2015年1月3日土曜日

雨の時の席入 茶事

小雨の時の席入には、

露地下駄と露地笠を用意する。

雨が強い時には、露地笠では用をなさないので、
晴れの日の露地の使い方ではなく、別の濡れない通り道を通って席入する工夫をした方が良い。

それも出来ないならば、亭主は茶事の延期を申し出た方が宜しい。

露地笠は、寄付近くの壁に人数分掛けておくが、
正客分は、1枚下におろして立て掛けておく。

大雨の時に、軒下を通って席入する場合には、
軒がある場所に据えてある手水鉢を使うか、又は
軒下に作る塵穴に添えてある覗き石に片口やヤカン等を載せておき、それを使って、客に手を洗い口をすすいで頂く。

その為、塵穴に添える覗き石は、上が平らな石を据えなければならない。

下記も参照
2015年1月4日 「露地笠を置く 茶事
2015年1月4日 「露地笠 茶事
2015年1月4日 「露地笠の持ち方 茶事
2015年1月3日 「腰掛の正客の座 露地草履を脱いで置く位置 茶事


2016-12-21 修正

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3 件のコメント:

  1. 「軒下に作る塵穴に添えてある覗き石に片口やヤカン等を載せておき、それを使って、客に手を洗い口をすすいで頂く。」
    「その為、塵穴に添える覗き石は、上が平らな石を据えなければならない。」

    知りませんでした。
    今後は覗き石の上が平らかどうか気を付けて見てみます。
    また一つ楽しみが増えました。ありがとうございました。

    ちなみに私は露地傘のことを「ばっちょがさ」と習いました。

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    1. 「ばっちょがさ」→ 昔聞いたことが あるような? ないような?
      耳慣れた言葉のような?
      気がします。

      大雨の時使える手水鉢を、縁先に屋根を付けて、前もって作っておいた方が良いと思います。
      覗き石に片口などを載せて置く時には、席入りの前にチャンと説明しておかないといけません。
      それを使って手を洗うなど、普通誰も知りません。
      知っているのは相当茶事の「通」の方です。

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    2. やはり相当「通」の方しかご存じないことなんですね。
      半東さんの説明が必要ですね。
      いつかどこかで覗き石上の片口を見て「ほほぉ~」とニンマリしたいものです。
      ありがとうございました。

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