2014年10月30日木曜日

茶入・茶器・茶碗等の格 扱い

道具の格により、扱いが決まる。

「茶入」と「茶碗」を並べて置く時、
格の高い「茶入」を客付に置き、「茶碗」を勝手付に置く。
本勝手では、茶入が右(客付)、茶碗が左(勝手付)になる。

「薄茶器」と「茶碗」の場合も同じく、
格の高い「薄茶器」を客付に置き、「茶碗」を勝手付に置く。

又、 「薄茶器」と「茶碗」を持ち出す場合も、
格の高い「薄茶器」を右手に持ち、「茶碗」を左手に持つ。

格の高い「茶入」や「薄茶器」などは、特別の理由がない限り、右手で扱う。

帛紗を右手に持って茶器を取る時、茶杓を右手に持って茶器を取る時以外は、茶器は常に右手で扱う。

格は下がるが、「香合」や「蓋置」も単独で扱う時は、右手を使う。

お茶をはく時、蓋を置く位置は、

本勝手では、
「濃茶入」と濃茶にも使う「棗」類の蓋は、茶碗の右(客付)に置く。

雪吹以下の「薄茶器」の蓋は、客付には置かず、茶碗と膝の間に置く。
茶入と薄茶器の格の差を表している。

逆勝手では、
茶入の蓋を茶碗の客付(左)に置き難いので、茶入も含めすべての蓋を、茶碗と膝の間に置く。


ご三器拝見の時の茶入の扱い (格の違い)

茶入は、客付に廻って清めてから出す。
茶杓・仕服は、居前のまま出す。

ご両器拝見の時の薄茶器の扱い (格の違い)

薄茶器は、客付に廻って清めてから出す。
茶杓は、居前のまま出す。

女子の場合は、女性らしさの表現の為に、格の違いが分からなくなっている。


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2 件のコメント:

  1. 「格の高い物を客付きに置く」
    このお教えで、頭の中でゴチャゴチャしてたことがすっきり理解できました!

    逆勝手は、お稽古のみで実際に経験したことはありませんが
    色々な道具を置く位置をとても覚えづらく思っておりました
    でも上記のお教えで考えるととてもシンプルなことだとわかりました

    茶入や茶器の蓋の置き場所についても、濃茶を入れられるかどうかで考えれば良いこと
    ただし逆勝手では、置きづらいので全て茶碗と膝との間・・・
    本当に勉強になりました

    今年も多くのことを学ばせて頂きました
    心から感謝しております
    どうぞ良いお年をお迎えください

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    1. 葉っぱ様
      いつも有難うございます。
      私は、お茶で(点前等で)行うことには、理由があると思っています。
      どちらでも良さそうな事でも、それを決められた過去の家元宗匠がその時点で、ある理由があって、どちらかに決められたのだと思っています。
      ですから、その視点で話を聞いたり本を読んだりしていますと、話しや本の内容が理解し易くなりますね。
      今年もどうぞ宜しくお願いしますね。

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