風炉の花の代表は 木槿ムクゲで、種類も多く、梅雨前から夏の終わりまで次々と咲いていく。
木槿は一日花と言われるが、実際は翌日の昼過ぎまで咲いている 1日半の花である。
よって、木槿を生けるには注意点がある。
朝見ると、今朝の花か昨日の花か 区別がつかない。
昨日の花を生けると、お茶の途中で萎れてしまう。
今朝 木槿を切ろうと思ったら、
昨日の夕方 咲いている花を全部落としておく。
これで、今朝咲いている花は、全部今朝の花になる。
又は、
昨日の内に 明日咲きそうな蕾の枝いくつかに紐で印を付けておく。
この場合、蕾の時には 咲いた花の向き、花と葉のバランスがどうなるか分からないので、咲いた時使えないかも知れないのが、難点となる。
花を切って違う場所で生ける為 持ち運びしなければならない場合には、萎れやすいので、着いた時すぐに水切りをしておいた方が良い。