指は、表千家では殆ど運びに使わないが、
そのような水指を運びに使う場合は、水屋で水をかけて軽く露を押える程度にする。
共蓋であれば、同様に水をかけて露を押えて運び出すので、建水の上で蓋の水を切るかどうかは、その時と場合に応じる。
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初めてコメントさせていただきます。
返信削除お稽古の予習や復習をするときにいつも読ませていただいています。
土ものの細水指について質問させていたまいてよろしいでしょうか?
中置で、土ものの細水指を使ったのですが、蓋に2,3滴の水を入れておくように言われています。
土ものの水指しは、濡らすことによって良い色が出るから、水屋で塗らすと思っていたのですが、この理解は正しいでしょうか?また、蓋に数滴残すのは、なぜでしょうか?
コメント有難うございます。
返信削除おっしゃる通りだと思います。
土もの水指は、水がしたたる程濡らした方が良いと言われますね。
「畳が濡れて、痛んでも(腐っても)、畳は替えれば良いものだ」と言われますが、
自分の茶室であればそれで宜しいのですが、
茶室を借りたり、稽古で先生の茶室を使っていたりでしたら、
「畳は替えればよい」等は言えませんから、
濡らした様に見せる風にしている事が殆どではないかと思います。
その様な状況では、
水指本体は濡らして、軽く押え拭きをし、
共蓋の場合は、建水の上で水を切りたいので、濡らして水を切らずに蓋を置いているのではないでしょうか。
お話の「蓋に2,3滴の水をのせて置く」は、水を切らずに蓋をするの省略版ではないでしょうかね?
塗蓋の場合は、濡らした後キチンと拭いておきます。
水滴をそのままにしておきますと、乾いてしまうと水滴の跡が付いてしまいますから。
何しろ、濡れて良い物は、濡らした方が綺麗に見えますね。
木地の水指、竹の花入、籠の花入、陶器の花入、茶碗、柄杓、茶筅、蓋置、みんな濡らします。
水を吸った物と乾いた物では、全然違います。
水を吸っていると、生き生きと、又清浄に見えます。
汚れにくくすることもありますが、見栄えが違います。
濡らして良い物は、金属の物、塗りの物、磁器の物、釉薬のかかった物でも、みんな濡らします。
濡らしたあとキチンと拭いておきます。
濡らさず乾いたままですと、微細な白っぽい埃が見えてしまいます。
板床でも、濡れ雑巾で水を含ませます。
庭に水を撒くのもその一環でしょう。
ありがとうございます。
返信削除濡らすと綺麗に、生き生きと、清らかに見えるのですね。
庭に水を撒くというので納得しました。
まだまだ知らないことだらけです。
ありがとうございました。